大竹しのぶ、生田絵梨花、熊谷彩春主演ミュージカル「GYPSY」を観た感想

どうも公認会話士です。
今月も舞台を観てきました。

元乃木坂46の生田絵梨花さんが出演するミュージカル「GYPSY」です。
共演が大竹しのぶさんという事で、昨年もこの2人は「PICU 小児集中治療室」というドラマで共演してましたね。
その時は親子のように仲の良い同僚という役でしたが、今回は本物の親子役です。
せっかくなので今後も色々な関係性で共演したら面白いんじゃないかなぁ、と思います。

公演情報

東京公演
4月9日~30日
東京芸術劇場プレイハウス

大阪公演
5月4日~7日
森ノ宮ピロティホール

愛知公演
5月12日~14日
刈谷市総合文化センターアイリス大ホール

福岡公演
5月19日~21日
キャナルシティ劇場

という事で、約1ヶ月半で4都市を回る結構大規模な公演です。
もしかしたら当日券があるかもしれないので、興味のある方は劇場に問い合わせてみましょう!
公式ホームページ

あらすじ

ローズ(大竹しのぶ)は、2人の娘ルイーズ(生田絵梨花)、ジューン(熊谷彩春)をヴォードヴィルの世界で活躍させようと躍起になるステージママ。
オーディションで知り合ったハービー(今井清隆)と一座を作り、あちこちの地域の劇場へ娘たちを売り込んでまわる、・・・その姿は、まるでジプシーのよう。

やがて、下の娘ジューンが脚光を浴び始めるが、結局自分のわがままで売れるチャンスをふいにしてしまう。
様々な出来事の中、ジューンが愛想をつかし一座の青年タルサ(佐々木大光(7 MEN 侍/ジャニーズJr.))と駆け落ちし出て行ってしまう。
それでも諦めず、ルイーズと再起を図る、ローズ。
しかし、ジューンの持つ歌唱力やダンスの技術はルイーズにはなかった。
そんな時、ルイーズがある手違いでストリップ劇場の仕事を受けてしまう。
ローズは抵抗するが、お金のためにルイーズは舞台に立つと宣言するのだった・・・。
(公式ホームページより)

実在するストリッパー、ジプシー・ローズ・リーの回顧録を元に描かれた作品らしいです。
1990年にトニー賞のベストリバイバル賞を受賞した作品という事なので、初演はもっと前になるのかもしれません。
当然時代背景は更に前の時代という事になりますね。

上演時間:1幕1時間20分 2幕1時間10分(途中20分の休憩)

東京芸術劇場

では舞台の感想の前に、東京公演の劇場となる東京芸術劇場・プレイハウスの紹介をしておきましょう。

東京芸術劇場は池袋駅西口にある総合文化施設で、中には大ホールの「コンサートホール」、中ホールの「プレイハウス」、小ホールの「シアターイースト」「シアターウェスト」が入ってます。
今回はプレイハウスで、舞台作品は基本的にプレイハウスで上演されるカンジですね。
井上小百合さんが主演した「音楽劇 夜曲 nocturn」と、松たか子さん、広瀬すずさんが出演した「『Q』:A Night At The Kabuki」と、門脇麦さんが主演した「ねじまき鳥クロニクル」と、高畑充希さんが主演した「宝飾時計」を観て以来、今回で5度目です。
筒井あやめさんが主演した「目頭を押さえた」の時だけシアターイーストでした。
プレイハウスの客席数は841で、平均的な大きさの劇場です。
後方の席や二階席の場合はオペラグラスがあった方が良いです!

観た感想

ではなるべくネタバレしないように舞台の感想を。

まず何より、面白かったです。
シリアスになりそうな物語ですが、終始歌と踊りとコメディを意識した見せ方になっていて、きっとジプシー・ローズ・リーは人を楽しませる事が大好きな人だったんだろうなぁ、という事が伺えました。
母親に連れられて旅一座をしていた時は何もかもダメでネガティブだった少女が、ひょんなきっかけからストリッパーとして花開くというのも面白いものですね。
こんな天職を見付けられる人というのは一体世の中にどれくらい存在しているんだろう、と考えさせられました。

舞台奥には生オーケストラも入って、子役も大勢出演したりなど、コロナが落ち着いた今だからこその豪華なステージで見応え充分でした。
最終盤の大竹しのぶさんによる魂の独演も注目です!

では最後に生田絵梨花さんの寸評を。
生ちゃんの舞台を観るのは「ロミオ&ジュリエット」「レ・ミゼラブル」「モーツァルト!」「キレイ」「四月は君の嘘」「MEAN GIRLS」に続いて7作品目です。

最初は子役が演じるので1幕の途中からの登場ですが、その後は終始出ずっぱりの大変な役どころでした。
妹がいなくなって自分が主演でやっていくしかない!という時も、もうストリップをするしかない!という時も、それぞれ違った表情の変化が見れて流石でした。
ストリッパーの舞台も体を張っていて、これは生ちゃんの新境地というか、乃木坂を卒業してなければこの作品のこの役は出来なかったんじゃないかと思います。
母親の手を離れて一人の大人の女性として大成していく姿が、乃木坂46というグループを卒業したタイミングの生ちゃんと重なって良かったです。

今後も数多くの作品に出演して欲しいと思います!

以上、ミュージカル「GYPSY」を観た感想でした!
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公認会話士

電子作家の公認会話士です。 2015年4月、アメブロとFC2から引っ越してきました。 気楽に楽しめる作品をビシバシ更新していくつもりなので、気が向いたらいつでもお立ち寄りください。

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  • とても歌のうまい生田さんを"『ヴィルボードに向いてない私…』というのを観客に共感させるのは何をしたらそうなるのか、ゲシュタルト崩壊的なやつで観客の認知機能を操っているのか、興味深いミュージカルですね…。

      • 「あら、そうね。音痴に歌う場面もあったけれど、上手に音痴に歌っていたみたいよ。変な日本語だけれど」

  • おはようございます。

    大御所が出演していて
    共演者と盛り上がると
    舞台も楽しくなるのでしょうね(๑˃̵ᴗ˂̵)

    • 「あら、そうね。有名な人は有名になるだけの理由があるという事なんでしょうね。観て初めて感じる事も結構あるんじゃないかしら」