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一人で行動するのと独り言とで限界が来るのはどちらが先か

ブログネタ:一人○○の限界は?

ミニー
まぁ、ちょっとトイレに行って目を離した隙に奇妙なニヤニヤ顔に変化しているわ。一見変わらない様子で座っているけれど、一体何があったのかしら。ずいぶんと締まりが無くて気持ちの悪い表情ね。誰かに見られているとか、それ以前に私に見られているかもしれないとか、そういう事を意識したりしないのかしら。情けないわね
ミニー
一人で何もせずにニヤニヤしているのは一体どういう理由があるのかしら。まさか私とのいかがわしい様子を妄想しているのかしら?でも健全な男子高校生というのはそんな妄想がきっと日常茶飯事で、お茶を飲んだりご飯を食べるのと同じくらい変わらない当然の行為として行われているんでしょうね。それを咎めるべきか、看過すべきか、判断がほんの少し難しいところだわ
ミニー
あら、ただ座って何かを妄想しているだけかと思ったら、携帯を見ていたのね。私は携帯にあまり興味が無いからよく分からないけれど、恐らく携帯でインターネットをしているに違いないわ。まぁ、何やらより一層、目に見えてニヤニヤ顔が強調されたんじゃないかしら。間違いなくいかがわしい画像を眺めていやらしい表情をしているに違いないわね。何という事なのかしら。まさか私が全く肉体的な、フィジカルな接触を許さずに、精神的で論理的な、言わばロジカルな接触しかしていないのが原因なのかしら。簡単な表現をすると、欲求不満という状態が彼をあんな行動に駆り立てているようね。これはややもすると由々しき事態で、私はヨヨヨと泣き崩れなければならないかもしれないわ
ミニー
夜中に眠っている彼を観察するのはとても楽しい作業だけれど、こうして起きている彼を一人きりにして観察するというのはあまり楽しい作業ではないのかもしれないわ。起きている以上、私の目から離れている以上、彼は何でもやりたい放題になってしまうものね。色々口では言いながらも彼の事を心から信頼していたつもりだけれど、それがもし裏切られる時がきたら私はどうすれば良いのかしら。許す事が出来るのかしら?それとも彼の方からもう別れを告げられてしまうのかしら。とにかくもうこのままでは埒が明かないわね。背後から彼の携帯を取り上げてしまっても良いけれど、それでは私の美学に反するわ。私はやはり言葉で彼から真相を聞き出さなくてはね。彼が白を切るようなら、それはそれでもう仕方が無いわ。何やらまたニヤニヤし始めているし、もうこうして独り言を続けているのは限界ね

続く

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公認会話士

電子作家の公認会話士です。 2015年4月、アメブロとFC2から引っ越してきました。 気楽に楽しめる作品をビシバシ更新していくつもりなので、気が向いたらいつでもお立ち寄りください。

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  • これは独り言ですが、独り言をつぶやきながら対象の観察を怠らないミニーさんを、観察している私という存在は、きっとネットの世界を漂うAIなのかもしれないですね。

    • 「あらそう。人の世は結局一人の集合体なのかしらね。そうかと思えばどこかで誰に見られているのか分からないのが恐ろしいわね」

  • 他者と時間を共有する事も、独りの時間を過ごす事も、人生においては大切だと感じています。
    過剰になってしまうと悪影響が出ると言うだけで。
    やはりバランスって大事だなと。

    • 「あらそう。他人がいるから関わらないわけにはいかないものね。だからこそ一人の時間は貴重というカンジかしら。結局人はないものねだりなんでしょうね」

  • 熱い視線と冷たい視線を7:3でブレンドして、ぬる視線くらいでしょうか。

    • 「あらそう。きっとほとんどの人がほとんどの人に対してぬる視線で見ているんでしょうね。そんな事を言い出す人が冷たい視線を持っているのかしら」

  • おはようございます。

    独り言でも妄想が入るので、
    それなりに会話?か成り立ちますね(笑)

    • 「あらそう。一人で話しているはずが色々な過去や未来などが入り込んでくるカンジかしらね。過去や未来の自分なんて他人みたいなものだものね」

  • 独り寝は寂しいなあ(笑)まあ、せいぜい独り鍋くらいにしとかないと。孤独死が他人事ではない年になってきましたからね。茶飲み仲間でも今から探しておきますか。

    • 「あらそう。色々な死に方があるけれど、やはり一人で死にたくない、という感覚を持っている人は多いんでしょうね。死んでまで他人に迷惑を掛けたくない、という事かしら。生きている時もそうして欲しいと思わせるワガママな人も多いけれどね」