絵やイラストが簡単に上達して世間に評価されるとっておきの方法

ブログネタ:イラスト練習したことある?

ミッキー
イラストってどうやったら上達するんだろうな
ミニー
あら、何かしら、突然、気持ち悪いわね。目と鼻の位置が逆になってしまった福笑いみたいな顔をして何を言っているのかしら
ミッキー
どんな顔なんだそれは……全く。そうじゃなくてイラストが上手になるにはどうしたら良いんだろうな
ミニー
うるさいわね。描いて描いて描き続けるしかないとか言う人もいるけれど、本当に描き続けた事が無いからよく分からないわね。もちろん描き続ける事で技術は上がるでしょうけれど、人の心に響くイラストが必ず描けるようになるとは思えないわ。漫画家なんて毎日ずっと絵を描き続けているものね
ミッキー
なるほど。どれだけ描き続けてもストーリーじゃなくて絵だけで人を惹き付けられるような力を持った漫画家はあんまりいない、ってカンジか
ミニー
あら、まるで絵に描いたような分かりやすい毒舌を言っているわね。今後はそうやって多くの人を言葉で傷付ける人間になる事を思い描いているのかしら?まずはその力の無い漫画家についてもっと詳しく聞かせてちょうだい
ミッキー
ちょ、ちょっと待った!お前が言ってたから賛同したんだぞ!どうして僕だけの意見みたいになるんだ。しかも更に辛辣な内容になってるような気がするし
ミニー
うるさいわね。私は漫画家が毎日絵を描き続けているという事実を言っただけじゃないの。せっかく軽いタッチで誰にでも受け入れやすい内容だったのに突然あなたが劇画調の展開にしたのよ。いきなり作風が変わって泣き叫んでいる子供もいるんじゃないかしら
ミッキー
いや、話の内容で僕達の姿が変わるその世界観がよく分からないけど……じゃ、じゃぁ質問を変えて、人の心を打つようなイラストを描くにはどうしたら良いんだろうな
ミニー
しつこいわね。そういうのはある程度センスや才能も必要でしょうし、また時代も合っていないとダメでしょうね。有名な画家なんてほとんど死んでから評価されたりして本当に気の毒だと思うわ。死んでから突然天才画家扱いされたらとても成仏出来ないんじゃないかしら。どの絵にも絶対に祓えない呪いや怨念が込められてしまいそうよ
ミッキー
確かにそうだな。一度評価されたらその後は数世紀に渡ってずっと評価されるような印象だけど、どうして最初に評価されるまでに時間が掛かるんだろう。その画家が活動してた当時の人達だって芸術を見る目はあったはずだと思うんだけどな
ミニー
さぁ、どうかしらね。何度か話したけれど、やはりその人が生きているうちは、もしかすると突然とんでもない駄作を作り始める危険性があるからじゃないかしら。駄作は時に名作以上の影響力を持ってしまうものね。映画監督でも作家でも芸人でも、ずっと評価される作品を作ってきたのにたった一度失敗しただけで【力が落ちた】とか【もう終わり】とか言われてしまうのよ。そうなるともう人々は批判するつもりで作品を目にするようになってしまうわ。だから画家が死んでしまってもう何も作品を残せない状態になってから初めて評価する方が無難なのよ
ミッキー
言いたい事は分かるけど、それがもしホントだったらずいぶんと割りに合わない職業だな……生きてるうちはそう簡単に評価されないわけか
ミニー
ええ、そうね。だから画家はどこかで一度死亡説を流せば良いんじゃないかしら。【死】というのは駄作以上に人々の価値観を揺るがす力があるものね。今までほとんど名前も知らなかった役者が若くして亡くなった途端に世間で伝説として扱われるようになったり、世間を騒がすスキャンダルだらけで嫌われ者だった歌手が亡くなると突然作品だけが純粋に評価され始めたりするわよ
ミッキー
でも死んでないのに死んだって言っちゃうと、それこそお騒がせでちゃんと評価されなくなっちゃうんじゃないのか?
ミニー
あらそう。それなら作品を発表するたびに死んでしまえば良いのよ。【これがファイナル】とか言いつつ、その後も【今回に限り特別に復活。今度こそファイナル】とか、【もう本当に最後なんで限界まで露出しちゃいました】みたいな宣伝文句を繰り返して写真集を発売し続けるアイドルがいるじゃないの
ミッキー
……何年間も閉店セールをし続ける洋服屋みたいなカンジか……どっちにしてもそんなに何回も使える手段じゃない気がする……って、結局イラストが上達する話とは全く違う展開になっちゃったな。まぁとにかく練習あるのみってカンジか
ミニー
ええ、そうね。それである程度名前を知られるようになったら死んでしまえば良いのよ。だから画材一式と毒を今から買いに行きましょう
ミッキー
絵の具の横に置いてあったりしたら怖いな。って、それじゃフリじゃなくてホントに死んじゃうじゃないか!それにどうしても人々の心を打つイラストを描きたいと思ってるわけじゃないぞ
ミニー
あらそう。でも私達の会話の価値を高めるためにもどこかで死ぬのは効果的だと思うわ。だから毒だけでも買いに行くわよ
ミッキー
だからホントに死んじゃうって言ってるだろうが!

