大人になっても泣いてしまう最大の理由と言えば……

ブログネタ:泣き虫?

ミッキー
何だか大人になっても泣き虫の人がいるな
ミニー
ちょっと、私に近寄らないでちょうだい
ミッキー
え?何で?会話出来ないぞ
ミニー
うるさいわね。私に号泣記者会見の手伝いをさせようとしているんでしょう?あんなに泣いているのに世間の笑い者にしかならないなんて、もしかしたらあれは地獄が作った新しい罰か何かだったんじゃないかしら、恐ろしいわね
ミッキー
おい、どうして僕達が謝罪会見を開かなきゃならないんだ?何も悪い事はしてないぞ
ミニー
あらそう。そういう態度だから世間から謝罪と認めてもらえないんじゃないかしら。小さな声で下を向いてただ頭を下げておけばそれで良いのよ。マスコミから厳しく追及されるコントをしているとでも思えば何を言われても聞き流せるんじゃないかしら
ミッキー
おい、それこそ全く謝罪する気が無いじゃないか。っていうかホントに謝罪するような事は何もしてないぞ
ミニー
あらそう。それならそう言えば良いんじゃないかしらね。開き直っただけで全く謝罪していない、というのが最も世間では嫌われる傾向にあるけれど、何だったら自分は退職金をもらって退任して、残った社員達がすべての汚名を被れば済む話だもの
ミッキー
だから僕達は何に対して謝らなきゃならないんだ!?しかも残される社員なんて一人も存在しないぞ!
ミニー
うるさいわね。冗談に対する後味の悪さだけが残ってしまったじゃないの。何を考えているのかしら。謝罪してちょうだい
ミッキー
いや、何だか分からないけど……何か気分を害したならごめん
ミニー
まぁ、何も悪い事をしていないのに何故謝罪しているのかしら。それで済むと思っているなら大間違いよ。反省してちょうだい
ミッキー
さっきから何で怒られてるのか分からないぞ!
ミニー
うるさいわね。冗談だと言っているじゃないの。今日は結局一体何の話なのかしら?話題が無視され続けて号泣するかもしれないわよ
ミッキー
いや、大人になっても泣き虫な人がいるな、って話だったんだけど、年を取ると涙もろくなるって話もよく聞くな
ミニー
ええ、そうね。人間は色々経験すればするほど自分の身に置き換えて感情移入するのが上手になるのよ。という事は私は全く何も経験していないような状態かしら
ミッキー
まぁそれは言い過ぎだとしても、でも全く泣いたりしないな。それにも理由ってあるのかな?
ミニー
あら、そんなの自分に対しても他人に対しても全く真剣ではないからよ。何もかもが他人事で現実離れしていて全く感情が動かないんじゃないかしら。あなたもきっと本当は存在していないんでしょうからね
ミッキー
こら!いくらなんでも考え方が極端過ぎるぞ!それにお前はいつも色んな人の事を真剣に考えてるはずだぞ!
ミニー
うるさいわね。大きな声を出せば存在感が増すと思ったら大間違いよ。本当に価値のある言葉なら小さな声で言ったって皆が耳を傾けてくれるでしょうからね。子供が大きな声で泣くのだって、周囲の人が全く自分に注目してくれないからよ
ミッキー
まぁ言いたい事は分かるけど、僕が大泣きしてる子供みたいになっちゃってるじゃないか、全く。とにかくお前もいつか泣くような事ってあるのかな?
ミニー
さぁ、どうかしらね。感情が上がった事が意外と無いから無理じゃないかしら
ミッキー
まぁ感情が高ぶったりしないと中々大人になってからは泣かないだろうけど……全くそういう事は無いのか?
ミニー
違うわよ。感情はあなたの事以外無い、って言ったの。って、何を言わせるのかしら、みっともないわね
ミッキー
おい、僕の事でしか感情が動かないってのは嬉しいけど、でも泣かないんじゃ全く感動したりしないっぽいじゃないか
ミニー
うるさいわね。幸せな事しかないのかもしれないじゃないの

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公認会話士

電子作家の公認会話士です。 2015年4月、アメブロとFC2から引っ越してきました。 気楽に楽しめる作品をビシバシ更新していくつもりなので、気が向いたらいつでもお立ち寄りください。

View Comments

  • テレビを見たり、本を読みながら、よく泣きます。
    自分を投影してしまうのでしょうか。
    なりきって・・・。
    いい話が好きですね。

    • 「あらそう。これからの季節は乾燥して風も強いものね。秋の花粉も合わさったら最悪かしら」

  • 泣き虫というか、昔人間関係で悩んだ時期もありました。でも、拗ねた男は卒業することにしたんです。泣けば物事が改善するという考えはどうかと思いますね。

    • 「あらそう。泣いてる場合ではない、というケースも多いのかしらね。大人は色々な自制を求められて大変ね」

    • 「あらそう。あまり泣き過ぎると価値が下がりそうだけれど、毎週のように泣く事を仕事にしている人もいるのかしらね」