大震災に備えてどのような心の準備をしておくべきなのか考えよう

ブログネタ:震災について今思うこと

ミッキー
ここ数年は大きな震災が起こってるな
ミニー
ええ、そうね。それがどうかしたのかしら
ミッキー
いや、今後はどうなるのかな、と思って
ミニー
あらそう。何だか既に過去の災害が終わったような事を言っているけれど、まだまだ被災した人達の生活は全く元通りになっていないわよ。年が変わって新たな気持ちになりたいのは分かるけれど、次の災害の事を考える暇があるなら今も苦しんでいる人達の事を考えた方が良いんじゃないかしら
ミッキー
うっ、以前もそんなような事を言ってたな……でも更に被害が出ないように改善出来るところを準備しておく必要もあるんじゃないのか?
ミニー
ええ、そうね。あなたは私を背中に乗せてどれくらい泳げるのかとか、私を背負って何日間くらい歩けるのかとか、何かが飛んできた時にどれくらい素早く私と身体を入れ替える事が出来るのかとか、何日間私に食料を奪われ続けると私を見捨てるのかとか、今のうちに知っておく必要があるかもしれないわね
ミッキー
こら!何か考え方が聞き捨てならないぞ!
ミニー
うるさいわね。災害が起こると荷物にしかならない女で悪かったわね。でもこの考え方を受け入れられないなら今のうちに見捨てた方が身のためだと思うわ。二度と私に近寄らないでちょうだい
ミッキー
ちょ、ちょっと待った!僕はお前が【見捨てる】って言った事にたいして聞き捨てならない、って言ったんだ!僕はお前を絶対に見捨てないぞ!お前のために命を懸けるに決まってるだろ!
ミニー
……うるさいわね。そんな事を言って私の心が大地震になると思ったら大間違いよ。って、不謹慎な事を言わせないでちょうだい。何を考えているのかしら
ミッキー
いや、わざわざそういう表現にしなきゃ良いと思うんだけど……でもとにかくお前のために命を懸けるのは本心だぞ
ミニー
しつこいわね。何だか話題の地盤が悪くて居心地が悪いから何か他の話にしてちょうだい。このままではあなたの話に酔ってあなたに溺れてしまいそうだもの。って、何回不謹慎でみっともない事を言わせるつもりなのかしら。反省してちょうだい
ミッキー
いや、僕は何も言ってないけど……っていうか何かスゴイ事を言ってたような気がするぞ……
ミニー
何をごにょごにょその日が防災訓練だと知らずに授業中に居眠りをしていて、校内放送が流れた途端に本当の火災かと思って大慌てでクラスメイト達を突き飛ばして、校庭に一人で逃げてきた時点で訓練に気付いて気まずい思いをしていたところ、皆から【迫真の演技だった】と評価されて本気で逃げた事を言い出せなくて更に気まずくなってしまった男のようにつぶやいているのかしら、気持ち悪いわね。それで結局今日は何を話したいのかしら?会話の予行練習が無かったからどの経路を進めば良いのかさっぱり分からないわ
ミッキー
普段から会話の予行練習なんてしてないじゃないか……えーと、とにかく、今後は大きな災害が起こらないように準備していけたら良いな、って話だぞ
ミニー
あらそう。以前に何度か話したように、誰か一人でも被害に遭ってしまえばその時点で大きな災害だと思うけれど。誰の命だってかけがえの無いものであって、人数の多い少ないで測るべきではないと思うわ。とにもかくにも少なくとも自分の命と、今自分の視界に入っている周りの人の命を大切に出来たらそれで良いんじゃないかしら
ミッキー
そうだな。皆がそう思ってたら殺人とかもそうは起こらないだろうしな。僕もいつだってお前を守れる場所にいるから心配いらないぞ。お前より大切なものなんて何一つ無いからな
ミニー
……さっきから何だか見えない場所からわけの分からない言葉が聞こえるわね。何なのかしら
ミッキー
こら!言ってる傍から突然視界の外に出さないでくれ!いくらなんでも酷いぞ!
ミニー
うるさいわね。みっともない事ばかり言っているからあなたの顔を見れないのよ

公認会話士が出版した小説一覧はこちら

スポンサーリンク

公認会話士

電子作家の公認会話士です。 2015年4月、アメブロとFC2から引っ越してきました。 気楽に楽しめる作品をビシバシ更新していくつもりなので、気が向いたらいつでもお立ち寄りください。

View Comments

  • 毎日千鳥足でヨロヨロ歩いて
    電柱にぶつかり怒鳴っていれば
    周りの皆がなんか揺れてるけど
    錯覚だなと安心してパニックに
    ならずにすみます。

    • 「あらそう。ちょうど揺れに合わせて真っ直ぐ歩けてしまってパニックになるかもしれないわね。喧嘩相手の電柱が倒れて死んでしまって悲しみに暮れたりするのかしら」

  • 震災を経験した所は震災について考えるでしょうね。それ以外の所は基本的に他人事ですよ。
    自分で経験していない事に対して真剣に考える人は滅多に居ませんからね。
    まあ俺は一応備えていますよ。
    いつ訪れるか解らない「死」に対して。
    まあ、死ぬまでに一度はリアルとーくちゃんに出会えたら良いなとは思いますが。

    • 「あらそう。あれこれ備えようとは思うものの、実際に体験した人とは本気度が違うというカンジかしらね。いつどこで何が起こるか分からないから、それを楽しむくらいの気持ちがあった方が良いかしら。そうもいかない事も多いんでしょうけれどね」

  • 最近の鳥取地震で揺れた時、なにもできませんでした。       都会へ行った時は、つい、上を見上げてしまいます。窓ガラスが落ちてきたらどこに隠れたら良いかな、などと思い、歩いています。     「忘れた頃に・・」を「忘れないように・・」という標語に変えるべきかも。

    • 「あらそう。都心は建物倒壊よりも窓ガラスの雨の方が危険と言われているものね。布ではなく鉄製の傘とかが流行るかもしれないわね。街中で傘に押し潰される人ばかりになるかもしれないけれど」

  • 小学生の頃、防災頭巾というのがありましたが、あれは東海地方と南関東の地域限定品だったんですね。災害が起きたときは学校が避難所になることもあり、防災意識の高いのは実は明日を担う子供なのかもしれません。大人はぜひ近くの消防団に参加をしましょう。団員絶賛募集中!

    • 「あらそう。あの頭巾は地域限定だったのね。東京大空襲とか関東大震災の名残なのかしら。学校は避難指定場所に使われるけれど、たまに学校ごと被害に遭ったりするから、ちゃんと見直しておいて欲しいわね」

    • 「あら、そうね。地面も国も心も揺れてしまうわね。それでも未来が揺れなければまだ何とかなるけれど、果たしてどうかしら」

  • 大きな震災を2回経験しておりますが、それとは関係なく、世界のどこで大震災が起きても、他人事ではないと思います。今の災害対策は、生き残った人たちのために何が出来るか、ということしか考えられていないような気がします。そうではなくて、犠牲者の数をいかにして減らすか、ということが重要なのではないでしょうか。

    • 「あら、そうね。未然に被害を防ぐ事が出来れば結果的に震災発生後の事も円滑に進められるものね。医療費の問題も含めて、未然に防ぐという意識がちょっと薄い印象かしら。私みたいな存在も未然に取り除かれてしまうかもしれないわね」