子供の頃に信じてた言い伝えや迷信によって音楽業界がピンチに立たされている?

ブログネタ:子供のころ言われて信じていたこと

ミッキー
子供の頃って色んな迷信を信じてたりするな
ミニー
あらそう。夜に口笛を吹く、みたいな事かしら?
ミッキー
そうそう。そういうのって何で信じてたんだろうな。夜に口笛を吹くと蛇が出るとか天狗が出るとか……
ミニー
さぁ、どうかしらね。結局は子供を上手に叱れない大人が未知なる存在の力を借りて子供を恐れさせようとしていたんじゃないかしら
ミッキー
なるほど。言われてみると何か行動を禁止させるような迷信が多かったかもしれないな
ミニー
という事は、夜に口笛を吹くと近所の音楽家にさらわれて一生バックバンドとして生活しなければならない、という内容でも間違いではないと思うわ
ミッキー
いや、それだとミュージシャンを志す子供がそうなる事を夢見て口笛を吹いちゃうんじゃないのか?
ミニー
まぁ、メインで歌ったり曲を作ったりしている人でさえ収入が激減している時代だというのに、バックバンドを目指す子供なんているはずがないじゃないの。後々はタレントに転向したりして何かとつぶしの利くボーカルしかありえないと思うわ。今後は4人組とか5人組で、全員が競うように歌う全員ボーカルを売りにするバンドばかりになるんじゃないかと予想しているくらいよ
ミッキー
ハモったりワンコーラスずつじゃなくて、全員がフルコーラス歌うのか?大勢で歌うアイドルでもちゃんとパート分けされてるってのに、ただうるさいだけで売れないんじゃ……って、今回はそういう話じゃなくて、子供の頃に信じてた事だぞ
ミニー
うるさいわね。誰だって音楽で一発当てれば大儲けが出来ると信じていたわよ。地方の居酒屋を回って草の根活動をすれば必ず将来は年末の歌合戦に出場するような歌手になれると思っていたんじゃないかしら。ところがちょっと曲に人気が出たと思ったら無断でコピーされてネットで公開されて、CDなんて全く売れないのよ。それなのにCD以外の付加価値を付けて販売すれば【おまけ商法】などとどうせ1枚も買わない連中から批判されて、ライブで稼ごうとすればダフ屋が大量に発生して対応力のなさを批判されるのよ。残念だったわね
ミッキー
大変なのは分かるけど、結局また歌手の話になってるぞ!そうじゃなくて……
ミニー
しつこいわね。夜に爪を切ると、みたいな話でしょう?
ミッキー
そうそう。夜に爪を切ると親の……
ミニー
夜に爪を切ろうと思ったけれど、昼に悔しくて噛んでいたからもう切るほど爪が残っていない、という新人歌手の悲哀を言い伝えにしていたんじゃなかったかしら
ミッキー
いや、僕が知ってるのとは全然違う話になってるけど……夜に爪を切ると親の死に目に会えないって聞いた事があるぞ
ミニー
あらそう。翌日が大事なオーディションの日なのに爪を切ってしまって、本番でギターが全く上手に弾けなくて、事務所の人に【もうお前は落ち目どころか死に目だ】と言われてしまって、家出同然で飛び出してきてしまった田舎の親にもう会わせる顔が無い、という意味だったかしら
ミッキー
どうしてそんなにミュージシャンに対してだけ風当たりがきつい世の中なんだ……と、とにかく、お前も子供の頃に誰かから聞いて信じてた事ってあるのか?
ミニー
さぁ、どうかしらね。大人になれば今より歌は上手くなるとか言われた事があった気がするわね
ミッキー
……もしかしてさっきまでの話は全部逆恨みなのか……?えーと、他には何か無いのか?
ミニー
あら、そうね。私のように誰とも親しく出来ない人間でも、お互いに理解して幸せにしてくれるような人がきっとどこかにいる、とか両親が言っていたんじゃないかしら。とんだガセネタだったわね
ミッキー
お、おい、それがガセネタだと僕の存在ってのはお前にとってどういう……
ミニー
どこか、ではなくて目の前にいるじゃないの

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公認会話士

電子作家の公認会話士です。 2015年4月、アメブロとFC2から引っ越してきました。 気楽に楽しめる作品をビシバシ更新していくつもりなので、気が向いたらいつでもお立ち寄りください。

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  • 今の親は挫折して地方にUターンして
    子供に都市伝説を語るんでしょうか

    • 「あら、そうね。失敗の部分を上手く脚色すれば単なる失敗談も伝説のような話に出来るんじゃないかしら。いっそ人づての他人の話にしてしまうとかね」

  • まあ昔から芸術関係なんて「稼げなくて当たり前」みたいなものですけどね。単純に効率が悪い。
    政治家は金回りが良さそうですが、芸術家と政治家とではどちらの方が民衆の心に寄り添って来たのでしょうかね。

    • 「あら、そうね。歌手はまだしも、絵や彫刻などをしている人はほとんど生前には儲からない人ばかりでしょうからね。民衆ではなく政治家にでも気に入られないと厳しいのかしら。芸術的に政治スキャンダルを回避する秘書になる、という芸の道もあるものね」

  • そういえば三面鏡とか覗き込んでましたね。スイカの種を飲み込んで落ち込んだりして。        【夜に・・をすると】という言い伝えが多いので、現代社会で夜型の人はみんな怪奇生活や~!

    • 「あらそう。合わせ鏡には何か物凄い神秘的なものを昔の人は感じたんでしょうね。夜に合わせ鏡が迫ってきて閉じ込められたら完璧かしら。粉々にされて万華鏡として生きていくんでしょうね」

  • 昔の紅白は司会が歌手の名前を間違えたら首が飛ぶと恐れられていましたが、年末年始の除夜の鐘に恨むように生首が空を飛んでいるのは、縁起が悪いですよね。

    • 「あらそう。そう考えると今は謝罪すれば大丈夫、という風潮なのかしらね。何だかアナウンサーがすぐに謝っているものね。クレーマーの怒声は空を飛んでいるのかもしれないけれど」

  • おはようございます。

    この時代での迷信は、
    夜に爪を切ると収入が減る。とか(笑)

    • 「あらそう。まさに爪に火をともすような状況の現代版なのかしらね。でも爪を噛みたくなるくらい切羽詰っている人も大勢いるでしょうからね」

  • なんか東京は恐いところだって言われて信じていたところがありましたね。人さらいがいるとか(笑)。東京で生まれ育った方もいるのに失礼ですよ、ねえ。

    • 「あらそう。何だか東京は恐ろしい場所というイメージが結構あるらしいものね。確かに鍵を掛けずに出掛けられるような土地ではないけれど、どこでも人目があるから結構防犯になっているんじゃないかしらね。もちろん人が多いからそれだけ犯罪者の数も多いんでしょうけれど」