スープジャーを買わずに外出先で熱々のスープを飲む方法とは

ブログネタ:ランチにつけるならスープ?サラダ?

ミッキー
学校で食べる弁当ってスープが無いのがちょっと味気ないな
ミニー
あらそう。良かったわね
ミッキー
いや、良くないと思うんだけど……
ミニー
あらそう。もしかしてそろそろ家を出ようとかいう計画でも練っているのかしら?それを私に告げるという事は、どこか遠くに二人で駆けていって落ち着くようなニュアンスの言語を繰り出すつもりじゃないでしょうね、いかがわしい
ミッキー
ちょ、ちょっと待った、何を言ってるのかよく分からないぞ。今はスープの話をしてるんだけどな
ミニー
ええ、そうね。温かくて家庭的なスープを家の中だけで食べるのはもうこりごりだと言いたいんでしょう?一日でも早く一人立ちしたい気持ちは分かるけれど、わざわざ両親に内緒でする必要は無いんじゃないかしら。二人の気持ちが大切だ、とか言う人も多いけれど、いざ統計を取ってみたら身内から祝福されない門出というのは途中で失敗するケースが多いんじゃないかと思うわ。先人の知恵はいつだって侮れないというわけね。だからと言って私がそんな既存のデータを元に躊躇するような性格ではない事を踏まえての申し出なのかもしれないけれど。あなたの浅知恵も意外と侮れないわね
ミッキー
うーん、結局何を言ってるのかよく分からないままだな……何となくスゴイ事を言ってるような気はするんだけど……スープの話がどうしてこんな事に……
ミニー
何をごにょごにょ寒い日に外を歩くのが辛くなっていたところ、ようやく入れそうなお店を見つけて入ってみたらそこが北極バーだった男のようにつぶやいてるのかしら。気持ち悪いわね。そもそもあなたが味気ないとか言い出したのにどうしてお互いの話が伝わらないのかしら。まさか私を相手に味気ない会話を試みて何かの実験台にしようと思っているんじゃないでしょうね、失礼な。そんな試すような態度でいつまでもどこまでも私がついていくと思ったら大間違いよ
ミッキー
ちょっと待った!僕はスープが無いのは味気ないな、って言ってるだけで、他の話題には一切触れてないぞ?何か話したい話題があるなら僕としてはそっちでも構わないぞ
ミニー
昼食にフライドポテトが無いのも味気ないわね。それに比べたらスープなんてどうでも良いんじゃないかしら
ミッキー
……あれだけ噛み合わなかったのに突然僕が話したい話題になるのもそれはそれで違和感があるな……一体さっきまで何を話してたんだろう……
ミニー
ちょっと、私がどんな具と出汁で話をしようとしていたか詮索するようなマネは辞めてちょうだい。煮詰まって具が全て浮かび上がってくると思ったら大間違いよ
ミッキー
うーん、何だかよく分からないけど……と、とにかくスープが無いから昼の弁当ってちょっと味気ないな、と思ってさ
ミニー
あらそう。タッパーにでも入れて家から持ってくれば良いじゃないの
ミッキー
それじゃ昼までに冷めちゃうぞ!
ミニー
うるさいわね。あなたの飲みたいスープが温かいスープなのか冷たいスープなのかの説明をする前から声を荒げたりして、恐ろしい性格をしているわね。このままでは私の中の何かが確実に冷製スープになってしまうんじゃないかしら。二度と私に近寄らないでちょうだい
ミッキー
うっ、ごめん……ご飯の時は味噌汁とか、パンの時はコーンスープとか、そんなカンジで温かいスープを僕はイメージしてたんだ
ミニー
あらそう。それなら水筒に入れて持ってくれば良いじゃないの
ミッキー
なるほど……スープジャーとかいう専用の容器もあるらしいな。でも普通の水やお茶とかと比べて毎日洗うのが大変な気がする
ミニー
まぁ、もしかして自分が願うとどこかから勝手にスープが出てくるような状況を言っているんじゃないでしょうね。そんな贅沢な暮らしがしたいなら中東で油田でも発掘してくれば良いじゃないの
ミッキー
使用人がスープをついでくれる暮らしがしたいって理由で油田を探し始めるヤツなんていないと思うぞ!
ミニー
うるさいわね。とにかく最初からあなたはどこかへ行こうとしている様子だけれど、私も付いていってあげるわよ。仕方が無いわね
ミッキー
いや、僕は一言も……って、やっぱりさっきはそんなような内容の話をしてたのか……?
ミニー
違うわよ。私がついでいってあげるわよ、って言ったの。そんなにスープが飲みたいなら私が毎日持ってきてあげるわよ
ミッキー
そ、そんなわざわざ僕のために……ううっ、やっぱりお前は誰よりも優しいな……感激だ
ミニー
……何を感激しているのか分からないけれど、粉末タイプとかインスタントのスープで良いんでしょう?それだけではちょっと喉が渇くかもしれないけれど、状況が状況だから仕方が無いわよね
ミッキー
おい、まさかそのまま粉末とか味噌のペーストで食べさせようとしてるのか?あんなのはお湯に溶かさなきゃとても食べられないに決まってるだろ!
ミニー
うるさいわね。それなら水筒で熱湯を持ってきてあげるわよ
ミッキー
そっか、水筒にスープを入れなくてもそうすれば良いんだよな。盲点だった
ミニー
口の中で粉末と合わせてスープにするなんて勇気があるわね。昼食のたびに私を楽しませようとしてくれているのかしら
ミッキー
こら!直接口に熱湯を流し込んだらやけどじゃすまないぞ!

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公認会話士

電子作家の公認会話士です。 2015年4月、アメブロとFC2から引っ越してきました。 気楽に楽しめる作品をビシバシ更新していくつもりなので、気が向いたらいつでもお立ち寄りください。

View Comments

    • 「あらそう。具のない透明な温かいスープかしら。ただのスープなのに学校に持っていったら何故か退学になったりするんでしょうね」

    • 「あらそう。どんな作り方をしても何故か個性が出るんでしょうからね。というか食べる側の舌に個性があるのかもしれないわね」

  • 「僕のために毎朝、温かいスープを作ってください」というのは、もう古いのでしょうか?今は家事は分担する時代ですものね。「お互いに毎朝、温かいスープを作り合いましょう」というのが正しいのかも。

    • 「あら、そうね。お互いが相手の飲みたいスープを作ったら良いんじゃないかしら。それなら自分のを自分で作るのと同じ、などという冷めた事に気付いてしまってはいけないんでしょうね」

    • 「あらそう。人間関係も食べ物も温度が大事だものね。適切な温度を見極められる人だけが熱々の展開になれるのかもしれないわね」

  • いろいろなスープの素が売っていますよね。歯が痛いときには重宝しました。熱いものを飲むと、とりあえず空腹感は満たされるので良いですね♪

    • 「あら、そうね。健康志向のスープもどんどん増えているカンジかしら。硬い物を食べなくなって顎が弱っている、などと言われているから、更にそれが進むと人間はスープしか食べないようになるかもしれないわね」