美容師に話しかけられたくない人のために美容院が出来るサービス

ブログネタ:美容師にされたくない質問

ミッキー
床屋とか美容院ってちょっと特殊なお店ってカンジだな
ミニー
あら、どういう事かしら?
ミッキー
うん、飲食店とか買い物とか、そんなにたくさん店員と話したりしないけど、髪を切ってる時って結構話さなきゃならないじゃないか
ミニー
あら、そうかしら。床屋の事は詳しく知らないけれど、イメージでは眠りながら切られているおじさんとかがたくさんいる気がするわよ
ミッキー
まぁそういう人もいるけど、起きてたら話さなきゃならないんじゃないか?
ミニー
さぁ、どうかしらね。嫌ならばはっきり言えば良いじゃないの。【カットに集中していなかったから失敗した、とか言うための言い訳のために会話するのは辞めてくれ】などと言えば大人しくなるはずよ
ミッキー
それで黙られると物凄く気まずい空気になりそうだけどな……中々話さないでとは言いにくいぞ
ミニー
あらそう。だったら話す店員と話さない店員で分かりやすい目印をつけたら良いんじゃないかしら。そして入店時にどちらが良いのか決めておけば良いのよ
ミッキー
なるほど。まぁそれなら最初から分かってるから身構える事も無いな。とはいえ全く会話をしたくない、ってわけでもないんだけどさ
ミニー
あらそう。だったら話す店員と話さない店員と空気を読む事に自信のある店員に分けたら良いじゃないの。更に業界の裏話に精通した店員とか、身内の暴露に定評のある店員とか、髪ではなく時事ネタに激しく切り込んでいく店員……
ミッキー
ちょ、ちょっと待った!何か会話がメインのお店っぽくなってきてるぞ!
ミニー
うるさいわね。他の地域は知らないけれど、都内は街中に美容院や床屋が溢れ返っているし、それくらいの差別化は図った方が良いんじゃないかしら。そんなに皆髪を切ったり整えたりしたいのかと思うくらいにお店があるものね。あれは各店舗の店員達が別の店に行って切ってもらう事で全ての店が潤うシステムになっているのかしら
ミッキー
いや、その大元のお金を生み出すには一般客を入れないとダメだと思うけど……いくらお店がたくさんあっても、せいぜい各店に店員は数名だろうからな
ミニー
何を七三分けのようなツッコミをしているのか分からないけれど、結局何の話だったのかしら?話題がボサボサ過ぎて何が何だかさっぱり分からないわね
ミッキー
いや、まぁ美容師との会話で、どんな質問をされるのが嫌だろうな、って思ったんだけどさ。僕だったらあんまり個人的な事をあれこれ訊かれるのは嫌かもしれないな
ミニー
あらそう。【あのいつも横にいる黒い泥人形みたいな物体は何なんですか】とか【全身に毒が回っているみたいに顔色が良くないですよ】とか【カラスがお好きなようだから、カラスをおびき寄せそうな髪型にしておきますね】とか言われてしまうものね。って、誰が砂場に埋められたカラスの腐乱死体なのかしら、失礼な
ミッキー
何を怒ってるのか全然分からないぞ!全く。それでちなみにお前は美容師に質問されたくない事って何かあるか?
ミニー
あら、そんなものは全く無いんじゃないかしら。どうせ頭の事しか話さないもの
ミッキー
へー。いきつけの美容院は注文に関する事以外の余計な話をしないようにしてくれてるんだな。だったら毎回身構える事無く気軽に行けそうだな
ミニー
違うわよ。どうせあなたの事しか話さない、って言ったの。って、何を言わせるのかしら、みっともない
ミッキー
ええっ!?ま、まさか恋の話をしてるのか……?
ミニー
ええ、そうね。いつも妙な事ばかり言っているとか、わけの分からない事で喜んでいるとか、濃い話をしているんじゃないかしら
ミッキー
いや、その濃いじゃなくて……まぁこれ以上は訊いても教えてくれないカンジだな……

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公認会話士

電子作家の公認会話士です。 2015年4月、アメブロとFC2から引っ越してきました。 気楽に楽しめる作品をビシバシ更新していくつもりなので、気が向いたらいつでもお立ち寄りください。

View Comments

  • 美容師に話しかけられたくない人のために美容院が出来るサービス
    ですか?
    そりゃぁもう、水ぶっかけて
    「ダメだこりゃぁ」
    って言うしかないでしょ。

    • 「あらそう。お風呂気分にしてしまうのかしらね。温浴施設だったら黙浴が当たり前だものね」

  • おはようございます。

    美容院に行ってた時期、
    外食に誘われて行かなくなったら
    カット行けなくなりましたわ(笑)

    • 「あらそう。出かける用事も人と会う用事も無くなると髪型もどうでも良くなってくるのかしらね。飲食店のように美容師がデリバリーされてくる時代も近いのかしら」

  • 地元にも美容院や床屋はたくさんあります。田舎のくせにどこからお客さんが湧いてくるのか不思議ですね。それと僕は非常に話しかけづらい風貌なので、散髪に行っても会話はゼロです。いいんですけどね、別に。

    • 「あら、そうね。たくさんあるのに潰れていないからスゴイわね。つい明るく話しかけてしまうくらい利益率が高いという事なのかしら」