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だから俺はクリスマスが嫌いなんだ:プロローグ2

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毎年毎年、飽きもせずやってくる年末。
たまにはショートカットしてしまいたいものだ。
全く面倒臭い。
せめてもっと何事も無いように過ごせないものだろうか。
浮かれたりせず。
慌ただしくなったりせず。
むしろ沈む事すら無い。

例えば11月11日から11月20日みたいな気持ちで。
1年間の記憶から抜け落ちてしまったかのように過ぎ去る10日間のように。
え?この期間に誕生日がある人もいる?
思い出深く過ごす人もいる?
あー、それは悪ぅございましたね。
でも俺にとっては何でもない日なのだから良いではないか。
皆だってそうだろう?
その10日間の事なんて全く覚えてないだろう?
こんなものはあくまで物の例えである。
そもそも俺は11月中旬をディスるために言ったのではない。
むしろ何事も無く過ぎていく11月中旬が大好きだから言ったのである。
そう、俺はただ年末が面倒臭いと言いたいのだ。

でも、宇宙の物理法則や、人類の叡智を用いても、年末は避けられない。
そういう事になっているらしい。
何故なら――

クリスマスがありやがるからだ。

続く

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