世界一の美貌や世界一の頭脳を手にすると不幸になってしまうかもしれない?

ブログネタ:世界一の美貌と世界一の頭脳、手に入るとしたらどっちがいい?

ミッキー
以前から【究極の選択】って言われる質問がいくつかあるけど、ちょっとやってみないか?
ミニー
何よ、突然。気持ち悪いわね。あまりにも見え透いた魂胆だから私は答えたくないわ。どうせ結婚するかしないかとか、子供が10人以上か0人かとか、一人に深く愛されるか大勢からちやほやされるかとか、愛する人より先に死にたいか後に死にたいかとか、私に何を訊こうとしているのかお見通しなのよ
ミッキー
いや、別にそういうのじゃないけど……だってそういう質問は訊いても答えてくれないじゃないか
ミニー
あら、良く分かったわね。と言って欲しくて直前で魂胆を引っ込めたのね。中々小癪なマネをするじゃないの。私がされたくない質問を先に伝えてしまったのは失敗だったかしら。あなたがいかにも最初から違う質問を準備していたように振る舞えば済むように逃げ道を作ってしまったわね
ミッキー
……何だか知らないけど完全に思い違いだと思うぞ。そんなに駆け引きしながら会話をしてて疲れないか?物凄く頭の回転が早いのも考えものかもしれないな
ミニー
うるさいわね。そんな風におだててやっぱり答えにくい質問を浴びせようとしても無駄よ。いかにも私を辱めて喜びそうな変態的な表情をしているじゃないの。私にあまり近寄らないでちょうだい
ミッキー
僕は普段からこの顔だ!どんな顔なんだよ、変態的な表情ってのは。訊きたいのは変な質問じゃなくて、世界一の……
ミニー
ちょっと、辞めてちょうだい。世界一の大金持ちだけど浮気性の男と結婚するか、世界一の貧乏だけど誰よりも愛してくれる男と結婚するか、なんて恥ずかしい質問にどうして答えなきゃならないのよ。それにどれだけ想像力を膨らませても私の周りには平凡な人しかいないわ
ミッキー
何をさっきから一人で盛り上がってるんだ!そんな質問じゃないって言ってるじゃないか。世界一の美貌と……
ミニー
まぁ、世界一の美貌を持つ女性から言い寄られても彼はあなたを選択しました。あなたは何て言葉をかけますか?という質問だったのね。どこが究極の選択なのよ。二択になってないじゃないの。やっぱり私にはもう近寄らないでちょうだい。それが私があなたにかける言葉よ
ミッキー
ちょっと、頼むから最後まで聞いてくれ。世界一の美貌と世界一の頭脳とどっちが欲しいか、って訊きたかったんだよ
ミニー
あらそう。何よ、ずいぶんつまらない質問をするわね。すっかり興が醒めてしまったわ
ミッキー
あのな……もしかして、ホントは嫌がってたような質問をされたかったんじゃないだろうな……
ミニー
うるさいわね。そんなはずがないじゃないの。みっともない。ちなみに世界一の美貌も頭脳も私はいらないわ
ミッキー
え?何で?どういう理由なんだ?
ミニー
そんな物を手に入れたら世界中が放っておかないものね。それにどちらもいつかは劣化していってしまうものじゃないの。世界一だからこそちやほやしていた周囲の人間があっと言う間に誰もいなくなると思うわ。栄華を極めた人間ほど力を失ったり死んだりする時は孤独なはずよ
ミッキー
確かにそうかもしれないけど……お前はてっきり頭脳を選択するかと思ってたよ
ミニー
まぁ、それは私がとんでもない低レベルな知能を持ち合わせている、と遠回しにあなたにバカにされたと捉えれば良いのかしら、失礼な
ミッキー
そんな事言ってないだろ!お前は既に僕が今までに出会った誰よりも賢いし、だからこそ知的好奇心が旺盛だったりとか、新たな事をもっと知りたがるんじゃないかと思ったんだよ
ミニー
あら、分かってないわね。その新たに何かを知る瞬間が楽しいんじゃないの。だから最初から世界一の頭脳を与えられて何でも知ってたら面白くないわ。美貌も同じ事ね。自分を磨いて向上していくところに楽しさがあると思うわ
ミッキー
なるほどな。立派な考え方だな
ミニー
それにそんなものをわざわざ与えられなくても私は既に近いところにいるもの
ミッキー
せっかく褒めた途端に自画自賛しなくても良いだろ!
ミニー
違うわよ。私は常に近いところにいるもの、って言ったの。最も幸せなものなんて、案外すぐ目の前にあったりするのかもしれないわ
ミッキー
え?何の事を言ってるんだ?

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公認会話士

電子作家の公認会話士です。 2015年4月、アメブロとFC2から引っ越してきました。 気楽に楽しめる作品をビシバシ更新していくつもりなので、気が向いたらいつでもお立ち寄りください。

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  • 世界一のほねっこ!千円…と書いてある。
    ほしい、ほしい、買って、買ってー!
    3回回ってワン!3回回ってワン!
    宙返り!宙返り!ムーンサルト!

  • 頭は良すぎたらいけない、と聖書に書いてあるので、
    世界の中のまぁまぁの美貌でよろしくお願いします。
    消去法ですよ。

    • 「あらそう。頭が良すぎて人類を滅亡させるものを発明してしまう可能性もあるものね。って、それくらいのものはとっくに存在しているんでしょうけれど」

    • 「あら、そうね。自分がどうなるかよりも他人の不幸の方が優先順位が上の人がいるものね。そうしたところで自分が幸せになるとは思わないけれど、面白いわね」

  • 美貌も頭脳も、いつかは衰えるものですよね。限界があるところで良いんじゃないかと思います。でも、究極の頭脳のほうが何かと便利かもしれないですね。宝の持ち腐れ、ということになるかもですが(笑)

    • 「あら、そうね。どちらも変わっていくものだから、それをウリにするといつか限界が来るわね。でも意外とどんな仕事もそういう要素はあるのかもしれないけれど」