【無料小説】 だから俺はクリスマスが嫌いなんだ 恋愛小説

だから俺はクリスマスが嫌いなんだ:12月22日その5

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さて、一つの例え話が長くなってしまったが、アンナが珍獣としか思えないエピソードは他にもある。

例えば着替えも何も持っていない事。
でもそれは、数日間の滞在ならばあり得ない事では無いのかもしれない。
その気になれば服も下着もすぐに調達出来るからな。
だったらアンナの何が変わっているのか、というと、服に対する価値観である。

「なぁ、アンナの荷物がどこにも見当たらないんだけど、どこにあるんだ?」

「そんなの無いよ。いらないし」

「でも着替えはあるんだろ?」

「うーん、いらないかなと思ったんだけど。気になる?」

「そりゃまぁ……」

気になるのが当然だ。
俺の会社は綺麗目の格好ならば別にきっちりしたスーツでなくても構わないのだが(俺は逆に服を選ぶのが面倒なのでスーツ姿の方が多いが)、だからこそ昨日と同じ服装だとそれだけで目立ってしまい、

「朝帰りか?」

みたいな噂が一気に広まるからな。
と、例えがちょっと悪かったかもしれないが、とにかくこんな近くにいる人間が下着も替えずに同じ服装でいたら物凄く気になるだろう。
しかもサンタのコスプレって。

「でもさぁー、これしか持ってないんだよね。だから着替えられないよ」

「まぁ上はともかくとして、でも下着とかは……」

「下着?履いた方が良い?」

そりゃ脱いでそのまま替えの下着を履かないってのはあり得ないだろう。
っていうか俺に訊くなよ俺に。
と思ったが、俺に訊いた理由がすぐに明らかになった。

「だったらまどっちの下着貸して」

「お、俺の!?何で!?」

「だからー、持ってないんだってば」

「いや、だったら俺も女性物の下着なんて持ってないし……」

逆に持ってる方が大問題である。

「下着は下着でしょ」

いや、そのスカートの中が俺の下着になるなんて、そんなのダメだ。
何しろロマンが無いではないか。
想像する楽しみも、ハプニングを期待する楽しみも無くなってしまう。
と、まさか反射的に反対意見が口を突いた理由がこんな内容だとは、自分でも驚きである。

「それに、そそそ、その……」

「ソレミソソソソド?何の歌?」

「いや、そうじゃなくて、そ、その、ぶ、ブラジャーも無いし」

口がブラジャーなんて単語を発した経験はほとんど皆無で、物凄く恥ずかしくなってしまった。
口もビックリしたようで、上手く回らなかった。

「あー、別に無くても良いんじゃない?今も着けてないし」

「え……」

そういうものなのか?
でもサンタコスの胸の部分を確実に押し上げてる二つの隆起をお持ちではないか。
物凄く大きいわけではないが、ノーブラで構わない小ささでもないように見える。
というか、ブラジャーをしてないという事は、この目の前の曲線はそのものズバリの形を表現しているわけで……、

「まどっちは何着てるの?」

「へっ!?何!?俺!?俺は、えーと、何だ?そのー、ああ、そう、Tシャツだけど」

突然話し掛けられて驚いてしまった。
普通に会話をしていただけのアンナにとっては別に突然というタイミングでもないのだろうが。
でも俺にとっては一瞬で会話への集中力を失う内容だったので仕方がない。
人間の欲というのはなんて愚かなのだろう。やはり欲が無くなれば人間は争いも無く穏やかに生きていけるに違いない。ノーベル平和賞にまた一歩近付いたぞ。

「だったらTシャツで良いよ」

男の俺はそれで良いが、女性の場合はTシャツを着てもノーブラとあまり変わらないような気がする。
まぁもう良い、いずれにしてもブラジャーを持ってない二人が議論したところでろくな案が出ないのは火を見るより明らかだ。
もし何か問題が発生するようなら、アンナ本人に買いに行かせるとか、ネットショップで注文すれば良いだろう。
って、どんな問題なんだよ、問題って。

と、またもや着替えの話一つでずいぶん説明が長引いてしまった。
とにかくアンナは色々な事を全く気にしないのである。

更にアンナの珍獣ぶりを如実に表す例だが、例えば食事の事。

俺は基本的に朝食と夕食を自炊(パンを焼いたり冷凍食品やインスタント食品を調理する程度)して、昼食は会社の近くのどこかの店で外食で済ますようにしている。
結婚はおろか彼女もいないし、家賃も安いし、大した趣味もないし、同僚と飲みに行く事も年に数回程度しかないので、食費で節約するような意識は薄く、いつも値段には結構無頓着である。
100円のおにぎりを2個という事もあれば、1500円くらいするランチを食べたりもする。
もちろん安月給の範囲内の話なので、駅前のフランス料理屋みたいな高級店には最初から近寄らないわけだが。
一方、既婚者組の同僚や上司は揃いも揃って少ない小遣いで切り詰めた生活をしていて、一度の食費に物凄くこだわっている。
彼らは一体何のために仕事をしているのか疑問に思ったりもする。
まぁ手作り弁当とか、家で毎日手料理が食べられるのは羨ましく感じる事もあるのだが。
俺はとある理由から、子供の頃からずっと誰かの手料理なんてものを食べた事が無いので、家庭料理への憧れが人一倍強い。
それはさておき。

