不治の病で死ぬよりも苦しいのは不治の病を抱えたまま生き続ける事なのかもしれない?

ブログネタ:好きって気付くのは、どんな時?

ミッキー
何か気付いたら知らないうちに好きになってる事ってあるよな
ミニー
引っぱたくわよ
ミッキー
何でだよ!わけが分からないぞ!
ミニー
うるさいわね。どうせ【今までこんなわけの分からない女に対して自分の気持ちを誤魔化し続けてきたが、ついに本当に心から好きな人がいる事に気付いてしまった。と同時にこの女の事が大嫌いな事にも気付いてしまって、一刻も早く離れないと大切な時間が勿体無い】と言おうと思ったんでしょう?人生の時計をただ進めるだけの不治の病みたいな女で悪かったわね。そう簡単に完治出来ると思ったら大間違いよ、失礼な
ミッキー
いきなり何を言ってるんだ!僕はお前さえ良ければずっとそばにいて欲しいぞ!お前以外の人を好きになったりするわけないじゃないか!
ミニー
……うるさいわね。何を特効薬みたいな事を言っているのか分からないけれど、そんなに病気を治したいのかしら?それなら身体の血液を全て失うような大手術でもすれば良いじゃないの
ミッキー
だからどうしてお前から離れようとしてるって話になってるんだ?そんな手術なんてする必要は一切ないぞ。僕から離れにくければ離れにくいほど僕は嬉しいわけだからな
ミニー
あらそう。だったら余命は後数分というところかしら。そこを動かないでちょうだい
ミッキー
どんな病気なんだそれは!?っていうか死んじゃったら意味が無いぞ!
ミニー
うるさいわね。エイプリルフールの冗談に決まってるじゃないの。病気は人間の身体を好んで巣食うけれど、その人が死んでしまえば病気も死ぬのよ。そこが病気の矛盾している悲しい要素ね。私だってあなたをすり減らして食い潰せば私も死ぬしかないのよ。って、何を言わせるのかしら、みっともない
ミッキー
ううっ、そこまでの覚悟を持ってくれてるなんて……っていうかお前と一緒にいるのは幸せそのものなんだし、お前といて寿命が縮まるって事はありえないぞ
ミニー
何を先程からもう寿命を迎えそうな勢いの無い話題を続けているのか分からないけれど、結局は何の話なのかしら?あなたが不治の病でどうにもならないから、窓の外の木の葉っぱが全て落ちたら死んでしまうとかいう話かしら。残念ながらそれは常緑樹だから永遠に死ねなくなってしまうわよ。身体が衰えて苦しいのに死ぬ事が出来ないというのがもしかしたら最大の不治の病かもしれないわね
ミッキー
それは確かに辛そうだな。って、そういう話じゃなくて、気付いたらいつの間にか好きになってた、みたいな事が過去にあったかどうか訊いてるんだぞ。例えばその……僕の事とかでも良いし……
ミニー
あらそう。フライドポテトみたいな事かしら。でも初めて食べた時から好きだからちょっと違うわね。黒い色も生まれた時から好きだったんじゃないかしら。他人を観察して本質を見極めるのも昔から好きな事と言えると思うわ
ミッキー
そ、そっか。お前の場合はいつの間にか好きだと思うような事ってのはほとんどなくて、好きなものは最初から好きってカンジなのか
ミニー
ええ、そうね。だからあなたの事だけは違うんじゃないかしら。最初からずっと好きではないもの
ミッキー
お、おい。それじゃ話が全く変わってくるぞ。全然僕の事が好きじゃないのに一緒にいる特殊なケース、みたいになっちゃってるじゃないか
ミニー
違うわよ。最初からずっと好きとは言えないもの……って、何を言わせるのかしら、みっともないわね
ミッキー
うううっ、そっか。僕に対してだけは恥ずかしくて好きって言えないんだな。それだけ本気って思っても良いんだろうか
ミニー
違うわよ。ずっと隙とは言えない、って言ったの。四六時中隙だらけだから忍びなくてとても言えないわね。あなたもいつの間にか隙になっていたと気付く時が来るのかしら
ミッキー
……何か完全に僕が意図してるのと違う意味で言ってるな……よく分からないのも僕に隙があるからなんだろうか……

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公認会話士

電子作家の公認会話士です。 2015年4月、アメブロとFC2から引っ越してきました。 気楽に楽しめる作品をビシバシ更新していくつもりなので、気が向いたらいつでもお立ち寄りください。

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  • 嫉妬してくれたり、必死になってくれたり、してくれたら好き、と気づきます。

    • 「あらそう。恋の病も不治の病なら良いけれど、基本的にすぐ完治するのがスゴイわね。いつまでも患っていたらそれこそ病気と言われてしまうような状況かしら」

  • 今日から税込み表示になり、ハンバーガーが高く感じてフライドポテト人気高まる?    追伸  花粉茶を飲むことで、不治の病だった花粉症が軽症になりました(体験談)

    • 「あらそう。価格の表示規則が変わって、商品として寿命を迎えてしまう事もあるかもしれないわね。フライドポテトはいつまでも価値のある不老不死の商品かしら」

    • 「あらそう。それが一番の難病でしょうね。70億分の1だから大した責任も負わずに生きているけれど、最後の一人になったら責任重大だものね」

    • 「あらそう。最終的には富士の山芋を採るのが目標なのかしら。それとも藤と山芋を合わせた植物を作るのが目標なのかしらね」

    • 「あら、そうね。人生に飽きてしまうと一気に病魔が襲ってきそうだものね。フライドポテトに飽きたらフライドポテトも美味しくなるのを辞めてしまうんじゃないかしら」

  • おはようございます。

    そうです。完成してない
    フライドポテトを食べるような感覚よ(笑)

    • 「あらそう。それほど悲しいものもないものね。ジャガイモというのは世の中で最も悲しい状態の物体かしら」

  • 人は、自分が間違っていたとなかなか認めたくないのですね。だから、おかしな思想にかぶれてしまっても、そこから抜け出せなかったりしますよね。まあそれは、好きというか執着ですかね。僕はどっちかというと、惚れっぽいほうだと自覚はしてます。

    • 「あら、そうね。人間が間違いを認める生き物なら、地球もこんな状態になってなかったでしょうね。惚れっぽいのも間違いの繰り返しの一つなのかしら」