多重人格者の便利な点と不便な点と上手な付き合い方

ブログネタ:あなたは何重人格?

ミッキー
多重人格の人ってどういう脳や精神状態なのか興味深いな
ミニー
あらそう。良かったわね
ミッキー
いや、何が良いのかよく分からないけど、自分以外の人格がいたり、上手にコントロール出来ないのって色々と大変なんじゃないか?
ミニー
あら、そうかしら。他の人格を否定して出てこないようにコントロールしようとするから大変なんじゃないかしらね。それぞれが同じ身体を分け合う別人格なんだから、上手に付き合っていけば良いのよ。実際に今は一つの人格にまとめたりせずに、それぞれの人格同士を脳内で話し合わせて連携を密にするような治療が主流だったりするそうよ。その方がある程度人格の切り替えをコントロール出来るようにもなるらしいわね。例えば味噌ラーメンと塩ラーメンが名物のお店があったとして、とても二人前は食べきれないけれどどうしても二つとも味わいたいと思った人が、全く別の醤油ラーメンを注文してしまったようなものよ
ミッキー
言いたい事と例えが微妙に違うような気がするけど……まぁ本人はそういう気構えでいれば改善に向かうのかもしれないけど、実際に周囲の人はどうすれば良いんだろうな。どの人格でも友達になったり出来るんだろうか
ミニー
知らないわよそんなの。外見が同じだけで全くの他人みたいなものなんだから、付き合う友人も全く違うかもしれないわね。例えば三つ子の兄弟に共通の友達がいたものの、何となく三つ子はずっと友達の態度や接し方に違和感を感じていて、その理由を突き止めるために友達にあれこれ質問をしたところ、何と友達はずっと四つ子だと思って接していたのが判明したようなものよ
ミッキー
だからその例えだとちょっと違うような気がするんだけど……とにかく聞いた話では、別の人格の時に何かをしても全く記憶が無かったりするみたいだな
ミニー
ええ、そうね。家の中にパソコンが1台だけあってそれを家族皆で使う場合、それぞれが違うパスワードを使ってログインして、共有しない独立したフォルダやファイルを作って、全く別のパソコンを使っているみたいに同じパソコンを使うでしょう?それと同じようなものよ。ある人格が脳と身体を使っても、また別の人格が使う時には知識も記憶も共有されないわ。だから娘は英会話の学習用にパソコンを使って、お母さんは料理のレシピ用にパソコンを使うようなもので、英語が得意な人格と料理が得意な人格が出来たりするのよ。皆が一緒に得意になったりしないのも特徴の一つね。だからこそ連携を深めて、起こった事や今後の予定を皆で把握しておく方が良いのよ
ミッキー
な、なるほど。突然例えが分かりやすくなったな……一つの脳と身体なのに記憶や特技がバラバラだったりするのってやっぱり大変そうだな。友達と誰かが勝手に約束しちゃったりしたら大変だ
ミニー
ええ、そうね。例えば登場人物がたくさん出てくる小説を書いていたものの、途中から全く収拾がつかなくなってしまって、これならいっそ主人公を多重人格にすれば良かったと思い直してまた最初から書き始めたところ、登場人物が一人なのに全く収拾がつかない最悪の作品が出来上がってしまったようなものよ
ミッキー
……また分かりにくい例えに……ま、まぁとにかく一度じゃとても話し切れないようなテーマってカンジだな。たまにキャラや人格が変わる人がいるけど、そういうのとはまた全然違うみたいだし
ミニー
ええ、そうね。突然わけの分からない状況で怒ったり泣いたりするのは精神状態が不安定だったり注目を集めようとしているだけで、本当の多重人格、要するに解離性同一性障害とは全く違うわよ。日頃その兆候が見られないような人が騒いでも放っておけば良いんじゃないかしら
ミッキー
それもまたずいぶん非情な気がするな……突然騒ぐのはそれなりに周囲の助けが必要なんじゃないかと……まぁその点、お前の場合は完全に一つのキャラしか存在してないカンジだな。いつもずっと同じ精神状態みたいだし
ミニー
あら、そんな風に見られていたのね。私の頭の中には別人がいるわよ
ミッキー
えっ?そうなのか?でも別人格には僕でも会った事が無いぞ?
ミニー
違うわよ。私もあなたの前では別人になるわよ、って言ったの。あなたの前では何だか優しい気持ちになってしまうから、あなただけが他の私に会った事が無いのは当たり前よ。って、何を言わせるのかしら、みっともないわね
ミッキー
ううっ、そんな風に言ってくれるなんて感激だ……でもお前は僕以外の人に対しても優しいと思うぞ
ミニー
あら、この人は一体何を言っているのかしら、気持ち悪いわね。他の人格が何を言ったのか知らないけれど、私は記憶に無いからあまり近寄らないでちょうだい
ミッキー
僕の前で他の人格が出てきちゃってるじゃないか!全く素直じゃない!