要するに俺が普段家で食べているのは、冷凍食品やインスタント食品として商品化されるような、いわば王道の料理、誰もが知ってる有名な料理である。
俺でも簡単に作れる家庭料理というわけだ。
俺には家庭なんてものはないので、あくまで想像上の家庭料理だが。
炒飯とかパスタとかラーメンとかピザとか、ギョーザとかコロッケとかハンバーグとか。
聞いた事も無い葉物野菜やハーブやオリーブオイルをふんだんに使った地中海料理などとはまるで縁が無い。
本来ならば冷凍食品やインスタント食品に頼らず、自ら料理が出来た方が楽しいだろうし、モテもするのだろうが、そのうちそのうちと思っているうちに全くしないままここまで来てしまった。
時間が無いわけではないし、お金が無いわけでもない。
むしろ材料を買ってきて一から作る方がお金が掛からないらしいし。

結論として、【そのうち】と思う事なんて、結局はやらないまま生きていくような事なのだ。
余程のきっかけがないと手を出さない。
俺からではなく、向こうから来てくれないと。
英会話もそう。
スポーツジムもそう。
恋愛もそう。

話が逸れてしまったので、アンナの珍獣ぶりに話を戻そう。
とにかく、俺の食べるものはごくごく一般的な、国民食とも言うべきメニューなのだが、何故かアンナは俺が食べているものをまるで初めて見たようなリアクションをする。

初めて出会った夜、あれこれ会話した後にようやく気分も状況も空気も落ち着くと、俺は急激に腹が減った。
普段は自宅では何も考えず、何も話さず過ごしているので、余計なカロリーを消費してしまったらしい。
流石にアンナに何も食べさせずに俺だけ食べるのも気が引けるので、ちゃんと声を掛けた。

「あー、腹減ったな。って、もう21時か。何か食うか?」

「食うかって、食べ物?」

「他に何を食うんだよ」

「さぁ?でも食べ物の事かどうか分からなかったから」

「そう言われてもこっちがよく分からないけど……とにかく食べるか?」

「うん。食べてみたい。まどっち何食べるの?」

「特に何も無いけど……カップ麺が結構残ってたはずだから、今日はそれを食べようと思って何も買ってこなかったし……」

この時期はスーパーもコンビニも世間に便乗してしっかりクリスマスの雰囲気をまとわせやがるからな。
どうも店に入りづらいのだ。

「カップ麺……」

全く想像すらしていなかった単語を聞いてしまった人のようなリアクションである。

「まぁ気持ちは分かる。期待はずれだろうけど、本当にそれくらいしかないんだ」

「期待はずれ?どうして?」

「いや、だって、夕飯がカップ麺だけって、そりゃ普通ガッカリするだろ」

「そうなの?私さー、その辺の成績が悪かったからよく分からないんだよね」

その辺の成績って、どの教科で習うんだよそんなの。
家庭科か?
独身の一人暮らしの若い男がクリスマス直前の夕飯にカップ麺を食べてるなんて、アンナみたいな若い女性には確かにリアル家庭科的な知識かもしれないが。
学校では教えない、本当の人間の生活ってのがこの部屋で繰り広げられているんだ。

などと無理やりテンションを上げようとしてもカップ麺はカップ麺。
余計な体力を使うのを辞め、大人しくキッチンへと移動し、やかんを火にかけ、台所の食品ストック棚からカップ麺をあるだけ抱え、全部部屋に運び入れた。
数にして10個以上はありそうだ。

「スゴーイ!どれがカップ麺?」

「はぁ?全部そうじゃないか」

「そうなの?カップ麺って種類がたくさんあるの?」

「……なぁアンナ。カップ麺を食べた事が無いのか?」

「うん。もちろん」

何だってー!!!?
カップ麺未経験だと!?そんなヤツが地球上に存在するのか!?
俺なんて、肉体の半分はカップ麺で出来てると言っても過言ではないくらいなのに!
残りの半分が優しさで出来てるかどうかは謎である。
って、それじゃ俺はカップ麺の錠剤になってしまうじゃないか。
いかん、カップ麺を知らないアンナのせいで脳が乾燥麺みたいに干からびてしまっている。

