うるさいわね。それより私の話を聞いてちょうだい。いくらファンデーションを塗ったとはいえ、どうも二人分のファンデーションとしてはにおいがキツ過ぎるような気がした私は、ふと横を見てみたのよ。すると母も、母のメイクをする店員も、皆ファンデーションのにおいをまとってしまっていたわ。これでは顔を化粧したのか、4人の周りの空気を化粧したのか、もしくは近くを通る人をしかめっ面に化粧するのか、一体どれが当初の目的だったのか、下地となる記憶にしっかりファンデーションを上塗りをされてしまって全く分からなくなってしまったのよ。だから私はつい【あなたは空気や雰囲気や記憶を化粧する方が向いているんじゃないかしら】と言ってしまったわ。すると【こんな本音を言う人は初めてです】と返事してきたのよ。結局何をされても私の心や価値観だけはすっぴんのまま化粧されない、というわけね
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見よマイバディ!
あそれ、あそれ、あそれそれそれそれそれ♪
え?シャツに移って消えてる!
やだすっぴん恥ずかしいー!
「あらそう。油断していると人はすぐすっぴんになってしまうのかしらね。その代わりにシャツがどんどん厚化粧になっていくんでしょうね。そのうち魂が入れ替わるのかしら」
根性、根性、ど根性♪
化粧は見た目以外に良い香りも伝わってきます。
薄化粧 、 厚化粧 、雪化粧、 化粧まわし・・・
「あらそう。見た目だけでなく香りまでまとうのが化粧のうちなのかしらね。そうなると持ち物や服装や人間関係なども化粧と言えるんでしょうね」
おはようございます。
スッピンだけに
素を見せたくないのでしょうね。
メイクしたら別人になりますわ(笑)
「あら、そうね。誰でも心や本音に化粧をして生きているでしょうから、顔の化粧も騒ぎ立てる必要もないんでしょうね。どれくらい他人に心を許していないかを測る物差しみたいなものかしら」
僕が以前お世話になっていた栄養士の先生は、ファンデーションで塗り潰した眉毛と、書いた眉毛と、4本眉毛がありました(笑)。そりゃ忙しいんでしょうけど、いくらなんでも、ねえ…。
「あらそう。モノマネ芸人の無理やりなメイクみたいだけれど、何か意図があったのかしらね。もしかしたら尊敬する栄養士のモノマネをしていたのかもしれないわよ」