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公認会話士

電子作家の公認会話士です。 2015年4月、アメブロとFC2から引っ越してきました。 気楽に楽しめる作品をビシバシ更新していくつもりなので、気が向いたらいつでもお立ち寄りください。

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  • パーティーゲームでデコピンするときは
    ドSな人格が、デコピンされるときは
    ドMな人格が、と連携してしまうと
    パーティー中毒になってしまうだろう。
    どうなんだろう。

    • 「あら、そうね。勝手に楽しまれてしまっては罰ゲームにならないものね。そういう場合はどの人格になっても放っておかれるというのが一番辛いのかもしれないわね」

  • 多重人格ではないけど 人には見せない(れない?)自分がいて そういう外面と内面の違いは 慢性的な 悩みでもあったり
    でもこれは 私だけではなく 意外と多くの人がそうなんじゃないかと思うんです
    私は多重人格ではないけど 主人格は 内面にある性格……みたいな

    公認会話士さんは どう思いますか?

    • 「あらそう。きっと一人で過ごしている姿は誰にも見せたくない、みたいな人がほとんどでしょうからね。お酒を飲んだ時ともまた違うでしょうし、人は自分が持ち合わせている一面のどこを見せるか瞬時に判断し続けているんでしょうね。あら、書き留めている人はどうかしらね。この人こそ私の陰に隠れて何も見せないようにしているんじゃないかしら。最近は私やハイジが登場しない妙な記事も書くようになったみたいだけれど」

  • 2つ以上の人格を使い分けて生活している人は多いでしょうね。  僕の友達に「車に乗ると性格が変わる」という「こち亀の本田巡査」の実写版みたいな人がいました。    恐山へ一度行って取り憑かれてみたいです。

    • 「あらそう。車に乗ると大人しくなるとか、車に乗ると泣き虫になるとか、そういう人の話はあまり聞かないわね。車には弱い人格を消し去ってしまう効果でもあるのかしら」

  • 「アルジャーノンに花束を」を書いたダニエル・キースは、別の書でビリーミリガンの事を書いていますね。たしか人格が10以上ある人じゃなかったかな。とても嫌な出来事にだけ出てくる人格とか、幼少期の虐待と関係してそうなんですよね。

    • 「あら、そうね。嫌な出来事から最初の人格を逃がすために他の人格が出来上がった、みたいに言われているわね。その気になれば人間はそこまで出来てしまうのね。詐欺師やストーカーになりきる事も可能なのかしら」

  • こんにちは
    自分ではわからなくても世の中には
    不思議なことがたくさんありますね。
    突然イライラしたり、悲しくなったり
    したらもしかして違う自分がいるの
    かも。
    フライドポテトが食べたくなって
    買って帰って家で食べようとしたら
    中身がなかったら、違う自分が食べて
    しまったのかも。そんなミステリー
    こわいですね?

    • 「あら、そうね。自分の事でも分からないのに、他人となるともうわけが分からないわね。少なくとも皆のフライドポテトは誰かがこっそり手を伸ばしているかもしれないわよ」

    • 「あらそう。知らない間に半分食べてしまっていたりする場合は別人格の存在を疑った方が良いかもしれないわね。そういえば満腹中枢とか、そういうのはどうなっているのかしら。人格間で引き継ぐのかしらね」

  • 多重人格とまではいかなくても、人間の性格というものは流動的だと思います。誰でもいくつかの自分を使い分けて生きている。そういう僕も、心配性の自分と物事に動じない自分が同居していると思います。そういう意味じゃ2重人格なのかな?

    • 「あら、そうね。相手によってどころか、その時の気分次第で全く別人格に見られたりするでしょうからね。少なくとも占いに書いてあるような性質は全員に当てはまるんじゃないかしら」