それにしてもこいつ、やはり物凄く貧しく育った孤児とかなんじゃないだろうか?
パンの耳をもらったり、野菜の切れ端の葉っぱをもらったり、どこかから支給される食べ物で食い繋ぐような食生活が基本形だとすると、カップ麺って充分高級品に該当する金額だからな。
あり得る。

それとも、逆にとんでもない大金持ちのお嬢様か?
料理はお抱えのシェフが作ったキュイージーヌしか口にしませんの、などと言い出すような。
気軽に牛丼をかっ食らったり立ち食いうどんをズルズルと下品にすする事も無く、優雅にナイフとフォークで肩の凝る料理ばかり食べている金持ちって、なんて可哀想な人種なんだと嫉妬半分やっかみ半分で思っていたが、もしかしたら【そっち側】の人間なのかもしれない。
でもアンナという存在の向こうに家族の気配を感じないし……。
あり得ないか?

もしくは外国から日本に来たばかりとか。
アンナの顔立ちはどこか日本人離れしてるし、家族が遠くにいるような雰囲気の説明もつく。
あり得る。

ガリッ。

ん?
あれこれアンナの出生の秘密について思案に暮れていると、妙な音がした。
アンナを見る。
カップ麺の蓋を剥がし、中の乾燥麺を取り出し、噛り付いている!

「ああー!何やってんだ!辞めろ!食べるな!」

「ほえ?れも食べものなんれひょ?」

「そのまま麺に噛り付くな!お湯をかけて3分待たなきゃ食べられないぞ!」

「ほうなの?めんろくさいなぁ」

麺をハンバーガーのように持つアンナから無事に奪い返し、カップの中に戻した。
と同時にキッチンからお湯が沸いた【ぴー】という音が。

「いいな、まだ食うなよ」

と釘を刺しながらキッチンへ向かい、火を止め、やかんを持って部屋に戻り、2つのカップ麺にお湯を注いだ。
アンナはスープの素を俺にかざした。

「これは?」

「それは3分経ってから入れるんだ。そこにラーメンの味が全て詰まってる」

「ラーメン?カップ麺じゃなくて?」

「カップ麺はラーメンじゃないか。丼じゃなくてカップにラーメンが入ってるからカップ麺だぞ」

「今日は丼に入れないの?」

「いや、だってそのまま食べられるし……」

「何だか難しい料理だねー」

カップ麺の難度で挫折してたら、世の中のほとんどの料理を作れないと思うが。
っていうか、生まれてこのかた、人にラーメンの説明なんてした事が無いから物凄く大変である。
誰もが当たり前に知ってる知識って、意外と一から説明するのが難しいし面倒臭い。
それにしても、アンナはやはりカップ麺はおろかラーメンも知らないようだ。
一体どんな生活をしてたんだろう。

そうこう言う間に3分が経過し、蓋を開けてスープを入れて箸でかき混ぜる、という俺の一連の動作をアンナは身動き一つせずにジッと凝視している。

「どうした?食べないのか?」

「ねぇ、それ凄く熱そうだよ?」

「ああ、まぁそれがラーメンの美味さだからな」

「ラーメン食べて死ぬ人っている?」

「し、死ぬ!?いや、そんな話は聞いた事無いけど……」

もちろんラーメンばかり食べて不健康になって死ぬという話ならいくらでもあるだろうが、その場合の死因は心筋梗塞とか脳梗塞とか高血圧とか、いわゆる内臓疾患によるものだろう。
直接ラーメンが死因になるのはほとんどあり得ないケースだと思われる。

何故か心配そうな上目遣いで俺を見詰めてくるアンナ。

「既に何度も食べてるし、死に掛けた事なんて一度もないから大丈夫だぞ」

すると嬉しそうな笑顔になった。

「だったら良いよ。食べて」

「お、おう。いただきます」

麺を一口頬張る。
美味い……のかどうかよく分からない。
スープを飲む。
美味い……のだろうか?

「な、なぁ。そんなマジマジ見られると食べづらいんだけど」

食べづらいし、味も全く分からん。

「大丈夫みたいだね。私も食べよーっと」

蓋を剥がし、スープを入れて、箸で混ぜ始めた。
何だよ。
何なんだよ。
大丈夫って言ってるのに、俺の言葉を全く信用してないじゃないか。
いや、そうじゃない。
問題はそこじゃない。
たかがラーメンがどうしてそんなに危険だと思うんだ。
って、そうじゃない。
問題はそんな事じゃない。
どうして俺の身体の事をこんなに心配してくれるんだ?
さっき出会ったばかりなのに。
しかもアンナにとって俺は、恐らく出会うはずではなかった人間だ。
いわば邪魔者、疎ましい存在……、

「熱っつ!」

アンナは食べようとしたラーメンを慌ててカップに戻し、左手で唇を押さえ、俺を睨み付けた。
おいおい、俺のせいなのか、これは?

