二次元と三次元の違いは見た目ではなく精神的なもの?

ブログネタ:現実逃避したいとき、何する?

前回

ミッキー
ちょっとまた究極の選択をやってみないか?
ミニー
何よ、突然。気持ち悪いわね。私は三次元だったら二次元の方が良いかもしれないわ、と以前言ったじゃないの
ミッキー
まぁ前回はそうだったけど、今日はまた別の……
ミニー
うるさいわね。あれから私は更によく考えてみたわ。あくまで平面と立体という意味ではなく、空想世界の二次元と現実世界の三次元と位置付けて考えてみるわね。その結果思ったのだけれど、三次元の魅力というのは【不完全性】にあるんじゃないかしら。どんな物事も必ず何かが欠けていて、完璧な物は実はこの世に一つも無いのよ。皆がその時完璧だと思ったとしても、必ずそれを凌駕するものや超えるものが出てくるわ。そしてそれすらもいつか必ず超えられてしまうのよ。でもその不完全性は決して悪い事ではなくて、全ての生命体の向上心に繋がっているのよ。そうして進化や進歩を繰り返してきたわけね。一方、二次元の中には……
ミッキー
ちょ、ちょっと待ってくれ、今日は全然違う質問をしようと思ってたんだぞ
ミニー
うるさいわね。二次元代表みたいな存在のクセにここから先の話を聞かないなんて何を考えているのかしら。あら、でもどうしたら良いのかしらね。あなたを見ていると私のせっかくの論理を覆さなければならないかもしれないわ
ミッキー
……嫌な予感がするけど何だかその話を終えないと気が済まないみたいだな。あえて訊くけど二次元は一体何なんだ?
ミニー
二次元の中には【完璧】があるのよ。ある条件下の世界を細かく設定出来る二次元においては完璧な強さも完璧な美しさも存在するわ。三次元では完璧とは程遠い状態しか作れない友情や愛情でさえ、二次元領域では完璧な状態で作り上げる事が出来てしまうわ
ミッキー
なるほどな。漫画も小説も、映画もドラマもそういうものの理想とか究極系を描きたくて作ってるようなものだからな
ミニー
ええ、そうね。完璧ではないけれど進化し続ける三次元と、完璧だけれど完結している二次元と、どちらも良し悪しはあるでしょうね。でもせっかく考えをまとめて披露した今の定義もあなたを見ていると全て覆さなければならない気がしてきてしまうわ。どうしてあなたのような人が二次元のこの場所にいるのかしら、腹立たしいわね
ミッキー
こら!僕が全く完璧じゃないのは認めるけど、いくらなんでも失礼だぞ!それに一応こうしてインターネットの中にしか存在出来ないようなカンジになってるけど、僕達は二次元じゃなくてちゃんと生きている人間として……
ミニー
うるさいわね。現実であって現実ではない、みたいな究極の現実逃避性を兼ね備えた私に対して意見を言うなんて失礼な。私は完璧にもなろうと思えばなれるのよ。既に突き抜けてしまったわ
ミッキー
どういう事だ?もう完全に二次元側の人間になっちゃったんじゃないだろうな?
ミニー
違うわよ。ついに疲れてしまったわ、って言ったの。考え過ぎて疲れてしまったじゃないの。どうして完璧な私が疲れるのかしら、腹立たしいわね
ミッキー
完璧になっちゃうとその先が無い気がするし、やっぱりそれで良いんじゃないのかな……っていうか僕の質問……は次回で良いか

続く

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公認会話士

電子作家の公認会話士です。 2015年4月、アメブロとFC2から引っ越してきました。 気楽に楽しめる作品をビシバシ更新していくつもりなので、気が向いたらいつでもお立ち寄りください。

View Comments

    • 「あらそう。何者かにぺちゃんこにされて2次元になってしまわないように気を付けて生活した方が良いのかもしれないわね。何があるか分からない世の中だものね」

  • 現実逃避には酒です。
    即効性があり,量をわきまえれば体にもいい。
    いかりやの長、いや百薬の長ですから。
    ひっく。
    公認さんは飲みそうにないですね。

    • 「あらそう。お酒こそが次元を狂わせる最強の道具なのかしらね。そう考えると薬物に近い存在という気もするけれど、好きな人からすると取締の対象にならなければ良いわね」

  • ちょっと思いつくのはゲームですけど、最近のゲームはハマると現実世界に支障をきたすので、なかなか気持ちよく現実逃避させてくれません。いっそ究極の現実逃避として、読書というのはどうでしょう。お金かからないし、停電しても出来るし(笑)

    • 「あらそう。現実逃避というよりもお金がどんどん吸い取られてしまうゲームが多いものね。定額のソフトを売っておしまい、という昔ながらの据え置き機が安心かしら」

  • 二次元にはまった人は、まず紙芝居、そして、飛び出す絵本、という感じで三次元に慣れていきましょう。

    • 「あら、そうね。そこから実写に行くのも一気に飛躍したカンジもするけれど、更に飛び越えて四次元でも良いのかしらね」

  • おはようございます。

    二次元は画面や紙で見る
    フライドポテト。
    三次元は食品サンプルの
    フライドポテトですね?(笑)

    • 「あらそう。結局のところ、口に入るフライドポテトはどの次元に存在しているのかしらね。その美味しさを考慮するとまさに異次元かしら」