「一生懸命」と「一所懸命」の違いは何?語源や場面ごとの使い分けについて

ブログネタ:一生懸命?一所懸命?

ミッキー
一生懸命と一所懸命ってどっちを使うのが正しいんだろうな
ミニー
あら、何かしら、突然、気持ち悪いわね。気持ち悪さに対して一所懸命になっているのかしら?しかもまさか一生懸命なんじゃないでしょうね
ミッキー
気持ち悪さを会得する事に対して頑張ったりするわけないだろ!って、今一生懸命と一所懸命を使い分けてなかったか?
ミニー
あら、私の言葉を聞く事に一所懸命なのかしら。それが一生懸命なら良いけれど。って、何を言わせるのかしら、みっともない。ただの例題だから勘違いしないでちょうだい。あまり追求すると遺書懸命になりかねないわよ
ミッキー
いや、何だかよく分からないけど、自分で言い出した言葉で遺書なんて書かないで欲しいぞ。と、とにかく、どういう風に使い分けるのが正しいんだ?
ミニー
しつこいわね。どちらも同じ意味よ。要するに一緒懸命というカンジね。一所懸命は一所懸命一生懸命になったんだから放っておいてあげた方が良いんじゃないかしら
ミッキー
いや、どう考えても使い分けてるような気がするんだけど……最初は一所懸命だったところに、一生懸命が加わったのか?
ミニー
さぁ、どうかしらね。一箇所を必死に攻め落とす戦国時代とは人間の人生観が変わってきただけで、大して面倒な経緯やストーリーなんて存在しないんじゃないかしら。要するに一章懸命程度の物語ね。一笑懸命してあげたら喜ぶんじゃないかしら
ミッキー
こら!せっかく何か説明してたっぽいのに同じ音で色々言われたら分からなくなるぞ!知ってるなら教えてくれたって良いじゃないか!
ミニー
うるさいわね。相手が私だから良かったものの、本来は訊きたい事があるならもっと謙虚な姿勢というものが必要なんじゃないかしら。世の中には一生懸命になっている人をバカにするような、真剣に努力をした事が無い人がいるけれど、物事にちゃんと向き合わないと一所懸命のチャンスすらもらえないわよ。反省してちょうだい
ミッキー
……何故か僕が怒られる展開に……うーん、どういう訊き方をすれば教えてくれるんだろう……
ミニー
何をごにょごにょ授業中に【分からない事は何でも訊きなさい】と言っていた教師に質問をしに行ったところ、【君のクラスは】とか【名前は】とか【どの席】とか【私の授業で発言した経験は】とか、まるで初対面の生徒を相手にするような事を矢継ぎ早に訊かれて、思わず【先生に覚えてもらうにはどうしたら良いんですか】という質問の方が勉強の質問よりも重要な気がしてきてしまった男のようにつぶやいているのかしら、気持ち悪いわね。結局今日は何の話なのかしら?話題に一所懸命さが足りないから何が何だかさっぱり分からないわ
ミッキー
いや、だからその一所懸命と一生懸命の違いを……何か例題を出した方が良いのかな……僕はミニーの事なら何でも一生懸命するつもりなんだけど、その使い方は正しいのか?
ミニー
さぁ、どうかしらね。ひょっとしたらその一生懸命は二所懸命かもしれないし、そうなったらあなたの一生はもう終えてしまうのが賢明じゃないかしら
ミッキー
うーん、文字通り一生懸命はきっと一生頑張るって事なんだろうけど……一所ってのは一つの事を頑張るってカンジなのかな……って、おい、じゃぁ二所懸命って何なんだ。僕はお前一筋だぞ
ミニー
……しつこいわね。現代ではどちらでも大した違いなんて無いと言っているじゃないの。いつまで一緒の件名について一所懸命になっているのかしら
ミッキー
いや、知ってるのに中々教えてくれないから話が長引いたんじゃないかと……まぁでもようやく分かったぞ
ミニー
あらそう。あなたも私の家に来たら一所懸命にならないと一生懸命にならないわよ
ミッキー
え、お前の家で何を頑張れば良いんだ?
ミニー
違うわよ。良い印象懸命にならないと良いでしょう懸命にならない、って言ったの。って、何をくだらない事を言わせているのかしら、みっともないわね
ミッキー
ううっ、そっか、お前の両親に気に入られるように頑張らないとな
ミニー
あらそう。あなたの両親は懸命になるまでもなかったけれど
ミッキー
……いつの間に僕の両親と仲良くなったんだ……まぁ仲良くしてくれるのは歓迎なんだけど……

