もし超能力が使えたらその能力を隠して真面目に働くべき理由

ブログネタ:使いたい超能力

ミッキー
もし超能力が使えたらどんな能力が便利かな
ミニー
さぁ、どうかしらね。フライドポテトが目の前に現れたりすれば良いんじゃないかしら
ミッキー
そ、それはまた謙虚というか欲が少なくないか?
ミニー
あら、そうかしら。他に何か必要なものなんてあるかしらね。お金を作り出したりするのは便利だと思うけれど、それをしてしまうのは果たしてどうなのかしら
ミッキー
いや、それだけに限らず、人の心を読んだりとか、瞬間移動とかもあるぞ
ミニー
あらそう。人の心なんて読まなくたって分かるわよ。それに読んだって全く聞きたくもない事を聞かされるだけじゃないの。【あんな黒い女がいたら世界がどれだけ良い方向に向かっても綺麗にはなりきれないじゃないか】とか【どうも最近調子が悪いけど、あの黒い女が負のオーラを周囲に撒き散らしているからに違いない】とか【いつもいつも独り言を言ってるだけなのにどうして学年トップの成績になんてなるんだ。どうせ真っ黒な外見の通りに何か不正をしているに違いない】とか思われているはずだもの
ミッキー
そ、そんな事を思ってる人なんているんだろうか……って、いつも独り言なんて言ってるのか?僕は見た事無いんだけど、僕がいない時にしてるとか……?
ミニー
あら、一人で話す事なんて何も無いわよ馬鹿馬鹿しい。でも私が黒過ぎてあなたの姿なんて他の誰からも見えていないに違いないわ。ずっと一人で話し続けている気の触れた女だと思われているでしょうね
ミッキー
いくらなんでも僕の姿くらいは見えてると思うぞ!誰からも見えてないなんてそっちの方が超能力者みたいじゃないか!
ミニー
ええ、そうね。これ以上どんな能力が欲しいというのかしら?透明人間になりたがっている人はたくさんいるみたいだし、あまり贅沢な事は言わない方が良いわよ。透明人間が更に何か能力を欲しがっている、なんて周囲に知られたらペンキを持った人達による透明人間狩りが始まってしまうかもしれないわ
ミッキー
だから僕はちゃんと見えてるって言ってるだろ!全く……まぁとにかく確かに透明人間になりたがる人は多いだろうな
ミニー
ええ、そうみたいね。以前に話したけれど、車に轢かれても誰にも気付かれないし、車以外に自転車も歩行者も何も避けてくれないわよ。身体が視認出来なくなるだけでは東京のような街では全く生活出来ないでしょうね。せめて空を飛んだり、物体としても身体が無くなったり、それくらいの能力もセットにならないと無理よ
ミッキー
まぁ周囲の人や乗り物が全く躊躇無く突っ込んでくるのは物凄く怖いだろうな……じゃぁ触れずに物を動かす能力はどうだ?
ミニー
さぁ、どうかしらね。そんな能力を使って何をするのかしら。重いものを持ち上げられるなら良いけれど、自分の腕力くらいの能力しか無いなら手で持った方が話が早いわよ
ミッキー
うーん、確かにそうかもしれないな。じゃぁ超能力って言えるのかどうか分からないけど、怪我や病気が治せたりすると便利なんじゃないか?
ミニー
ええ、そうね。その能力があって医者にでもなれば良いんじゃないかしら
ミッキー
いや、医者じゃなくても治せるんだし、その必要はないんじゃないのか?
ミニー
あら、でも超能力者というのはやはりどうしても胡散臭い存在で忌み嫌う人も多いじゃないの。だからその能力と最も近い職業に就いて紛れていた方が力を発揮しやすいと思うわ。人は生まれながらに備えた能力を妬んで嫌うけれど、努力によって身に着けた能力は敬うものね。だから超能力者とは言わずに、超能力のような技術を身に着けた人になりすませば良いのよ
ミッキー
確かにマジシャンは喜ばれるけど、少しでも超能力って言ったりすると映像を解析されてインチキとか言われるからな。じゃぁそれも踏まえて何か使ってみたい超能力ってあるか?
ミニー
しつこいわね。だからフライドポテトが目の前に現れる能力と言っているじゃないの。あまり贅沢な事は言わない方が良いと言ったのが聞こえなかったのかしら。私は忘れないという要素でもう人より恵まれているもの
ミッキー
な、なるほど。今までの事をほとんど記憶してるなんて、普通の人間からすると既に超能力者みたいなカンジだからな
ミニー
違うわよ。私はまず恋愛という要素でもう人より……って、何を言わせるのかしら、みっともない
ミッキー
ううっ、そっか。僕と付き合っていればもう他には何もいらないと思ってくれてるなんて感激だ……
ミニー
あら、フライドポテトが現れる能力が欲しいと言っているじゃないの。あなたと付き合うならせめて一生分の食事くらい確保出来る能力でももらわないと割に合わないわ
ミッキー
全く素直じゃない!

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公認会話士

電子作家の公認会話士です。 2015年4月、アメブロとFC2から引っ越してきました。 気楽に楽しめる作品をビシバシ更新していくつもりなので、気が向いたらいつでもお立ち寄りください。

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  • アッシー君と、メッシー君に代わって揚げたてフライドポテトをすぐに出せるポテッチー君を持つのが新世紀彼女。

    • 「あら、そうね。揚げる人と召し出す人と、もしかしたら全員フライドポテトに関係ある人達なのかもしれないわね」

  • 空を飛んでみたいですね。昔はスプーン曲げを頑張ってました 。今は一本だけ長いフライドポテトを見つけて満足してます。

    • 「あらそう。空を飛ぶ人が増えたら衝突事故も増えそうだけれど、そこも超能力で何とかなるのかしらね。フライドポテトを伸ばす能力があったら今の品薄状態も解消されそうね」

  • おはようございます。

    フライドポテトの空中移動。
    もちろんドローンで(笑)

    • 「あらそう。ドローンを使わずに移動出来たら良いけれど、でもやっているうちにドローンでも充分という事に気付くのかしらね」

  • やっぱり手も触れずに物を動かす能力ですかね。それを使って、某国のイカれた大統領を蹴っ飛ばしてやりたいですね。

    • 「あらそう。人の心を操る能力までは必要ないカンジかしら。そんな事が出来たら意外と何も面白い事が無くなるかもしれないものね」