ええ、そうよ。かつての【お前】は御前(みまえ・おんまえ)という意味よ。要するに神仏や貴人の前を敬う言葉ね。この【前】というのが重要ね。神仏や貴人そのものではなくて、その【前】の場所を指しているの。神仏や貴人を直接呼ぶなんて失礼な事はとても出来ないと考えられていたわけね。だからその人のいる前の場所を敬意を持って呼ぶようになったのよ。ただ、あまりにも言葉遣いが丁寧過ぎるとかえって失礼に聞こえてしまう事があるでしょう?例えば友人相手にいつまでも敬語で話したらお互いの距離は縮まらないままよ。そんな理由で明治以降は逆に目上の人に使うには失礼な言葉に変わってしまったのよ
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中学生の時に初見の劇の主人公の名前をまさ君(ぎみ)と呼んだら散々馬鹿にされましたよ。でもこの時代に生まれて良かった。
「あらそう。皆が無知で正しい事が馬鹿にされてしまう事があるわね。そうして意味が変わってしまった言葉もたくさんあるんでしょうね」
まったく、嘆かわしい事でおじゃる。
おはようございます。
御前は使わないようにしてますね。
御主とか使いますか(笑)
「あらそう。良い言葉なのに恐れ多くて悪い言葉になってしまうというのも面白いわね。これからの日本人に理解出来るのかしら」
君、は今まで使った事無いです。
5年10年単位で、省略語が誕生してますね。
毎度あざーす。さーせん。
「あら、そうね。今後も言葉の意味が変わったり新しい言葉が生まれたりするんでしょうね。数世紀経ったらここでの言葉も古文みたいな扱いになるのかしら」
「ねえボク」とか呼ばれるとアタマにきますが(笑)この年になると「あなた」と呼ばれることが多いです。「おじさん」と呼ばれるのにも抵抗がなくなってきましたね。
「あらそう。最終的には相手がどういう意図で呼んでいるのかを察知する事が重要なんでしょうね。真顔で物凄く馬鹿にされている可能性もあるけれど」