ホワイトデーにお返しをもらった時にすべき事とは

ミッキー
おっ、ハイジだ。おーい
ハイジ
むっ?ただ歩いてるだけなのに誰かに話し掛けられたのかも。何とも物騒な世の中なんだよ
ミッキー
おい、僕だぞ僕。ミッキーだぞ
ハイジ
むっ?そのミッキーさんだかハッカーさんだかがどうかしたのかも?こちとらハイジさんだかウィルスソフトさんだか分からない存在だから、そう簡単には思い通りにならないんだよ
ミッキー
おい、僕が分からないんじゃないだろうな。友達じゃないか
ハイジ
むむむ、ほとんど接点も無いのに突然友達申請をしてフォロワー同士になってしまう便利な世の中なんだよ。でも意外なところから親しくなっていく事もあるから侮れないのかも。そうなのかも?違うかも
ミッキー
さっきからどうして初対面みたいな反応なんだ、全く。とにかく今日はホワイトデーのお返しをしようと思ってさ
ハイジ
なんと、どこの誰かと思いきやミッキーだったのかも?用事があるなら早くするんだよ。わくわくてかてか
ミッキー
ずいぶん現金な反応だな……まぁ良いか。でもあんまり期待されても困るぞ。何が好きかよく分からないから、適当にお菓子の詰め合わせみたいなものを買ったんだ
ハイジ
ふむふむふむむ。要するに片っ端から買い漁って、駄菓子屋一軒分を買い占めてしまったのかも?ハラハラドキドキ
ミッキー
おい、そんなに期待しないでくれって言ってるじゃないか。どんな小さな駄菓子屋だとしても、買い占めたらとても一人じゃ持ち切れない量になるぞ
ハイジ
むむ、という事は宝石店かも?それなら買い占めても何とか持ち歩けるくらいの量になる可能性が……
ミッキー
そんなの1個も買えないぞ!お菓子を買ってきただけだぞ!
ハイジ
ちっ、まさかもう正解発表とは、クイズを売る店としては何とも品揃えの悪い店かも。2、3個言っただけでもう売り切れちゃったんだよ。いらいらちっちっ
ミッキー
いや、正解発表も何も、そもそも最初にお菓子を買ったって言ったじゃないか。ほら、これだぞ
ハイジ
ささっ!ぴゅぴゅぴゅっ!
ミッキー
あっ!そんな奪って逃げなくても大丈夫だぞ!全く……お礼の品だから別に感謝の言葉なんて期待してないけど、せめて味の感想くらいは聞きたかったんだけどな……ん?あれ?また戻ってきた
ハイジ
ぴゅぴゅぴゅっ!あっちにワニがいるのかも!
ミッキー
はぁ!?ワニ!?そんなわけないだろ!
ハイジ
そんな事無いのかも!クロコダイルだかクッキーが美味しいだかアリゲーターだかアリガトーだかがいるから、ミッキーだかハッカーだかも早く逃げるのかも!ぴゅぴゅぴゅっ!
ミッキー
えっ!?おい!今何て言った!?おーい!

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公認会話士

電子作家の公認会話士です。 2015年4月、アメブロとFC2から引っ越してきました。 気楽に楽しめる作品をビシバシ更新していくつもりなので、気が向いたらいつでもお立ち寄りください。

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  • 会話士さんがどう対応するかに興味がありますが・・。 「男はつらいよ」というか「もてる男はつらいよ」ですね。   僕はホワイトデーの贈り物選びで白髪になるほど悩む機会がないです。 シラケさせる冗談は得意ですが。    ホワイトデーが2/20くらいならもっと盛り上がるかな。

    • 「あら、男も女も辛いイベントがようやく終了したという事なのかしらね。白ける事無く面白く過ごせたら良いけれど、皆どうだったのかしら。ホワイトデーがバレンタインデーの翌日だったりしたらお菓子屋などにお客が殺到するかもしれないわね。誰も準備が間に合わなくて頭が真っ白かしら」

    • 「あらそう。もう事前に計画して2月14日に返すような意気込みでも良いんじゃないかしら。何なら貰う前にお返しを渡すというのも良いわね」

    • 「あら、ハイジは果たして言いたい事は言えたのかしらね。ワニから逃げるのでそれどころではなかったみたいだけれど。ワニも言葉も噛んだらただでは済まされないものね」

    • 「あら、そうね。プレゼントというのは相手がどう感じるかだけが重要なものでしょうからね。ハイジはワニの幻覚に襲われてしまったみたいだけれど、プレゼントは大失敗という事だったのかしら」

  • 凶暴な、黒子がいるからハイジはミッキーとあまり話さないようにしているのですね。ミニーさん。

    • 「あら、何の事かしら。黒い人がいたらホワイトでーには相応しくない事態になりそうね。それにしても箱根などで雪が積もっているみたいだけれど、まさかホワイトホワイトデーになるとは思わなかった人も多いでしょうね」

  • やっぱり感謝の気持ちは大事ですね。ありがとう、は有り難う、有るのが困難、と書きますが、よく考えるとすごい言葉なんですね。

    • 「あら、そうね。アリが10匹たかるくらいあり得ない出来事なんでしょうからね。って、全然違ったわね。モハメド・アリが10回防衛するくらいあり得ない出来事だったかしら」