食べ物は栄養として人体を形成するのに何故人体がその食べ物の形に変わらないのか

ブログネタ:三人の服装

ミッキー
今回は質問が来てるぞ
ミニー
あらそう。いつも気になっていたところを悪いとは思うけれど、中々今の形というのは変わらないと思うわ。よく漫画や小説などが長期連載になった時に、作者がアイディアに煮詰まって新しいキャラクターを登場させる事があるわね。それは恐らく【こんな人がいたら面白い】という作者の閃きによって発生する事態だけれど、結局はその時浮かんたアイディアを出し尽くしてしまうともうその作品にとって邪魔な存在になってしまうのよ。それに極端な話、既存のキャラクターの性格などに捉われず、そのキャラクターに新たなアイディアをさせてしまった方が意外と上手くいったりもするのよ。既存のキャラクターは時に作者の能力を超越した独立した個性を持ち合わせていて、新たな設定の中で上手に立ち回る事が出来てしまったりすると思うわ。だから……
ミッキー
ちょ、ちょっと待った!何の話をしてるんだ?
ミニー
うるさいわね。【今までで一番長かったフライドポテトは何センチ】という質問でしょう?私に訊きたい事なんて限られていると以前話したじゃないの
ミッキー
そんな質問誰もしてないぞ!っていうか全然質問と答えが違ってたような気がするし
ミニー
あらそう。残念ね。フライドポテトの長さなんて高が知れているから、いっその事このフライドポテトが今までで一番長い話を披露しようと思ったのに、もう興が冷めてしなびたフライドポテトになってしまったわ。って、誰がシワシワで油くさい時間の経ったフライドポテトなのかしら、失礼な。食べてみたら意外と美味しい事を知らないのかしら
ミッキー
何を言ってるのか全然分からないぞ!自分がフライドポテトになっちゃってるじゃないか!
ミニー
うるさいわね。これだけ頻繁にフライドポテトばかり食べているんだから別に良いじゃないの。でもそう考えると人体というのは面白いわね。私の持つ全ての細胞がほとんどフライドポテトから出来ていてもおかしくないくらいフライドポテトばかり食べているのに、私は私のままで一向にフライドポテトっぽく身体が変化していかないもの。どうしてジャガイモだけがジャガイモになる事を許されているのかしら。もしかして人間ではない何か別の非科学的な力が働いているんじゃないでしょうね
ミッキー
いや、そんな事は無いだろうけど……って、僕に訊いてるのか?
ミニー
さぁ、どうかしらね。私に分からないものがあなたに分かったりするとは思えないけれど、世の中には想像だけでは計れない事も多いものね。ひょんな事から正解が分かるかもしれないわ。ちょっと話は逸れるけれど、時折、近くに生えている二つの木が合わさって一つの木になってしまう事があるわね。あの状態を【ひょん】というそうよ。それが思い掛けない事、という意味で使われるようになったのね。他にもひょんには諸説あって、ヒョウタンの形を指しているという説や、【変な事】という言葉が変化したという説などもあるわ。私としてはそっちの方が都合が良いわね。まるで私とあなたが一つに重なり合わさると何か思い掛けない相乗効果が出てきてしまうような言い回しだもの、いやらしいわね。ひょんひょんとした顔をしていないで早く責任を取って謝罪してちょうだい
ミッキー
どうして僕が謝らなきゃならないんだ!全然話が進んでない事を謝罪して欲しいくらいだぞ!
ミニー
うるさいわね。あなたの好きなタイミングで好きなように話せば良いじゃないの。何か言わなければならない事があるとしたら、黙っている方が性質が悪いと思うわ。そもそも私達は気兼ねし
ミッキー
僕達の普段の服装について質問が来てるぞ!
ミニー
………………
ミッキー
……えーと、聞こえたか?僕達の服装について……
ミニー
うるさいわね。人が調子良く話しているのを突然妨害するなんて、何を考えているのかしら。どうやらあなたにとって私の言葉というのは聞くまでもない軽い言葉だったのね、失礼な
ミッキー
好きなタイミングで話して良いって言ったじゃないか!前言撤回が早過ぎるぞ!
ミニー
うるさいわね。冗談よ。いつ言い出すのかと注目していたら意外と早かったからあなたの質問を聞いてあげても良いわよ。着重ねはしなかったわね
ミッキー
早く遮られた方が嬉しいのか?いつものカンジでは逆っぽいけど……っていうか質問の回答がたった一言ってのは……
ミニー
違うわよ。気兼ねしなかったわね、って言ったの。私を相手に発言を躊躇したり、怒られる事を怖がったりせずに対等な恋人としてすぐに言いたい事を言ったから合格……って、何を言わせるのかしら。みっともない
ミッキー
ううっ、そ、そういう意味だったのか。僕はちゃんと対等な関係としてお前と本気で向き合ってるぞ?信じて欲しいな
ミニー
……うるさいわね。訊きたい事があるなら早くしてちょうだい。いつまで妙な話を続けようとしているのかしら。妙な話の着重ねもしないわよ
ミッキー
……全く素直じゃないな……まぁ良いか、じゃぁ詳しくは次回改めて……

