どんなマイナーなオリンピック競技よりもルールが分かりにくい競技が日常に溢れている?

ブログネタ:いまいちルールが分からないスポーツ

ミッキー
オリンピック種目になってるようなスポーツでも、細かいルールが分からないとあんまり楽しめないもんだな
ミニー
あらそう。何が分からないのかしら。ピストルの音でスタートして、一番早く駆け抜けた人が勝ちよ
ミッキー
おい、いくらなんでも陸上のトラック競技のルールは分かるぞ。っていうか何の説明も無くたって見てたら分かるじゃないか
ミニー
うるさいわね。私は戦国時代の戦の話をしているのよ。号砲を合図に敵陣へ走っていって、最初に敵将を討って武勲をあげなければならないのが分からないのかしら
ミッキー
全然スポーツじゃないじゃないか!しかも勝敗は味方同士で争うものじゃないと思うぞ!
ミニー
うるさいわね。とんでもない身分から頑張って出世した人物だっているじゃないの。手柄を立てれば何が起こるか分からないわ。今の世の中だって選手は実業団に所属していたりするし、普段全く仕事をしていなくてもオリンピックに出てメダルを獲得すれば会社の宣伝になって社長が大喜びよ
ミッキー
結局昔の話をしたいのか今の話をしたいのか分からないな……っていうか僕はルールの分からないスポーツの話を……
ミニー
うるさいわね。冗談に決まってるじゃないの。結局は皆で一緒にスタートして、最後にゴールをした人が勝ちよ
ミッキー
おい、何なんだその競技は。誰でも勝てそうじゃないか
ミニー
あら、そうかしら。同じ年の人間が一緒に義務教育をスタートさせて、序盤は早く走れる人間の方が優れていると思ってしまうけれど、進学校の競争で落ちぶれたり、社会に出ても必死さだけが空回りして上手くいかずに精神を病んで退職したり、無理をし過ぎて過労死したり、結局早く走ろうとする人間は命を削り続けて人生さえも早く駆け抜けてしまうのかもしれないわね。それならゆっくり自分のペースで最後まで走っていた人間の方が実は幸せなのかもしれないわ
ミッキー
……まぁ言いたい事は分かるけど、僕はルールの分からないスポーツの話をしてたはずなんだけどな……
ミニー
あらそう。ルール無用の会話でわけが分からなくて悪かったわね。楽しめなかったのなら無理せずどこかへ行ってしまえば良いんじゃないかしら。二度と私に近寄らないでちょうだい
ミッキー
ちょっと待った!お前との会話でつまらないと感じた事なんて無いぞ!僕は離れないぞ!
ミニー
うるさいわね。そんな言葉で私が簡単に買収されて競技が終了すると思ったら大間違いよ。早くしないと芸術点も技術点もどんどん下がっていくんじゃないかしら
ミッキー
お、おい、どうやったら得点が高くなるんだ?何か長話をしたらダメっぽい言い方じゃないか。少しでも長く話したいぞ
ミニー
あらそう。という事は攻守交替したいのね。でもそう簡単に私の攻撃を防ぎきれるのかしら
ミッキー
なるほど、その攻撃に耐えたらこっちが攻める順番になるわけだな。って、何をどうやって防いだら良いんだ?
ミニー
うるさいわね。相手チームに親切に教えたりするわけがないじゃないの。って、私の方こそ何をどうやって攻めたら良いのかしら?早くちゃんとしたルールを教えてちょうだい、何を考えているのかしら
ミッキー
何を考えてるのか分からないのはお前だぞ!突然会話のスポーツみたいな事を始められても困るぞ!
ミニー
うるさいわね。新しいスポーツが誕生する瞬間というのはきっとこういうものなんじゃないかしら。実際に何かをしながら徐々にルールを決めていったはずよ。野球だって獲物を取るための石を獲物に投げつけたら見事に木の枝で打ち返されたのがきっかけかもしれないものね。それなのに全くルールの取り決めもスポーツも会話も出来ないつまらない女で悪かったわね。やはり私に近寄らないでちょうだい
ミッキー
ちょっと待ってくれって!僕は離れないぞ!
ミニー
まぁ、いきなり手を掴んだりして、一体これはどういうスポーツなのかしら?ルールを明確にしておかないと犯罪になりかねないわよ
ミッキー
いや、スポーツじゃなくて、ただ傍にいて欲しいだけだぞ。僕は絶対に離れないぞ
ミニー
うるさいわね。どうやら私の勝ちのようだからもう終わりで良いんじゃないかしら
ミッキー
え?何が?やっぱり実際には会話のスポーツみたいな事を楽しんでたのか?もしかして僕に本心を言わせる競技だったりして
ミニー
………………
ミッキー
もしくは僕に手を繋がせる競技とか……でもお前の事が大好きでいつだって手を繋ぎたい僕としては、今の状態は全く負けとは思えな……って、痛ててててて!いきなり爪を立てないでくれ!
ミニー
うるさいわね。油断していると秘密兵器にやられて逆転されてしまうのはスポーツの醍醐味の一つじゃないかしら
ミッキー
爪は会話とは違うじゃないか!っていうか別に引き分けで構わないと思うぞ!痛ててててて!

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公認会話士

電子作家の公認会話士です。 2015年4月、アメブロとFC2から引っ越してきました。 気楽に楽しめる作品をビシバシ更新していくつもりなので、気が向いたらいつでもお立ち寄りください。

View Comments

  • オリンピックの放送チャンネルが多いので、リモコンボタン速押しスポーツをやってます。  追伸  運動会の練習で、ヨーイ「ドン」と言ったら始まるよ。 という先生の定番ギャグは今でも健在でしょうか。

    • 「あらそう。今は指先が鍛えられている人も多そうね。愛国心を鍛えられている人もかなり増えているんじゃないかしら。教師のギャグセンスももっと鍛えなければならないわね」

  • 政治というスポーツに興味がありますね、
    勝つためにルールを変える人がいますから。

    • 「あらそう。自分の優位に変えてしまうところが残念だけれど、大変な事に立ち向かっていく政治スポーツは存在しないのかしらね。あまりそういう事ばかりしていると、選手に選ばれる前に落選する気もするけれど」

    • 「あらそう。当たった方が勝ちになりそうだけれど、諺になったら負けの競技なのかしらね。それともいかに当たりそうにない雰囲気で当たるかが決め手なのかしら」

  • おはようございます。

    会社に行く時間や、
    帰りに寄る場所とか決まってはすね。
    これも競技(笑)

    • 「あらそう。見事に一番になる技術を身につけたのかしら。よく早業の職人の特集などが組まれたりするけれど、実は仕事の早業ではなく帰る早さを競っていた達人なのかもしれないわね」

  • オリンピックほどのレベルになると、力のぶつかり合いというよりは、相手よりも有利になるようにポイントを稼ぐ、といった戦い方がメインになるようなカンジでしょうか。達人どうしの真剣勝負というのは、見ていてそんなに面白いものではないですね。

    • 「あらそう。達人同士の戦いを楽しめるようになればいよいよ目が肥えてその競技の醍醐味が分かってきた、という事なのかもしれないわね。逆にルールが単純過ぎて、知れば知るほど退屈になる競技もあるのかもしれないわね」