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色んな視点で映画「ちはやふる・上の句」の感想を話してみる

どうも公認会話士です。

ほとんど映画を観ない私ですが、先日、映画「ちはやふる・上の句」を観てきました。
言わずと知れた大人気少女漫画が原作の、競技かるたに打ち込む女子高生・綾瀬千早(広瀬すずさん)が主役の物語ですね。

原作漫画を全巻持ってるし、アニメ版も全て録画して保存してあります。結構この作品のファンです。
でもやはり劇場にまで足を向けた最大の要因は、主題歌がPerfumeという点!

ちなみにこの作品は二部構成で、4月29日に「下の句」が公開されます。
「上の句」で3連休~春休み、「下の句」でゴールデンウィークの客をごっそり動員しちゃおうって腹積もりですねー。
主演の3人も日テレの番組に出まくってますし、ずいぶん力を入れてるのが分かります。

さて、映画館も私の知らない間にずいぶん進化しているみたいで、今回は「109シネマズ」のエグゼクティブシートとかいう豪華な席のチケットを購入しました。
2500円……冷静に考えたら結構スゴイ値段ですね。

さて、ではそろそろ映画の感想ですが、せっかくなので公認会話士らしく3つの視点からお伝えしたいと思います。

原作、アニメ版との比較をしない、一つの映画作品としての感想

「かるたってスゴイ!」というのが正直な感想です。
読まれた百人一首の上の句に合わせて、下の句が書かれた札を取り合う、と聞くとトランプや花札のような優雅な遊びをイメージしたりもしますが、競技かるたはれっきとしたスポーツであり、格闘技です。
畳を叩く物凄い音、札が飛んでいくほどの迫力、一瞬の差で勝敗が決まるスピード感、たった一文字の違いに全てを賭ける緊迫感、打ち込む人達がどうしてかるたに惹き込まれるのか、というのがよく描写出来ていたと思います。
それだけに、もうちょっと細かいルール説明や、試合の流れや展開を見せて欲しかったかも。

物語の主軸は、千早が入学した瑞沢高校で部活動発足の条件となる5人の部員を集めて競技かるた部を発足させ、東京都大会の団体戦に出場する、という流れです。
競技かるたが好きだったり、千早の事が好きだったり、男女一緒の部活で青春したい!という目的だったり、和歌と日本の文化が好きだったり、誰かに必要とされたいと思ったり、と部活に参加する理由はそれぞれですが、徐々にチームとしてまとまっていく様が爽やかな青春映画に仕上がってます。
ところどころで和歌の意味と物語の内容がリンクして、1000年以上経っても変わらない日本人の心を想うとついウルウル。
下の句も楽しみです。

原作、アニメ版のファンとしての感想

原作はかなり早い段階から恋愛がメインの少女漫画ではなく「スポ魂漫画」になっているわけですが、流石に実写化されるとそうもいかないようで、恋愛の要素が結構強調されて描かれてた印象です。
だったら千早と太一(野村周平さん)と新(真剣佑さん)の小学生時代のエピソードはもっと詳しく描写しないと勿体無いなー、と思います。
いっそ小学生時代を「上の句」として、実際の上の句を「中の句」、そして「下の句」と三部構成にした方が更に感動出来たのでは。
まぁかるたなので「中の句」は邪道ですけどね。

漫画の実写化は酷評されるケースがほとんどですが、この作品はかなり上手に原作の世界観を表現出来ていたと思います。
ただやっぱり駆け足の印象は強いです。
「ああ、ここ良い場面なのに。もっと丁寧に描いてよ」
と思う場面がいっぱいありました。二部にしたのがせめてもの救いでしょうか。一作にまとめようとしたら完全に破綻するでしょう。
映画じゃなく全10話の蓮ドラだったら良かったのになー、というのが正直な感想です。それくらい省略して欲しくないシーンが多いのが「ちはやふる」だと思いますので。

Perfumeファンとしての感想

劇中の曲全てを中田ヤスタカ氏が担当するというわけではなく、あくまで主題歌「FLASH」のみの参加です。
劇中では全く流れず、そのまま出演者のエンドロールまで始まってしまい、
「あ、あれ?もしかして上の句では主題歌流れないのか!?」
と不安になる構成でしたが、ちゃんと流れてホッとしました。

ただ、ちょっと気になる点が。
「歌詞がよく聴き取れない……?」
Perfumeの曲って凄く歌詞が聴き取りやすいのも一つの特徴だと思うんですが、劇場で聴くと何を言ってるかよく分からない!
いや、私はファンなのでもちろん歌詞は既に知ってますよ。
でもそうじゃない人は歌詞が分からなかったんじゃないかなぁ、と思います。

