どれだけすっぴんに見える人でも完全にスッピンではない理由

ブログネタ:すっぴんでどこまで行ける?

ミッキー
今回のテーマはあまり僕達には向いてないんじゃないかな
ミニー
あら、どういう事かしら。私が狭い話題の中でしか輝けない存在だと勝手に決め付けないでちょうだいと何度も言っているじゃないの
ミッキー
うーん、まぁそうなんだけどさ。だって【すっぴんでどこまで行ける?】ってテーマだぞ?お前はずっとすっぴんなんだし、答えようがないじゃないか
ミニー
それより私の話を聞いてちょうだい。昨日は珍しくアイスを食べたくなってしまったのよ。まさに鬼の霍乱という状況ね。何故私が鬼という失礼な展開になっているのか理解出来ないけれど、とにかく私はアイスクリーム屋に買いに行ったのよ。さっぱりとした味のアイスが食べたかったから、レモン味のシャーベットタイプのアイスを購入したわ。すると店員が【何かおつけしますか?】って訊いたのよ。そのお店はキャラメルソースとかチョコスプレーとかをアイスに足す事が出来るらしいのよ。だから私は【バニラアイスならまだしも、シャーベットにキャラメルを掛けるような味覚音痴に見えるのかしら】と言ってやったわ。新しい物は好きだけれど、昨日はまずさっぱりする事が重要だったから仕方ないわ
ミッキー
なるほどな。店員の応対もマニュアル化されちゃってるのかもな。って全然テーマと関係ないんだけど……
ミニー
あら、【トッピングはどこまでいけるか】というテーマだったと記憶しているけれど。だから残念ながら【どこへもいけなかった】が回答よ。次回はちょっと変わった味にチャレンジしたいわね
ミッキー
悪いけどそれは聞き間違いだぞ!僕は【すっぴんでどこまで行ける?】って訊いたんだ
ミニー
あらそう。それより私の話を聞いてちょうだい。口の中がさっぱりした私は、本屋へ行ったのよ。久し振りに最近話題の本というのを立ち読みしてみたわ。多くの人に受け入れられるという事は、ある程度分かりやすい文章で王道のストーリーだったりするから私には退屈なのよ。でも昨日読んだ本はちょっと感動してしまったわ。鬼の目にも涙というヤツね。何で私が鬼という失礼な展開になっているのか理解出来ないけれど、とにかく作者に敬意を表して購入する事にしたのよ。すると店員が【ブックカバーはどれにしますか?】って訊いたのよ。そのお店は数種類のブックカバーから好きなのを選べるらしいのよ。だから私は【いえ、どれも。他人から読んでいる本を隠すくらい、他人との接触を忌避する交流音痴に見えるのかしら】と言ってやったわ。なのに店員はブックカバーを全種類包んでしまったのよ。恐らく【どれも】の部分しか聞こえていなかったのかもしれないわ
ミッキー
なるほど。今回は店員が機転を利かせすぎて空回りしたってカンジか。って全然テーマと関係ないんだけど……
ミニー
あら、【ラッピングはどこまでいるか】というテーマだったと記憶しているけれど。だから私は【どれも】という回答になるわね
ミッキー
それも聞き間違いだぞ!【すっぴんでどこまで行けるか】って言ってるじゃないか
ミニー
あらそう。それより私の話を聞いてちょうだい。本を読んで肩が凝った私は、以前から興味があった血行促進の治療を試してみたのよ。ホントかウソか分からないけれど、平安時代からある治療法らしいわ。真空状態にしたコップのようなカップを背中にいくつか乗せるのよ。すると吸引されているかのように皮膚が中に吸い込まれるわ。それを数分続けると、細い血管の血も流れるようになって凝りが取れるのよ。定期的に繰り返せば来年にはスッキリ肩凝り知らずになるかもしれないわ。ちょっと気が早いかしら。来年の事を言うと鬼が笑うというヤツね。どうして私が鬼に笑われるという失礼な展開になっているのか理解出来ないけれど、とにかくライターなどで真空にするのをあまり強力にし過ぎなければ、不器用な人でも安全に出来ると思うわ。って、どうして私が不器用な道具音痴なのよ。失礼な
ミッキー
もうテーマはどうでも良いみたいだな。でも凝りが取れて良かったじゃないか
ミニー
あら、【カッピングで凝りは取れるか】というテーマだったと記憶しているけれど。仕方ないわね。次は【ホッピングでどこまで行けるか】というテーマで話してみましょう。あら、私の記憶ではほぼ正解に近いテーマじゃないかしら
ミッキー
まぁ【どこまで行けるか】の部分は聞き間違えてないからな。って、そうじゃなくて、とにかく【すっぴん】を聞き間違えてる時点でもうテーマの話とは全然違うんだよ!
ミニー
うるさいわね。でもいつもいつも悪かったわね
ミッキー
え?どうしたんだ?突然謝ったりして
ミニー
あなたがいないとこの【会話ブログ】も成立しないんじゃないかと思う時があるわ
ミッキー
ええっ?う、うん。そう言ってくれると嬉しいけど……
ミニー
あなたがいると安心して何でも言えるわ。ずっと傍にいてちょうだい
ミッキー
ちょっと、何か誰かに聞かれたら恥ずかしいぞ。でもそう言ってくれるのは素直に嬉しい
ミニー
ああ、もうこれくらいが限界ね
ミッキー
今度はどうしたんだ。何かいつもと様子が全然違うぞ?
ミニー
心をすっぴんにしたらどれくらいまで行けるか試したのよ。どうしようもなく限界ね
ミッキー
ああ、なるほど。…………って事は、さっき言ってくれたのは少なくとも本心って事か!
ミニー
違うわよ。もう最初から限界ね、って言ったの。私もまさか最初から化粧を施したウソの発言になるとは思わなかったわ
ミッキー
全く素直じゃない!

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公認会話士

電子作家の公認会話士です。 2015年4月、アメブロとFC2から引っ越してきました。 気楽に楽しめる作品をビシバシ更新していくつもりなので、気が向いたらいつでもお立ち寄りください。

View Comments

    • 「あらそう。美肌も美容も良い睡眠から、という言われ方もするものね。要するに睡眠という概念から離れてしまうのも一つの手なのかしら」

      • ワタシは神になりたかった。
        そのために厳しい修行を行い睡眠の概念を追い出す事に成功した。
        しかし睡眠の概念が地上に降りて一夜漬け明けの学生を苦しめてしまった…。
        本当に…申し訳なく思う。

  • ある程度の年齢の女性の美しさを維持するには、それなりにお金がかかるということですね。でも、すっぴんでも気にしない人っていいですね。

    • 「あら、そうね。若い時からのケアが大事、などと言ったりするものね。それが分からないところが若さという事なんでしょうね」

  • おはようございます。

    心のスッピンなる人は
    少ないかな。
    アイスクリーム食べたいです(笑)

    • 「あらそう。皆本当の自分を隠して生活しているものね。誰もがすっぴんになったら恐ろしい人間社会になってしまうんじゃないかしら」