目にゴミが入った時はとんでもない幸運が舞い込んでくる可能性がある?

ブログネタ:あの瞳で見つめられたらたまらん有名人

ミッキー
いたっ!いててててて
ミニー
あら、何かしら、騒々しいわね。周囲の人に私が暴力を振るっているのかと思われてしまうじゃないの。早く黙らないと引っぱたくわよ
ミッキー
完全に暴力の現場を目撃される事になるぞ!って、いててててて
ミニー
うるさいわね。何なのかしら、さっきから。仮病を使って私がどれくらいあなたを心配するのかチェックしようとしているのね。ずいぶん健気な行動だとは思うけれど、そう簡単に私が誰かの心配をすると思ったら大間違いよ。あまりそういう行動を繰り返していると本当に何かがあった時に信じてもらえなくなるわよ。でも今回はあなたの名誉のために、一応仮病の症状くらいは聞いておいてあげようかしら。早くどこがどのように痛むのか話してちょうだい
ミッキー
……全く素直じゃないな……いや、大した事じゃないんだ。目にゴミが入って……
ミニー
……あらそう。こんなに心配させておいて何なのかしら。って、結局口を滑らせた私が大怪我をしてしまっているじゃないの、腹立たしいわね
ミッキー
ううっ、やっぱりお前は優しいな。いててて。口では色々言うけど、誰よりも優しいって僕は分かってるぞ
ミニー
うるさいわね。痛い事を言うのか痛がるのかはっきりしてちょうだい。とにかくあまりこすらずに放って置けば目に馴染むわよ
ミッキー
そうか?って、ゴミが馴染むのはどうかと思うけど……
ミニー
あら、そうかしら。でもゴミはゴミ箱に入るのが最もしっくりくると思うわ
ミッキー
こら!僕の目はゴミ箱って言いたいのか!
ミニー
うるさいわね。冗談よ。元はとても由緒正しい血統書付きのゴミなのかもしれないじゃないの
ミッキー
ゴミ箱という大前提が変わらないと何を言われても嬉しくないと思うぞ
ミニー
あら、でも大金持ちの貴族の家では、庶民の食べるフライドポテトがゴミのように扱われているかもしれないわ。ある人にとってはゴミでも、別の人にとっては宝物になりえるのよ。難しいとは思うけれど、なるべく多くのものが宝物に見えるような価値観を身に付ければ人生は自然と豊かになるでしょうね。そう考えるとフライドポテトに見向きもしないような贅沢を覚えた人間の心なんて本当にゴミみたいな……
ミッキー
ちょっと待った!何か危ない事を言いそう、っていうかほとんど言っちゃってた気がする……いつの間にか話が全然変わってるし
ミニー
あらそう。私はゴミ箱にだって何かしらの価値を見出す事は出来ると思うわ
ミッキー
あんまり嬉しい言葉に聞こえないのが残念だけど……
ミニー
……周囲からゴミでも見るような扱いをされてきた私が入ってしっくりする場所なんて他にはもう……
ミッキー
ん?どうした?何か言ったか?
ミニー
あら、誰にも聞こえない言葉や誰も知らない過去なんてゴミみたいなものだから気にしないでちょうだい。でも話しているうちにゴミが取れたんじゃないかしら?
ミッキー
あ、そういえばもう痛くないな。僕の注意を会話に向けてくれてたのか。やっぱりお前は誰よりも優しいな
ミニー
……何を言っているのかさっぱり分からないけれど、無意識に出た言葉を宝物にしてしまう人がいるかもしれないから注意した方が良いわよ。とにかくただゴミが目に馴染んだだけかもしれないから見せてちょうだい
ミッキー
え、うん。どうかな……っていうかこんなに近くで見詰め合うとテレるな……
ミニー
……うるさいわね。ちょっと、本当にゴミなんて入っていたのかしら。やはり仮病だったんじゃないでしょうね
ミッキー
いや、今のゴミが取れた状態だけを見て言われても困るぞ。それとも何か理由でもあるのか?
ミニー
あなたの瞳を見ると、私の姿しか目に入っていないわ

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公認会話士

電子作家の公認会話士です。 2015年4月、アメブロとFC2から引っ越してきました。 気楽に楽しめる作品をビシバシ更新していくつもりなので、気が向いたらいつでもお立ち寄りください。

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    • 「あら、何かあったのかしら。きっと私が目をギュッと瞑っている間に何か妙な事が起こったんでしょうね」

  • 感受性って 大切ですよね
    生きていられる時間が 皆一緒だと仮定して その同じ時間 沢山の事感じられるのは いいと思います
    見つめられるのは?苦手です 多分恥ずかしくて目をそういうらせてしまいます だから 見つめられたい芸能人 思いつきませんでした
    公認会話士さんは どうですか?

    • 「あらそう。同じ事を体験しても人それぞれ受け止め方や得られる情報も違うものね。あら、書き留めている人はどうかしらね。Perfumeとか乃木坂46とか、好きな人ほど会いたくないタイプだったりするのかしらね。握手会なども全く行くような素振りがないものね」

  • 自分より徳の高い人が好ましいですよね
    心配そうに見つめられたりしたら嬉しいことはあります;

    • 「あらそう。自分よりお得な情報に詳しい人なら多そうだけれど、徳の高い人を探すのは結構難しそうね。表面で取り繕っていても、陰で何をしているか分からない人が多いものね」

  • あまりにまばゆく光る、あなたに比べれば、この眼なんて醜いゴミみたいなものです。私のごみのような瞳には、もはやあなたの御姿しか映りません。

    • 「あらそう。ゴミも意外と漢字で書くと【御御】なのかもしれないけれど。御御御付けと並んで、敬われるべき存在の2台巨頭というカンジかしら」

    • 「あらそう。業務用の水圧ならゴミなんてすぐに飛んでいってしまいそうだものね。下手すると眼球も飛んでいきそうだけれど、あくまでゴミしか飛ばさないのがプロの技かしら」

  • はっきり言って僕は目付き悪いです。眼が合っちゃった人は怖いみたいですね。噛みつきませんから大丈夫ですよー、って、ここで言ってもしょうがないか。

    • 「あらそう。私が見詰めた人も大体石化してしまうけれど、きっと恐ろしさに固まっているんでしょうね。彼やハイジみたいににこやかな人が冷たい目をする方がより恐ろしいんじゃないかと思うけれど、世の中には本質を知らない人がまだまだいるという事かしら」