付き合っているのにあまり連絡をしてこない恋人は一体何を考えている?

ブログネタ:恋人との連絡頻度は?

ミッキー
聞いた話では恋人と全然連絡を取り合わない人がいるらしいんだけど、そういうのってどういう事なんだろうな
ミニー
あら、どういう事かしら
ミッキー
いや、僕達みたいに普段会ってるわけでもなくて、例えば週に1度とか月に1度とか、それくらいしか会わないのに全く連絡を取り合ったりしない人がいるらしいんだ。恋しくなったり寂しくなったりしないのかな
ミニー
あら、どういう事かしら
ミッキー
おい、今言った通りだぞ。週に1度とか月に……
ミニー
うるさいわね。そうじゃなくて、連絡を取り合うのはどういう事なのかと訊いているのよ
ミッキー
え?いや、だから恋しくなったり寂しくなったり……少なくとも僕はお前の事は片時も頭から離れないからな。もし何日間か会えなくなったとしたら毎日連絡すると思うぞ
ミニー
あらそう。という事はあなたの中では私と数日会っていないような心境なのかしら。1日に5本も映画を観た時の4本目と同じくらい印象の薄い女で悪かったわね。二度と私に近寄らないでちょうだい
ミッキー
ちょっと待った!どうしてそんな話になるんだ!僕が毎日連絡してるのは、お前に会ってないからじゃないぞ!
ミニー
うるさいわね。大きな声を出しておいて、家に帰ってから声を出しづらくなるのをきっかけに私を思い出そうとしているのかしら。しばらく忘れていたのに、お風呂に入って血行が良くなった途端にまた痒くなってきた虫刺されみたいな女で悪かったわね。二度と私に近寄らないでちょうだい
ミッキー
だからそんな事は思ってないってのに!お前の事が好きで好きでたまらないから家に帰ってからも連絡しちゃうだけだぞ!ずっと頭の中から離れないって言ってるじゃないか!
ミニー
……しつこいわね。何を蜂のように強烈な刺し痕を残そうとしているのかしら、いかがわしいわね。あまり刺されるとショック死してしまう人がいるから気をつけてちょうだい
ミッキー
そ、そんなにショックな事を言ったつもりはないんだけど……と、とにかく僕は毎日会っててもお前に連絡しちゃうんだけど、全然会ってないのに連絡しないってのはどういう事なんだろうな?
ミニー
さぁ、どうかしらね。人それぞれ付き合い方があるでしょうから、一概にどうとは言い切れないわね。でもあわよくば次の恋人が出来る機会を残している、というのが誰にも言わない本心かもしれないわね。浮気とまでは言い切れないけれど、それに近い遊びはたくさんしたいとか、そんな要素もあるかしら。口では信頼しているとか、お互い束縛したくないとか、体裁の良い事はいくらでも言えるでしょうけれど
ミッキー
うーん、なるほど。他に何もする事が無くて、何となく会いたくなった時にだけ会えば充分みたいなカンジなのかな。やっぱりどう考えても真剣で深い関係だとは思えないぞ
ミニー
あらそう。何か打ち込む事があったりとか、今は恋愛どころではない人もいるかもしれないじゃないの。例えば新しい恋人を探したり、もっと条件の良い人と巡り会えないかとか……
ミッキー
こら!そんなのに打ち込むために恋人と会わないなんて最悪じゃないか!
ミニー
うるさいわね。冗談よ。とにかく他の人が何を考えて何をしようがどうでも良いじゃないの。周囲から見ると上手くいっていないように見えて、実は二人にとっては良好な関係だったりするんじゃないかしら。毎日喧嘩ばかりしているのが元気の源になっているような人達だっているものね
ミッキー
うーん、まぁ僕達もお前からは一切連絡してこないけど、でも上手くやってるからな。とはいえ流石にもし遠距離になったらお前も連絡してくれるんだよな?
ミニー
あら、そんなはずがないじゃないの。話す事なんて全く無いわよ
ミッキー
おい、毎日こんなに会話してるのに、いざ離れちゃったら話す事が無いのか!?それもなんだか酷いと思うぞ!
ミニー
違うわよ。離す事なんて全く無い、って言ったの。あなたから離れるはずが……って、何を言わせるのかしら、みっともないわね
ミッキー
ううっ、そ、そっか。どんな状況になっても傍にいてくれるんだな……そこまで想ってくれてるなんて感激だ
ミニー
まず近距離過ぎて見失う瞬間すら全く無い状況だものね
ミッキー
いや、いくらなんでもそれは言い過ぎ……なんだよな?

公認会話士が出版した小説一覧はこちら

スポンサーリンク

公認会話士

電子作家の公認会話士です。 2015年4月、アメブロとFC2から引っ越してきました。 気楽に楽しめる作品をビシバシ更新していくつもりなので、気が向いたらいつでもお立ち寄りください。

View Comments

  • 昔なら伝書鳩や郵便局員のせいにして言い訳できましたが、現代では読んだかどうか嘘がつけないです。  僕は健康診断結果を未読スルー。

    • 「あら、そうね。安全確認だったり生存確認だったりが目的の既読機能のせいで人間関係に緊張が走るようになってしまったわね。自然災害よりも生きた心地がしない人間関係も多いんでしょうね」

  • 滅多に逢えないと云うのもいいですね。
    今は、お互いに相手のSNSを見る、監視する?ことが出来て、
    だいたい解るし
    矢張り
    浮気だけ気をつけて、という感じになるでしょうか。

    • 「あら、そうね。今は知らなくて良い事までどんどん知れてしまう時代というカンジかしら。知れるのであれば知りたいのが人情だものね」

    • 「あら、そうね。そんなものがあったら見ないわけにはいかないわね。フライドポテトに文字が書いてあるのかしら。フライドポテトは見るでしょうけれど、文字は見ずに食べてしまいそうね。未読スルーとかいうやつかしら」

  • 僕にも恋人がいるはずです。なぜか一言も話したことがないけど、きっと恥ずかしがり屋さんなのでしょう。そういえば、一度も見かけたこともないなぁ?

    • 「あら、そうなのね。恋人の定義も人それぞれ違っても良いんでしょうからね。アイドルや漫画やアニメのキャラクターに本気で恋している人もいるから、文字やインターネットや空気のようなものに恋しても問題ないんじゃないかしら」

  • うーん、結局、男女のことって、本人同士の好きなようにするしかないんですよね。僕も以前は、アツアツベタベタの関係に憧れましたが、もしかしたらちょっとドライなくらいのほうが長続きするのかもしれない。みんな、深入りしすぎて傷つくことを恐れすぎているんじゃないかな。

    • 「あら、そうね。夫婦なども一緒に住むのが当たり前みたいな価値観があるけれど、月に1、2日しか過ごさないような夫婦がいても全く不思議ではないものね。いつ何が起こるか分からないし、一人で生きていけるように日頃から訓練した方が良いんじゃないかしら。だったら結婚する意味があるのか、と言われてしまいそうだけれど」