死語の話題で会話するのが危険な理由について

ブログネタ:死語といえばなに?

ミッキー
死語って言われて真っ先に思い付くのって何だろうな
ミニー
引っぱたくわよ
ミッキー
何でだよ!叩かれるような事は言ってないぞ!
ミニー
うるさいわね。言われたくないなら死語にしてしまえば良いじゃないの。それなら誰も言わなくなるんじゃないかしら
ミッキー
いや、どうやったら死語のカテゴリーに登録出来るのか分からないぞ。それとももう言わないでくれるのか?
ミニー
引っぱたくわよ
ミッキー
こら!全然死語にならないじゃないか!わけが分からないぞ!
ミニー
うるさいわね。誰だって突然殺されそうになったら必死に抵抗するに決まってるじゃないの。人に限らず言葉も同じじゃないかしら。だから言葉を殺すのが早いか、叩かれるのが早いか、どちらかの勝負になるでしょうね
ミッキー
言葉が死んでくれるまで抵抗されて叩かれるなんてあんまり挑戦したくないぞ。どういうきっかけで言葉は死ぬんだ?
ミニー
あら、そんなの世界中全ての人が飽きたらに決まってるじゃないの。だから一人でも言い続ける人がいたら細々と生き続けるわよ。早く頬を出してちょうだい
ミッキー
それじゃお前が言い続ける限り終わらないじゃないか!やっぱり叩かれたくないぞ!
ミニー
うるさいわね。冗談に決まってるじゃないの。そもそも言葉なんて全て死んでいく運命なんじゃないかしら
ミッキー
え?どういう意味だ?
ミニー
あら、既に言葉の誕生からかなりの年月が経って、どんどん言葉の形が変わっているじゃないの。という事は実は言葉も人間の一生みたいなものを過ごしている最中なんじゃないかしら。既にほんの一言だけのやり取りで会話が済むような状況も出来つつあるし、それは進化というより瀕死の状態なのかもしれないわよ
ミッキー
うーん、でも言葉が死んじゃったら僕達は何も話せなくなるんじゃないか?流石にそういう状況は想像出来ないぞ
ミニー
あら、今のペースで人間不信や人間関係のストレスが溜まっていけば、コミュニケーションなんて一切取らずに生活していくシステムがどんどん加速していくわよ。言語的な思考ではなくて、感覚的な思考をちゃんと読み取る機械に頼って一人一人が単独で生活していくんじゃないかしら。親も友人も誰も必要なくなる夢の世界よ
ミッキー
……それがお前の夢なのか?全く。僕とも一切関わらない世の中になっちゃうじゃないか。僕はお前と関わらない世の中にはなって欲しくないぞ
ミニー
……うるさいわね。そういうわけにはいかないわよ。自動的に決まるもの
ミッキー
おい、どうやってもそういう世の中になっちゃうみたいな言い方じゃないか。聞き捨てならないぞ!
ミニー
違うわよ。自分の意思で決めるもの、って言ったの。そういう世の中になろうとしてもそういうわけにはいかない、と言っているじゃないの。私は何があっても……って、何を言わせようとしているのかしら、みっともないわね
ミッキー
うっ、そっか。どんな世の中になっても自分の意思で一緒にいたい人を決める決意がある、って意味で言ってたんだな?
ミニー
………………
ミッキー
ど、どうした?突然黙ったりして
ミニー
あら、何かしら。先程の言葉は突然死してしまったからもう全く思い出せないわよ。残念だったわね
ミッキー
そんな事が起こるわけないだろ!全く素直じゃない!

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公認会話士

電子作家の公認会話士です。 2015年4月、アメブロとFC2から引っ越してきました。 気楽に楽しめる作品をビシバシ更新していくつもりなので、気が向いたらいつでもお立ち寄りください。

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    • 「あらそう。言葉も世代も放って置くのが良いのかしらね。先に放って置かれる立場になってしまいそうだけれど」

  • 最近おぼえたのはあなづる
    です。いまはあなどるとなっ
    てるそうです。
    未来は今使っている言葉はとれくらい
    残っているのでしょう?

    • 「あらそう。時代に合わせて表現が変わってしまう言葉もあるわね。数千年前なんて全く違う言葉を話していたんでしょうからね」

  • 最近の傾向としては、なんでも4文字で表現してしまうような? あと、若者の使う形容詞はみんな「やばい」ですね(笑)使う言葉で年がわかってしまうということもありますね。

    • 「あら、そうね。ヤバいも4文字にしてしまったらどうなるのかしら。ヤババイとかかしらね」