笑わせるより笑われるタイプの方が実は凄い芸人なのかもしれない理由

ブログネタ:面白い話をする時、笑わずに話せる?つい笑っちゃう?

ミッキー
何か最近面白い事ってあったか?
ハイジ
んー?正に今この瞬間かも!あっはっはのはっはっあなんだよ
ミッキー
へー、今何が起こったんだ?楽しそうだから教えてくれ
ハイジ
んー?普通に廊下を歩いているだけでミッキーに話し掛けられるというとんでもない面白体験をしてしまったんだよ!あっはっはかも
ミッキー
それのどこが面白いんだ?僕との会話はいつも楽しくなるから話し掛けられると嬉しいとか……
ハイジ
むっ?毎回酷い目に遭うクセによくも懲りないという気持ちが哀れみを通り越して面白くなってきてしまったのかも。ミッキーもいよいよいるだけで面白いという領域になりつつあるんだよ
ミッキー
こら!どういう事だ!思いっきり馬鹿にされてる気がするぞ!
ハイジ
むむむ、でも何でも過剰になると最後は面白さに行き着くのかもしれないんだよ。究極に暗い気持ちにならなきゃいけない葬式で笑いを堪え切れなくなったり、日常では考えられないような緊迫したシーンを演じている役者の表情がどうも滑稽に見えたり、企業のトップが記者に罵られながら必死に頭を下げている映像を観ると何だか不気味な感覚がするんだけどまたニュースで流れると何故か観てしまったりするのかも。そうなのかも。違うかも
ミッキー
言ってる事は分かるけど、それが僕にも当てはまるってのは全く嬉しくないぞ。しかも哀れみを通り越してとか言ってたし
ハイジ
んー?笑わせるのは良いけど笑われるのは嫌とかいう妙なプライドを発揮し始めたのかも?でも実際には笑わせるような実力を持ってない人が言ってるケースも多くて、それがまた更に笑われる要因になるという負の連鎖なんだよ。そもそも笑わせる事よりも笑われる事の方が技術的には難しい気がしているのかも。そうなのかも?そうに違いないのかも
ミッキー
まぁ確かに計算出来ない笑いってのは、笑いのセンスがあればあるほど逆に難しい領域なのかもしれないな。って、分かってはいるけど、いざ自分が笑われるタイプだと言われるとやっぱり嫌だぞ。どうにかならないのかな
ハイジ
んー?それなら面白エピソードでも話せば良いんだよ。笑わせるタイプの人ならお手の物かも
ミッキー
な、なるほど……面白いって宣言して話すのも辛いけどな……ああ、えーと、あの話があったな。そういえば地元の駅の近くにコンビニがあるんだけど、昨日帰りに寄ったら美味しそうな新発売のパンがあったんだよ
ハイジ
あっはっはっは!
ミッキー
おい!まだ導入部しか話してないぞ!
ハイジ
むっ?笑い声の足しどころを間違えたかも?編集ミスだから気にしないで欲しいんだよ
ミッキー
いや、そんなバラエティ番組じゃあるまいし……まぁ良いか。どうしてもそのパンを食べてみたくて今朝買ってきたんだけど、その直後に電車に乗る事を考慮し忘れててさ、いつも通り埼京線で押し合いへし合いしてるうちに完全に潰れてしまったという……
ハイジ
………………
ミッキー
おい、もう話は終わったぞ
ハイジ
ひゅよおおおおお
ミッキー
それって通販番組で異常に商品に感心を示す人達が値段を聞いた後に出す歓声じゃないのか?っていうかモノマネが上手いな……そうじゃなくて、僕の話はどうだったんだ?
ハイジ
………………
ミッキー
おい、何とか言ってくれ!感想無しが一番辛いぞ!
ハイジ
んー?意外と笑われるタイプではなかった事が判明したから謝罪したい次第かも。ミッキーはじしょうむしょうタイプなんだよ。ペコリかも
ミッキー
じしょうむしょう?聞いた事が無い言葉だけど、どんなタイプなんだそれは?
ハイジ
んー?自笑無笑は自分だけが笑ってて周囲は一切笑ってない状態を指す言葉なんだよ。ミッキーのせいでたった今誕生してしまった言葉かも
ミッキー
結局笑わせるのも笑われるのも僕には出来ないって事か……

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公認会話士

電子作家の公認会話士です。 2015年4月、アメブロとFC2から引っ越してきました。 気楽に楽しめる作品をビシバシ更新していくつもりなので、気が向いたらいつでもお立ち寄りください。

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  • 選手にオヤジギャグを言って『どうな?』
    とご満悦な笑どうな監督、彼の権力は
    あらゆる選手を笑わせる。

  • 面白い話しのタイプもあると思うけど 私の場合?真面目に馬鹿な事言うタイプ?だから 多分笑ってないと思います 逆に顔芸って皆に言われるくらい ネタに入りこんでいます
    楽しい話しとかは すごく笑ってるんですけどね

    公認会話士さんはどうですか?

    • 「あらそう。面白いと思う話を面白いと思ってもらうためについ力が入っている場合もあるのかしらね。あら、書き留めている人はどうかしらね。他人の話で笑う事はあっても、自分の話では笑ったりしないのかしら」

  • 良くも悪くも、お笑い芸人は、笑わせるタイプだと思ってますが、ごく稀に、笑われるタイプの芸人さんも居ますが、一発屋を予感してしまうのは仕方ないのかなと思います。笑わせる芸人としての、名人芸を感じさせるのは、個人的には、ダチョウ倶楽部だと思うのですが、やっぱり、予定調和の芸で、笑わせられるは、彼等の腕でしょうね。

    • 「あらそう。笑われているように見せて実は笑わせている、というのが最も高度なのかもしれないわね。計算で出来たらとんでもないわね。それが何年経っても飽きられなかったら更にスゴイわね」

  • このブログを読むときは、いつも笑っていますよ。ミニーさんたちも書き留めている人も、面白いですから。もしかして笑われている事に気づかなかったりして?

    • 「あらそう。結構笑われている事も多いのかしらね。特に書き留めている人は何やらわけの分からない生活を送っているものね。って、こういう人の事を言えないような事を言うと笑われたりするのかしら」

  • しかし、ミッキーみたいなのが一番、人は良いんでしょうね。
    いま、ミサイルが落ちてきて爆発しても彼だけ「あれ?みんな大丈夫かなぁ?」と人のこと心配しそうというか、死にそうにもないし、ある意味タフかも。
    まぁ、漫画なんかの主人公は不死身が多い。(笑)

    • 「あらそう。死ぬなんて事を全く考えた事も無い人が意外と生き残るのかもしれないわね。死を意識すると死がやってくるという事かしら。そんな事を言うと色々な人が引きつった笑顔になりそうだけれど」

    • 「あらそう。笑いのために真面目に勉強しなければならないなんて大変ね。楽に稼ごうと思った人ほどとんでもない努力が必要になってしまう事も多いみたいだものね」

  • 人間は本当に心を許したときにはげらげら笑うものだって言いますよね。たとえば恋人が会ったとたんに笑い出したら、それは相手に心を開いている証拠かも。「笑われた…」といって落ち込む必要はなく、むしろ喜ぶべきで、一緒になって笑えばいいんです。

    • 「あらそう。こんな世の中で人が笑うというのはスゴイ事だものね。どんな理由でも尊いものと捉えるべきかしら。全く笑わない人も存在するものね」