公認会話士が出版した小説一覧はこちら

スポンサーリンク

公認会話士

電子作家の公認会話士です。 2015年4月、アメブロとFC2から引っ越してきました。 気楽に楽しめる作品をビシバシ更新していくつもりなので、気が向いたらいつでもお立ち寄りください。

View Comments

  • 一生懸命って、一所懸命の誤用から生まれた言葉だそうですね。
    まあ、「一生懸命」と言う字面から考えると、「一生に命を懸ける」の場合ならだめ押し(命を懸けない「一生」とは何ぞや)ですし、「一生命を懸け続ける」の場合は不可能(常に100%の力を出し続ける事など生物学的にも精神的にも無理)ですから、誤用である事は一目瞭然の、「ただそれっぽいだけの言葉」なんですよね。
    言葉は時代によって変わるものですが、日本の歴史、言葉の歴史等に対して、日本人として関心を持ち続けたいものです。

    余談ですが、他人が決めたゲーム音楽ランキングを更新しました。
    https://myth-of-fist.blogspot.jp/2017/12/10.html
    とーくちゃんは、ゲーム音楽でベスト50とか決められるのかしら。

    • 「あら、そうね。きっとその言葉が正解だったはず、と推測出来るような言葉は他にもあるものね。でもそれをいつしか定着させていくのが日本語の柔軟なところでもあるから、こだわりを持ちつつあまり目くじらは立てないようにしていきたいわね。そもそも本来の意味ばかりこだわっていたら私やハイジなんて何も話せなくなってしまうものね。あら、ベスト50となると流石に時間がかかりそうね」

  • 一生懸命、一所懸命に掘って、学校という社会主義の牢獄から脱獄した人もいるんじゃないかなぁ。

    • 「あら、そうね。決死の覚悟で遺書件名まで書いたかもしれないわね。今頃は脱獄した場所も名所になって遺所県名が気になるところでしょうね」

  • 一所懸命 はじめて聞いた言葉でした
    はじめてと言うのは私だけかも知れないけど、大半の人が 一生懸命なんじゃないかな?っては思いました
    ミッキーの言う通り 一つの所で頑張るのが 一所懸命なら……一つの事に集中したら 他が疎かになる私は どちらかと言うと 一所懸命だなっても思いました

    公認会話士さんは どちら使われますか?

    • 「あらそう。ずっと聞き逃していて一つしかないと思っている人もいるのね。間違った形のまま覚えたり、聞き間違えたまま誤解したり、そういう言葉もたくさんあるのかもしれないわね。あら、書き留めている人は一応一生懸命を使っているんじゃないかしら。過去の小説では一所懸命は使ってなかったはずよ」

    • 「あら、風邪かしら。免疫力をつけるために栄養救命した方が良さそうね」

  • おはようございます。

    先生に覚えてもらおうと
    努力したことありましたわ(^-^)/

    • 「あらそう。先生の印象に残らないというのも中々の個性だと思うけれどね。授業中などもかなり自由に教室内を動き回ったり出来るようになるんじゃないかしら」

  • 一つ所に集中して命を懸ける、という意味で、「一所懸命」が正しいんじゃないでしょうか。自分の小説では「一所懸命」を使ってます。でも「一生懸命」もわりと普通に使われているようですが…どっちなんだろ?

    • 「あら、そうね。使い分けても使い分けなくても構わない言葉というカンジかしらね。日本語には知らない間に派生して出来た言葉とか、誤った使い方の方が主流になってしまった言葉などもあるものね。言葉としてももう少し一所懸命アピールした方が良いんじゃないかしら」