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公認会話士

電子作家の公認会話士です。 2015年4月、アメブロとFC2から引っ越してきました。 気楽に楽しめる作品をビシバシ更新していくつもりなので、気が向いたらいつでもお立ち寄りください。

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    • 「あら、今日も地球のどこかで誰かがファイナルを告知するんでしょうね。アーティストに限らず、スポーツ選手とかもよく引退後に復帰したりするわね。物凄く面倒臭い部活のOBとかね。って、その人は一度も評価が上がってない特殊な例かもしれないけれど」

      • まったくI'll be back くらい
        言ってもらわんと夕飯あんたの分
        用意してないよ、的な感じですねぇ。

  • 子供の頃、オートバイとかスーパーカーを描いたりしてました。  あと、マンガ「嗚呼!!花の応援団」の青田赤道の絵、特に彼の舌を描いてました。     「クェックェックェッ」とか言いながら。何も考えてない頃だったなあ。

    • 「あらそう。漫画をよく読んだかどうかで絵が上手になるかどうかにずいぶん差があるという話もあるものね。私も結構読んだはずだけれど、何がどう間違ったのかしら」

  • テンションのオカシイ可憐な小説家が、病魔を抱え死が目前に迫っているときに、残した作品群が、高く評価されるのでしょうね。今からでも遅くないので、挿絵を誰かに頼んだらいかがでしょう!?

    • 「あら、そうね。若くして死んでしまう人は皆物凄く評価される小説を残して死んだりするわね。小説というのか、ほとんど自叙伝みたいな作品ばかりだけれど。書き留めている人の性格を考えると、もし大きな病気になっても馬鹿馬鹿しい物語で最後を終えようと思うんじゃないかしら」

    • 「あら、アニメやドラマも最終回を終えてようやく面白かったかどうか評価が出来るカンジかしら。物凄く盛り上げておいて最終回がわけの分からない展開になる作品も結構あるものね。勝手に予想しておいて批判されるから制作する側も大変ね」

  • 自分の感性のままに絵を描くことは素晴らしいと思います。だけどそれを仕事にするとなると話は違ってきますね。それは表現ではなくビジネスですからね…でも、絵が好きで、寝食も忘れるほど描き続けられるということが、一番の基本だというのは事実だと思います。それができる人は、たとえ死んでから評価されようが、生きているうちに評価されようが、画家であると言っていいのではないでしょうか。曲がりなりにも絵の専門教育を受けた者としての意見です。偉そうに感じられたら、すいません。

    • 「あらそう。仕事なんて本人が何を本業と思っているかが重要だものね。画家として売り上げがほとんどなくて、会社員として過ごしていても、本人が画家と言い張れば画家というカンジかしら。一本で食べていけなければプロと認めない、という人もきっと多いでしょうけれどね」