続く

公認会話士が出版した小説一覧はこちら

スポンサーリンク

公認会話士

電子作家の公認会話士です。 2015年4月、アメブロとFC2から引っ越してきました。 気楽に楽しめる作品をビシバシ更新していくつもりなので、気が向いたらいつでもお立ち寄りください。

View Comments

  • 小説書かれる時って (JOJOの岸辺露伴が言ってた事なんだけど すみません岸辺露伴が言ったのはマンガを書く上での話しでした)キャラクター 一人一人の設定があって この人なら こんな状況では こう動くとか 細かく……なんというか キャラ設定って やっぱり 公認会話士さんもされているんですか?

    • 「あら、そうね。よく役者が【台本に書かれてない生まれ育った頃の事やそれまでの人生の事まで想像して役作りしてる】などと勝ち誇ったように語っていたりするけれど、作家だったら登場人物の人生は全て完璧に頭の中に入っているんじゃないかしら。だからこそ予想していた展開通りに登場人物が動かない事もよく発生するらしいけれどね」

  • 「ふだん読んでいる本は何ですか?」という質問をしてみますね。あとは「ふだん飲んでいる飲み物は何ですか?」とか、「男爵とメークインのどちらが好きですか?」など。

    • 「あらそう。そのうち話題にするかもしれないわね。って、既にしたような気もするけれど。少なくともジャガイモを比べる事は出来ないんじゃないかしら」

    • 「あらそう。意外とノリノリで弁論する能力などがいつの間にか身についているかもしれないけれど、身体的な特徴としてはやはり段々色黒になったりするのかしらね」

  • 服装は、ミニーは黒、ハイジは軽い感じ、ミッキーはシンプルというイメージですね。
    文面からして、お洒落より会話に投資する・・・。

    • 「あら、そうね。私が着ると何でも真っ黒になってしまうから仕方が無いんじゃないかしら。ハイジは何故か休みの日でも制服姿でいるわよ。何かの概念に征服されているんでしょうね」

  • おはようございます。

    ぴょんフライドポテトを作り、
    より長いのを作りましょう(^-^)/

    • 「あらそう。ひょんひょんと繋げていけば1本で満腹になるフライドポテトも作れるかもしれないわね。1本というより1ひょんなのかしら」

  • 会話士さんは普段はどんな服を着ているのでしょう。たまに黒のズボンをはいているのをお見かけしますが…僕は、この季節はTシャツと短パンです。

    • 「あら、どうなのかしらね。意外とジーパンなども好きらしいわよ。Tシャツは無地の物が多いのかしらね。一度変なイメージがついたら中々払拭出来ない世の中だものね」