記憶力が悪い人の方が自分も周囲も幸せかもしれない?

ブログネタ:記憶力いい?

ミッキー
お前みたいな記憶力になるにはどういうトレーニングをすれば良いんだろうな?
ミニー
あら、何かしら、突然、気持ち悪いわね。そんなものはわざわざトレーニングなんてするはずがないじゃないの
ミッキー
なるほど。もう生まれ付きってわけだな。でも幼児期に右脳を開発したりすると、スゴイ脳になったりするらしいじゃないか
ミニー
あらそう。だったら幼児期に限らず、今からでも開発すれば良いんじゃないかしら。自分が赤血球になったつもりで、一つ一つの毛細血管の先の先まで広げていくような感覚で脳内を巡れば勝手に開発されるわよ
ミッキー
いや、そんなのを自分で意識出来たら大変だぞ。誰でもスゴイ能力者になれちゃうじゃないか
ミニー
ええ、そうね。でもあまり先端に入り過ぎて、赤血球が心臓まで帰れなくなったらそこでゲームオーバーよ。残機があるような非現実的なゲームと違って、一度失敗したら死んでしまうわ
ミッキー
そんな危険な目に遭ってまでやりたくないぞ!っていうかお前にもそんな事はして欲しくないぞ!
ミニー
うるさいわね。冗談に決まってるじゃないの。そもそも人間なんて何でも忘れていった方が良いのよ。生きてきた記憶を全て忘れて、家族の顔も名前も忘れて、生への未練や死への恐怖すら忘れて死んでいくのが正常なんじゃないかしら
ミッキー
まぁ認知症とかになったら家族の顔を忘れる事もあるみたいだけど……それが良い事だとは思えないぞ。残される人だって辛いじゃないか
ミニー
あら、そうかしら。自分達の事も忘れてしまったような人を見送るのはそんなに悲しくないかもしれないわよ。皆も私の事なんて忘れて新たな人生を送ってくれ、という優しさがもたらした最終手段なんじゃないかしら。もしくは生きているうちからもうその一生を忘れて、来世の準備をする気の早い人なのかもしれないわね
ミッキー
うーん、まぁいずれにしても、それで悲しくなくなるのは結構薄情な気もするけど……って、何の話だったっけ……
ミニー
あら、もう忘れたくなってしまったのかしら?あまり私に近寄らないでちょうだい
ミッキー
ちょ、ちょっと待った!話の内容を度忘れしただけだぞ!お前の事を忘れるわけがないじゃないか!
ミニー
……まぁ、突然手を掴んだりして、もう法律すら忘れてしまったのかしらね。早めに病院か警察に行った方が良いわよ
ミッキー
いや、離れて欲しくないもんだからつい……って、彼女の手を握るのも犯罪なのか!?って、痛ててててて!いきなり爪を立てないでくれ!
ミニー
うるさいわね。記憶というのは脳だけではなくて、心や身体にも刻み付けた方が残りやすいのよ。散歩しながら英単語を覚えたり、感動した映画をいつまでも覚えていたりする話を聞いた事があるんじゃないかしら?だからあなたの痛い記憶もちゃんと残るんじゃないかしら
ミッキー
おい、今日の話も全部記憶に残すためにやってるんじゃないのか?結局痛みしか覚えられないんじゃ何もやらないのと大して変わらないじゃないか
ミニー
うるさいわね。そんな風に痛いところを突いたからって私の記憶に残ると思ったら大間違いよ。それどころか全く私の心に響かないんじゃないかしら、残念だったわね
ミッキー
全く……お前の記憶に残らなかったら大変だぞ。僕達の間にあった事は何だって覚えておいてくれてるはずだからな
ミニー
ちょっと、誰の心が常に感動していると言うのかしら、みっともないわね
ミッキー
うっ、そっか。ただでさえ記憶力が良いのに、僕達の事は更に心にも刻み付けてくれてるんだな……そんな存在になれて僕は嬉し……って、痛ててててて!痛いって!どうして爪を立てるんだ!?
ミニー
あら、私達に関する事で唯一全く私の心が動かないからじゃないかしら。残念だったわね
ミッキー
こら!爪を立てる事だけが全く感情が動かないなんて危な過ぎるぞ!

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公認会話士

電子作家の公認会話士です。 2015年4月、アメブロとFC2から引っ越してきました。 気楽に楽しめる作品をビシバシ更新していくつもりなので、気が向いたらいつでもお立ち寄りください。

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  • 子供の頃は、一度読んだマンガのセリフを丸暗記することが出来ました。大したことではないですが、なんで他の子が出来ないのか不思議でした。今は年を取ってほどよく衰えてます(笑)

    • 「あらそう。好きの度合いにもよるのかしらね。好きな事は自然と頭の中で何度も反芻してしまいそうだものね」

    • 「あらそう。また同じような事を体験した時に思い出して2倍嫌な思いをする事もあるのかしら。二度と体験しなければ良いわね」