家でヘッドホンならちゃんと聴き取れるのに。
映画館の音響とPerfumeの相性が悪いんでしょうか?
いや、でも先日のPerfumeのドキュメント映画は大丈夫でしたし、今回はちょっと歌が高音だったのが影響したのかも。

というわけで映画「ちはやふる」の感想でした。
ちなみに初体験のエグゼクティブシートですが、大きな違いは分からなかったです。まぁ前との間隔が広いので、足を伸ばし気味に出来るのが良いですね。
それと、一応ずっと同じ姿勢でも身体は痛くならないですかね?
あとリクライニング機能ですけど、前にあるスクリーンを観続ける映画観賞時に使う人なんているんでしょうか。倒せば倒すほど観づらくなりそうですよね。
あまりにつまらない映画を観てしまった人が寝る用とか?

さて、「ちはやふる・上の句」の感想、いかがだったでしょうか。
それでは、また下の句でお会いしましょう(?)!

公認会話士
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公認会話士

電子作家の公認会話士です。 2015年4月、アメブロとFC2から引っ越してきました。 気楽に楽しめる作品をビシバシ更新していくつもりなので、気が向いたらいつでもお立ち寄りください。

View Comments

  • 文面から観賞後の会話士さんの心音が聞こえてきそうです。
    でも、『人の一生の鼓動の回数は決まっていてトキメくと早死にする』と聞いたことがありますので、ご利用は計画的に。

    • 「あら、心臓だってそのうち疲れるでしょうからね。と言いつつ全然休憩しないからスゴイわね。心臓とか血管みたいに勤勉になりたいと思っている人も多いんじゃないかしら」

  • 今晩は。久しぶりにコメント失礼します。
    ちはやふる、少し気になるけれど、もう30巻まで出ていて、気が引けるので、
    駆け足の映画は私には入りやすそうです。
    もしかしたら映画は見てみようかなと思います。

    Perfumeの歌詞、聞き取りづらかったのですか。
    私は、歌詞がはっきり聞こえるより流す感じで聞ける方が好きで、エンドロールでリラックスしやすいかもしれないです。

    • 「あら、そうね。30巻ともなると、古本で揃えてもかなりの出費になるものね。読むのに時間も掛かるでしょうし、予備知識としての映画も良いんじゃないかしら。静止画の漫画でも結構迫力とかはちゃんと伝わるらしいわよ」

  • パヒュームのPV拝見しました(笑)
    (パヒュームファンの公認会話士さんを前にしてなんだか失礼なんですが)曲を聴くつもりが なんと言うか カルタを弾く?姿に目が行ってしまって ほんとにカルタってすごいですね!すごくカッコいいって思いました もちろんパヒュームの曲も良かったんですが

    でも一番強く感じたのが 公認会話士さんの力説で やっぱりすごいなって思いました……

    • 「あら、かるたは結局身体能力も凄く必要になるから、トップクラスの実力者ともなると迫力がスゴイ事になるみたいね。出演者もかなり練習したみたいだから、かなり再現出来ているんじゃないかしら。あら、書き留めている人はあまり人の作品については話さないタイプだけれど、思わず力説してしまったみたいね」

  • さすがに感想に気合が入っていますね。観客は結構いましたか?最近の邦画の主題歌はエンドロールの時にしか流れないのが多いですよね、もっと印象的なシーンで使えばいいのにって思います。

    • 「あら、観客は20人くらいだったらしいわよ。初日とかじゃないと超満員になったりしないものなのかしらね。きっとスタジオジブリとかはまた違うんでしょうね。あら、曲が映画の内容と無関係の歌詞に思える場合もあったりするけれど、完全にこの映画用に作られた曲みたいだから、贅沢に何度も使っても良かったのかもしれないわね」

  • 僕はほとんど漫画を読まないのですが、この原作は読んでみたいという気になりました。アニメ化や実写化って、ファンのための一種のイベントという意味合いもありますよね。酷評しつつも結構ファンの方々は楽しんでいたりして。まあ僕は百人一首はほとんど分からないので、どこまで楽しめるかわかりませんが。

    • 「あらそう。内容的には女性向きというより男性向きと言える漫画みたいよ。映画よりも原作の方がちゃんと百人一首の内容にも触れているでしょうし、読んでみたらハマる可能性もあるんじゃないかしら。長期連載の漫画はちょっと手を出すのに躊躇してしまう気持ちもあるでしょうけれどね」

  • こんばんは。

    映画館では音声や歌は鮮明に聞こえずらい気します。
    雑音の中でも自分にクレーム来たら鮮明に聞こえますが(笑)

    • 「あらそう。やはりライブとかと比べると音響よりも映像に力を入れているんでしょうからね。音楽よりも声とかが聴こえやすくなるようにしてあるのかしら。あら、聞きたくないものほどよく聞こえるのが人間の耳の不思議な能力ね」