自身を成長させるために最も近い人をライバル視するべき?

ブログネタ:成長にはライバルは必要?

ミッキー
よくライバルの存在が成長に繋がる、とか言われるな
ミニー
あらそう。どうしてそう言われているのかしら
ミッキー
え?そりゃやっぱりお互いに負けたくなくて競い合っていればどんどん実力が上がっていくからだと思うぞ
ミニー
あらそう。そうしていつまでもずっと似たような実力で勝ったり負けたりしていられればお互いに成長するかもしれないけれど、現実的にはある時点で勝者と敗者に分かれて終わるんじゃないかしら。例えば入学からずっと同じような成績の二人がいて、お互いにその事実は全く知らずに過ごすのよ。ある時同じクラスになって仲良くなってその事実をついに知ってしまうけれど、全教科の合計点が近いだけで、お互いの得意教科はずいぶんと違っていたわ。だから二人は競う事も喧嘩する事もなく、一人は貿易商、一人は歯科医師として成功するのよ
ミッキー
……それのどこが例え話なんだ?
ミニー
商社と歯医者じゃないの
ミッキー
ダジャレだったのか!まさかお前がそんな話をするとは……えーと、驚いて何を話してたのかよく分からなくなったぞ
ミニー
あらそう。いざこの二人が競い合いになってしまったとしても、歯医者が商社の虫歯に銀歯を被せれば勝ちよ。商社は必死に銀歯を輸入しないように抵抗するけれど、防御だけで攻撃の手段を持っていない商社は完全に不利な形勢と言わざるを得ないわね。虫歯の治療どころか歯を真っ白にしてあげる寛大さを見せ付けられて、商社は完全に白くなった歯を見せて白旗よ。商社が敗者で歯医者が勝者になった瞬間ね
ミッキー
だから何なんだその話は!全く……えーと、ダジャレの前は確か現実的には勝者と敗者になったところで終わる、みたいな事を言ってたな
ミニー
あら、という事はその後の虫歯の治療にはいかないのね。って、そろそろ飽きてきたわね。とにかく都合よくこちらのペースに合わせて成長してくれるような理想のライバルはそう簡単には見付からないと思うわ。そんなに波長の合う人がいるならライバルと言わずにいっそ仲良くした方が良いんじゃないかしら
ミッキー
なるほど。競うんじゃなくて近くにいるだけでお互いに高め合えたら最高だろうな。でもそういう人もやっぱり中々見付からないんだろうけど……
ミニー
ええ、そうね。だから今の自分よりもちょっと上を目標において目指すのが一番手っ取り早いと思うわ。ただ単に目標を設定するだけでも良いでしょうし、それが出来ない人は誰かそういう人を探して目標にするのも良いでしょうね
ミッキー
そっか。お前にもそういう人っていたのか?
ミニー
ええ、いるわよ。あなたがライバルよ
ミッキー
えっ!?僕?お前には何も適わないと思うんだけど……
ミニー
違うわよ。あなたは愛があるわよ、って言ったの。近くにいるだけでお互いに高め合う事が……って、何を言わせるのかしら、みっともない
ミッキー
ううっ、僕が近くにいてお前を高める事が出来るなんて、こんなに嬉しい事は無いぞ
ミニー
あらそう。あなたの近くにいるとみっともなくて恥ずかしい想いがどんどん高まってしまうわ。どう責任を取るつもりなのかしら
ミッキー
たぶんそれは僕にしか出来ないからちょっと誇らしいかもしれないぞ……

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公認会話士

電子作家の公認会話士です。 2015年4月、アメブロとFC2から引っ越してきました。 気楽に楽しめる作品をビシバシ更新していくつもりなので、気が向いたらいつでもお立ち寄りください。

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  • 高校の時のライヴァルは 「ほんとに強かった」「お前がいたから……」と言ってくれます
    自分が頑張ってきたから 相手の頑張りもわかって
    多分彼は 技術的な事だけじゃなくて 人として(上からで申し訳ございません)も成長したと言う事ではないでしょうか?

    ライヴァルを蹴落とすとか 陥れるとか そう言うやり方では 得られるものは少ないけど 正攻法で ぶつかり合う スポーツマンシップ的な精神には 必ず力が宿ると私は知っています

    公認会話士さんは どうですか?

    • 「あらそう。同じ事で競っている人だったら、相手がどれくらい努力したのかも手に取るように分かるでしょうからね。ズルして勝っても意味が無い、という考えは日本人の良いところでもあるし、大変なところでもあるわね。あら、書き留めている人のライバルは一体誰なのか分からないけれど、成長する上で他人の存在というのは必ず必要なんじゃないかしら」

  • 世界パラ陸上、佐藤友祈選手がやはり強かったですが、アスリートの方々もライバルと切磋琢磨して精進しているんだろうなぁとしみじみ思います。
    来年の東京オリンピック、何か色々ごたごたしていますが、無事に成功して欲しいものですね。
    そして、出来ればこれらの曲を流して欲しい! → https://myth-of-fist.blogspot.jp/2019/11/2020-top3.html

    • 「あら、そうね。世界で一人しか競技人口がいないスポーツではいつまで経っても進歩しないでしょうからね。音楽家たちも心の中では物凄く競い合っているんでしょうね」

  • 良いところのかけらも無いやうな人と闘わなければならない時も有りますよ。
    神様は色々私たちを試すものです。

    • 「あらそう。SNS全盛の時代ではスルーする能力も必要と言われているけれど、つい口出しして大炎上してしまう人も多いわね。一体それで誰か成長したり得したりしているのかしら」

  • 圧倒的な実力の差ですね。言葉をフランクに操る点で、その辺のアマチュアでは勝負にならないんじゃないかな。本当にプロになればいいのに。たぶんライバルがいないからでしょう。

    • 「あら、そうだったかしら。こちらがフランクな気持ちでも、言葉は結構ストレスに感じているかもしれないものね。そのうちボイコットされてしまう事もあるんじゃないかしら」

    • 「あら、そうね。最近は自分さえ良ければいいようなタイプの人も多いわね。日本人から自分自身に打ち克つ尊さが失われようとしているのかしら。ライバルというより空威張る人も多いものね」

  • 絵の勉強に関して言えば、最初のうちはたくさんのライバルと切磋琢磨することは必要だと思います。でもある程度実力がついたら、自分だけの個性を出すことが重要になってきますね。そのあたりは小説を書くことでも同じような気がします。つまり、誰が何と言おうと自分が最高だ、という思い込みというか、ある種の勢いですね(笑)

    • 「あら、そうね。結局は自分自身がライバルというか、常に昔の自分を超え続けなければいけないのが創作の世界というカンジかしら。過去の自分と戦いつつ未来の自分を信じ続けるという強さが必要なんでしょうね」