「あーあー、そのまま食べずに、ちょっとはフーフーして冷まさないと」

「うー」

「うー、じゃなくてフーだぞ」

「分かんない。食べさせて」

小さなテーブルを挟んで向かい合って座っていたアンナは一度立ち上がり、俺とぴったり寄り添うようにして、右隣に座り直した。

「ちょっ、えっ?」

「はい、あーん」

俺に口を開けて見せるアンナ。
綺麗な赤桃色の小宇宙が広がっている。
微かに残る俺の思考回路をフル回転させて導き出した結論によると、そこに熱くないラーメンを運び入れるのが俺の使命らしい。
アンナが食べようとしたカップ麺を手に取り、箸でひと束の麺を引っ張り出し、フーフーと冷ましてアンナの口に近付けた。
熱がらないように恐る恐る唇に当て、熱がる事なく小さな唇で麺を挟んだのを確認して、箸を抜き取ると、麺を口から生やした妖怪みたいな状態のまま、上目遣いで俺を見詰めてきた。

「そのまま食べるんだよ。ずずずーっと」

「んんー?」

初心者には麺をすするのが難しいらしく、麺の端から、麺の中から掻き分けるように、乱れた麺を整頓するように、と何度も何度も小さな舌先が顔を出しては複雑な動きをしている。
全ての麺を小宇宙が呑み込むと、数回咀嚼してから喉を鳴らした。
丸い瞳を2、3割増しに見開き、口角を上げた。

「美味しいー!」

「そ、それは良かった。今みたいにして食べればもう熱くないから」

「うん。そうだね。はい、あーん」

「何で!?自分で出来るだろ!?」

「あーん」

ぐぬぬ、こんな時間の掛かる事をしてたら麺がのびるし、俺がラーメンを食べられないじゃないか。
いや、待てよ。
フーフー。

麺を冷まし、アンナに食べさせた。
その隙にカップを持ち替え、俺のラーメンを食べた。
やはりそうだ。
こうしてアンナの食べる隙に食べれば問題ないではないか。
ずっと見てなきゃいけないような気がしたのは何故だろう。

「まどっちが食べてるカップ麺は味が違うの?」

「ん?うん、そっちは醤油味で、俺のは塩味」

説明しながらアンナに醤油味のラーメンを食べさせ、塩味のラーメンに持ち替え、一口すすった。

「だったら今度はそっち。あーん」

「ぐほっ!?」

思い切り気管に麺が!
げほごほがはごほ。
く、苦しい。

「まどっち!?まどっち!?ど、どうしよう、まどっち!?」

――――!?

何かが俺を包んだ。
優しくて温かくて柔らかい、今までに一度も味わった事の無い感触。

気付くと俺は、アンナに抱き締められていた。

頭は混乱、心臓は跳ね上がり、咳は止まらない。
げほげほげほげほ。

「どうしよう。失敗しちゃった。死なないって言ったのに!」

アンナはわけの分からない事を俺の耳元で口走っている。

げーっほごっほ、けほけほ。

ようやく喉が落ち着きを取り戻し、咳が治まってきた。

「まどっち!?まどっち!?」

アンナは抱き締める力を弱め、俺の右側にあった顔を正面に移動させた。

ち、近い近い近い。
生まれて初めてこんな近くに人の顔が――。
っていうか、なんて心配そうな顔をしてるんだ。
今にも泣き出しそうである。
俺は何とか搾り出すようにして、慌てて声を出した。

「だっ、大丈夫だから。げほっ、変なところに入っただけだ」

「それって死ぬの?」

大丈夫って言ってるのに。
取り乱し過ぎだって。

「死なない死なない。こんなのよくある事だ」

「死なない?」

「死なない!」

こんな言葉を叫ぶような経験をするハメになるとは、帰宅するまでは全く考えもしなかった。
しかしアンナはこの言葉で安心したらしく、肺の空気をハアーと出し、

「あーん」

「………………」

促されるまま、俺は醤油……間違った、次は塩味だったな。
冷ましてからアンナの口に運ぶ。
二人で同じカップ麺を共有する事に何も抵抗は無いのか?

「こっちも美味しいー!」

わけが分からん。
一体何なんだ。
何を考えてるんだ。

アンナもそうだけど、むしろ俺の方だ。
このドキドキは一体何なんだ。
今日初めて会ったばかりか、突然俺の部屋に現れた、素性も年齢も国籍も分からない、怪しむべき存在でしかないはずなのに。
悲しませたくない。
笑顔でいさせてあげたい。

そんな事を、真っ先に考えてしまった。

続く

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