血液型による性格診断が全て当たるようになっているカラクリとは

ブログネタ:血液型のタイプってあたってる?

ミッキー
血液型で色々タイプを分けるのっていつまで経っても無くなったりしないな
ミニー
ええ、そうね。きっと無くならないと思うわ。まず第一に人類が進化しなければ難しいんじゃないかしら
ミッキー
どういう事だ?
ミニー
どうもこうも無いわよ。違う血液型の輸血などは人類が進化しなければ中々難しいと思うわ。例えば20歳前後の女性達に大人気で行列が出来る洋服屋があるのよ。その行列の中に何故か一人だけ男性が並ぶわ。彼は誰かの恋人なのかと思いきや、大混雑の店内に侵入して多くの女性達に揉みくちゃにされたいという願望を叶えるために好奇の目に晒されながら並んでいるわけね。行列に並ぶ女性達もその異物に気付いて、彼を取り除こうとして説得するけれど、彼は行列している女性達全員に一つずつ服を買ってあげるから並ばせてくれと宣言するのよ。すると大喜びの女性達によって彼はその場で揉みくちゃにされてしまうのよ
ミッキー
……その例えで輸血の何を伝えたかったのかが全然分からないんだけど……結局違う血液型だと難しい、って話だったんだよな?
ミニー
ええ、そうね。腑に落ちない表情をして聞いていたわりにはちゃんと伝わっているじゃないの。つい話を膨らませてしまっても、言いたい事はちゃんと伝わる、という事ね。例えばある男に外国人の彼女が出来るのよ。ところが二人は言葉が違うから会話が全然成立しないわ。では何故恋人同士と言い切れるのかというと、二人とも【ラバー】という名前なのよ。英語圏ではない二人でも、ラバーという単語は何となく知っているわ。私はラバーと自己紹介をお互いにした結果、恋人宣言をしてくれたのかと勘違いして付き合い始めてしまったのよ。ところが付き合っていても当然会話にならなくて、ついに別れを決意した彼が、君はラバーじゃない、と告げると、何故か自分の名前を否定された彼女は必死に私はラバーだと訴えるわ。そしてまた仲直りした二人はいつか結婚して、その時初めて二人の名前を知って大笑いをするのよ
ミッキー
……結婚するまで名前を知らないのってスゴイな……っていうか今の例えも微妙に違うような気がするぞ。遠回りをしても言いたい事は最後には伝わる、って話だろ?
ミニー
ええ、そうね。さっきからちゃんと伝わっているのにどうして訊き返されるのかしら、失礼な。もしかして私の例えに感銘を受けて、もう一度説明をして欲しいのかしら?例えばある男に外国人の彼女が出来るのよ。ところが二人は……
ミッキー
ちょ、ちょっと待った!最初にお前が言いたい事を言ってからその例えを話すから何とか理解してるだけだぞ!例えだけだったら何を言ってるのか全然分からないんだけど……
ミニー
まぁ、それでは私の話のほんの導入部分しか理解していないじゃないの、失礼な。例えば献血をするとドーナツやケーキや飲み物などが無料でもらえて、マッサージチェアなども無料で使い放題になると聞きつけた男が、献血や輸血に興味を持つようになるのよ。ある日彼は献血をしようと決意して家を出たものの、途中で事故に遭ってしまうわ。多くの血が流れて輸血が必要になった彼は、病院のベッドの上で必死に【これで俺も献血や輸血のサイクルの中に組み込まれた。早くドーナツをよこせ】と訴えるわ。何とか一命を取り留めたものの、医師も看護師も彼の言動に呆れ果ててしまって、入院中の彼に出される食事が全てドーナツになってしまったようなものよ
ミッキー
……だからそれは何を例えて言ってるんだ?
ミニー
あら、口は災いの元、という意味の例えよ
ミッキー
うっ、何か意外とそんな内容だった気がする……ちゃんと例えが的を射てるケースもあるんだな……
ミニー
ええ、そうね。当たり前じゃないの。私はAB型だもの
ミッキー
え?どういう事だ?
ミニー
優れた時とそうではない時の二面性があるのよ。って、誰が映ったり映らなかったりする一昔前のテレビみたいな存在なのかしら、失礼な。映らなくなるたびに思い切り叩かれたらとても身体がもたないわよ
ミッキー
誰もそんな事言ってないだろ!っていうか、そういう血液型の性格診断みたいなのを信じるのか?
ミニー
あら、そんなものを信じるはずがないじゃないの。冗談で言っただけよ。信じていなくても信じているように振舞う事くらい簡単よ。AB型だもの
ミッキー
最後のAB型だもの、を言うと血液型によって性格が変わるのを信じてるように聞こえちゃうんだけど……
ミニー
あらそう。つい冗談を言いたくなってしまうから仕方がないわ。AB型だもの
ミッキー
AB型って色んな一面があるんだな
ミニー
うるさいわね。たまには支離滅裂な事を言ったりする時もあるわよ。AB型だもの
ミッキー
何かもう何でもアリみたいになってきたぞ
ミニー
ええ、そうね。こう言えば何だって当てはまるのよ。全ての人間が多様性と多面性、更には柔軟性を兼ね備えていて、どんな性質を指摘されたとしても【言われてみるとそうかな】と思うようになっているのよ。実際には血液型による差なんて全く無いに決まってるじゃないの。私だってどんな性質だって当てはまるわよ
ミッキー
なるほど。じゃぁAB型は笑い上戸だったりもするわけか
ミニー
ええ、そうね。面白い事を言うわね。こんなに笑ったのは生まれて初めてよ
ミッキー
……全然笑ってないし……

