好きになる人に共通点があるとすれば……

ブログネタ:今まで好きになった人に共通点ある?

ミッキー
人って同じような人を好きになるものなのかな?
ミニー
ちょっと、あまり私に近寄らないでちょうだい
ミッキー
え?何で?会話出来ないじゃないか
ミニー
うるさいわね。どうせ【好きな人の傾向なんて本当はどうでも良くて、この女を嫌う人が同じ傾向なのかどうかを是非知りたいものだ。というより全ての人間に嫌われているから傾向も何も無いのかもしれない。全く、唯一の特徴すらつまらない結果で終わらせてしまうなんて流石に全人類から嫌われる女の実力は大したものだ】と言いたいんでしょう?私が全ての人に嫌われているのは、私がそれ以上に全ての人を嫌っているからよ
ミッキー
いきなり何を言ってるんだ!僕はお前の事が大好きなんだぞ!嫌いな要素なんて一つも無いぞ!
ミニー
……うるさいわね。そんな言葉で私が卒業間近だからフラれても気まずくないだろう、などという理由で突然色々な人に告白しまくるような人間に変化すると思ったら大間違いよ
ミッキー
いや、お前がそんな風になったら僕だって驚くぞ。って、とにかく、人って同じようなタイプを好きになるものなのかな?よくそんな事を言っているような人もいるじゃないか
ミニー
さぁ、どうかしらね。自分に当てはめて考えたら分かるんじゃないかしら
ミッキー
なるほど。でも僕はお前みたいな人に今まで全く出会った事が無いぞ。今後も出会わないと思うし、僕にはちょっと当てはまらないな
ミニー
あらそう。あなただけが特別な経験をしている、と思い込みたいのね。でもあなたみたいな容姿の人とか、あなたみたいな学力の人とか、あなたみたいな性質の人は世界にたくさんいるんじゃないかしら。大体80億人くらいいるでしょうね
ミッキー
世界の人口より僕の方が多くなっちゃうぞ!人間以外にも当てはまっちゃってるっぽいじゃないか!
ミニー
うるさいわね。冗談に決まってるじゃないの。あなたみたいな人が他にもいたら大変な事になるわよ、いかがわしいわね
ミッキー
そ、そうか?さっきは平凡みたいな事を言ってたけど、実際は僕には何か人と違う決定的な特徴があると思ってるわけだな。それって一体何なんだ?
ミニー
あら、そんなの人差し指の爪だけ他の指の爪よりも目に見えないくらいほんの少しだけ伸びるのが早いとか、髪を切った次の日は必ず少し寝ぐせがついている事とか、トンカツのソースはその都度かけるわけではなくて最初に自分が食べられそうな分だけ一気にかけてしまう事とか、全くいかがわしいんじゃないかしら
ミッキー
別に僕にしか当てはまらない特徴って気がしないぞ!全然いかがわしくないし!
ミニー
うるさいわね。そうして私に食ってかかるところがいかがわしいと言っているのよ。他の人は私に何か言った瞬間に呪い殺されてしまうのを知らないのかしら
ミッキー
いや、そんな人がいたのをまだ見た事が無いんだけど……たまにクラスメイトが話しかけたりしてるけど、全く問題ないじゃないか
ミニー
あら、実は気付かれないように少しずつ人数が減っている事にはやはり気付いていないのね。最初はこの教室には150人いたのよ
ミッキー
どう見てもそんなにたくさん机とイスが並べられない広さだぞ!最初から人数は変わってないはずだぞ!
ミニー
うるさいわね。冗談だと言っているじゃないの。結局今日は一体何の話なのかしら?話題に共通性がなくて何が何だかさっぱり分からないわね
ミッキー
いや、だからお前が過去に好きになった人に共通点はあるのかな、と思ったんだけど……で、でも、そっか、僕の事しか好きになってないはずだよな……
ミニー
……何を家族に内緒で買った宝くじが当たった男のような顔をしているのか分からないけれど、共通点だったらあるわよ
ミッキー
えっ!?僕以外にも好きになった人がいるのか!?ど、どんな人なんだ!?
ミニー
うるさいわね。昨日のあなたと今日のあなたは少し違うじゃないの。明日のあなたも少し違うでしょうね。でもほとんど共通しているわ。って、何を言わせるのかしら、みっともないわね
ミッキー
な、なるほど、色んな僕がいても、全部好きって言ってくれてるみたいだな……そんなに想われてるなんて僕は幸せ者だな……でも昨日の僕と今日の僕って分かるくらい違うのか?
ミニー
ええ、そうね。人差し指の爪がほんの少し伸びているわよ。全然違うんじゃないかしら
ミッキー
……そんなのお前にしか分からない変化じゃないか……まぁそれでも別に良いんだけど……

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公認会話士

電子作家の公認会話士です。 2015年4月、アメブロとFC2から引っ越してきました。 気楽に楽しめる作品をビシバシ更新していくつもりなので、気が向いたらいつでもお立ち寄りください。

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  • こんな夜中に月見団子を茹でて9×6=54個の団子を作って一辺5個のピラミッドに積んでいったら最後の1個が足りなくて、恋は難しいです。

    • 「あらそう。一個無いだけで53(ごみ)になってしまうかもしれないものね。難しいわね」

  • 自分のやり方をわかってくれる人でしょうね。
    どうせ人はどこかワンパターン。
    それでも笑えたり安心できたらOK。
    「君が僕を知っていてくれる」。

    • 「あらそう。全てを理解するのは難しいけれど、それでも多少知ってくれれば満足なのかもしれないわね。勘違いされるとそれはそれでストレスになりそうだけれど」

  • 好きの反対は嫌いではなく、無関心だそうですが、なんとなく気になる、という人はいますよね。まあ嫌われるのは仕方ないかもしれないけど、軽蔑されないようにしたいです。

    • 「あら、そうね。全く存在すら分からない状態を変えるのは難しいものね。どうせ認識されていないなら、そこからとんでもない出会いを演出すれば良いのかもしれないけれど」

    • 「あら、そうね。相手の立場になって考えたら上手くいく事も多いんでしょうね。なかなかそれが出来ない人が増えているらしいけれど」