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公認会話士

電子作家の公認会話士です。 2015年4月、アメブロとFC2から引っ越してきました。 気楽に楽しめる作品をビシバシ更新していくつもりなので、気が向いたらいつでもお立ち寄りください。

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  • 血液型に関しては どうしてなのか 自分を見ても 他人を見ても ものすごく当たっているふうに 思ってしまいます
    ちなみに 私は Bo型で 周りの人からoに見られるんだけど 私をよく知ってる人とか あ、もちろん私も 典型的なBだと 思います(思われます)
    血の成分が 性格に作用するのかな?って思うくらい 血液型のタイプってあると思います

    公認会話士さんは どう思いますか?

    • 「あらそう。占い師なのか性格判断師なのか、日本人に長年刷り込んできた成果が表れたという事なのかしらね。嘘から出たまことなのかもしれないわね。あら、会話士は残念ながら血液型のデータには特に貢献してないみたいよ」

  • 僕はB型だから、書き留めている人との相性はばっちりですよ。輸血は出来ないかもしれないけれど、言葉を使ってコミュニケーション出来ます。

    • 「あらそう。AB型とB型とA型辺りが合わさるとマンマミーアな事が起こるんでしょうからね。って、よく分からなかったかしら」

  • 占いって、一種の娯楽だと僕は思ってますけどね。科学的、心理学的根拠がないのは皆わかっているんですけど、血液型の話題で盛り上がると楽しい、みたいな。また、占いで指摘されたように、無意識のうちに自分で振る舞っているということもあると思います。

    • 「あら、そうね。そういう特徴だと言われ続けて無意識に刷り込まれている部分もあるでしょうね。それだけ人の心は言葉と引き付けあってしまうもの、というカンジかしら」

  • おはようございます。

    無難な言い回しあるでしょうね。
    占いって、予想屋さんになると
    思います?(^-^)/

    • 「あら、そうね。はっきり断言しているように聞こえる人もいるけれど、外れた時は【言った通りにしないからだ】などと言い訳もちゃんと考えているんでしょうね。確率の高い方を予想する要素ももちろんあるんじゃないかしら