好きな本のジャンルがある人は実は本好きではないのかもしれない

ブログネタ:三人のよく読む本のジャンル

前回

ミッキー
さぁ、流石にここからはしっかりと話してもらうぞ。変なコントを突然始めたりしないでくれ
ミニー
うるさいわね。私達はあなたが言っていたSFとかアクションとかファンタジーとかバトルとかを分かりやすく伝えただけじゃないの。コントのような台本のあるやり取りとは少し違うわよ。即興劇のようなものかしら。それにあなたが即興劇に参加する事を拒絶したり禁止した記憶も無いわ。勝手に何もせずに聞き惚れていただけのクセに、挑戦して行動した私達を批判するなんて腹立たしいわね
ミッキー
ただ聞いてただけって言われても、いきなりあんな世界観に入れるほどの適応力は持ち合わせてないぞ……それに設定がそれっぽいだけでほとんどアクションシーンとかは入ってなかった気がするし……まぁ良いか。とにかくやっとジャンルの話が伝わったみたいだから、二人の好きな本のジャンルを教えてくれ。ホラーとかミステリーとかサスペンスとか、何だったら恋愛小説とか、どんなのが好きなんだ?
ハイジ
ミッキー先輩!私は先輩が好きだから私と付き合ってもらわないと困るかも!こんなに先輩の事が好きな私が先輩のせいで困るなんて事があってはならないんだよ!
ミッキー
おい、まさかまた……
ハイジ
ぎゃー!告白をしていただけなのに突然先輩がゾンビに襲われてしまったかも?これには何か重大な裏が隠されているような気がするんだよ
ミニー
まぁ、よく分かったわね。ここは愛の告白をすると相手がゾンビに襲われる世界よ。好きな人が自分以外の人と付き合ってしまったどころか、とんでもない浮気性だった事まで判明してしまったのよ。そしてようやく浮気相手の集団に紛れる事に成功して、好きな人と仲良くする順番が巡ってくるはずだった前夜に、極度の緊張のあまりショック死してしまった人間の無念と怨念が作り出したのがこの世界なのよ。その恨まれた人も既に呪い殺されてこちらの世界に来てしまっているわ。あなたはこの世界を作り出した悪霊を探し出さなければ元の世界に戻れないのよ
ミッキー
ちょ、ちょっと待ってくれ!わざわざ僕が言ったジャンルの即興劇をやって見せなくても良いんだ!
ハイジ
むむっ!ゾンビに襲われたはずの先輩が何故か普通に話しているんだよ。襲われたのに全くゾンビにならなかったという事は、別ルートで既に死人になっている可能性が高いかも?そうなのかも。違うかも
ミニー
あら、良く分かったわね。さぁ、早く悪霊を成仏させてしまいましょう。私に任せてちょうだい
ミッキー
え?僕が悪霊なのか?って、いててててて!いきなり頬を抓るな!意味が分からないぞ!
ハイジ
んー?まだまだ成仏しそうにないんだよ。このままでは帰れないかも?ぐすん
ミニー
これで気が晴れるかと思ったけれど、本当に恨みや怨念というのはしつこいわね。早く消えてなくなってちょうだい。想いを遂げれば成仏出来るはずなのよ
ミッキー
抓られてる僕の気が晴れるとは思えないんだけどな……とにかく僕は想いを伝える前に死んじゃって、伝える事が出来れば成仏出来る設定なわけか?よし、僕はミニーの事が大好きだ!
ミニー
………………
ハイジ
………………
ミッキー
あれ?何か間違えたか?
ハイジ
むむむっ?ようやく元の世界に戻れたかも!悪霊もようやく好きな人の本心が聞けて満足したみたいなんだよ。そうなのかも。そうに違いないのかも
ミッキー
おい、ちゃんと見てたのか?好きな人の気持ちを聞いたんじゃなくて、好きな人に気持ちを言ったんだぞ?それで悪霊の僕が満足して……
ミニー
うるさいわね。とにかく内容はどうあれ悪霊は満足したとハイジもちゃんと言っているじゃないの。これに懲りて浮気性などうしようもない性格を直した方が良いわよ
ミッキー
え?浮気性なのは悪霊じゃなくて、悪霊になった人が好きな人だろ?うーん、何となく話を総合すると、もしかしてミニーが悪りょ……
ミニー
さぁ、いつまでもしつこい人は放っておいてもう終わりにしましょう。たった一人加わるだけで即興劇も上手くいかなくなるものなのね。それは人数の問題なのか、加わった人が問題なのか、今後ゆっくり吟味してみたいわね
ハイジ
んー?今回はどっちにしても即興劇というよりノンフィクションに近いカンジでお送りした次第なんだよ。では皆様ごきげんようかも。今後も質問やリクエストには的確かつ迅速に回答していく意気込みだけは持っていると覚えておいて欲しいんだよ!
ミッキー
おい!勝手に話を終えようとするな!このままじゃ僕しか質問に答えてないぞ!どんな本をよく読むのか早く言ってくれ!
ハイジ
んー?答えるまでもないんだよ。でももしかしたらミニーが私の分も答えるかも?そうなのかも。違うかも!ぴゅぴゅぴゅっ!
ミッキー
あっ!おい!全く……あくまで今回は質問を受けての会話なのに、いくらなんでも自由過ぎるんじゃないのか……
ミニー
あら、そうかしら。ハイジはハイジなりに答えをずっと表現し続けていたんじゃないかしらね。私と同じで会話するのが好きなのよ
ミッキー
それは分かるけど、質問の答えにはなってないぞ。二人とも本を読まないと思われるかもしれない
ミニー
違うわよ。【会話ブログ】が好きなのよ、って言ったの。こんな会話だけの私達には既存のジャンルは当てはまらないし、質問には答えようがないわ。もちろん他の本も色々と読むけれど、特定のジャンルが好きとか嫌いとか、よく読むとか読まないとか、そういう感覚は無いわね
ミッキー
なるほど……まぁじゃぁそれでも良いか
ミニー
あら、何かしら。フライドポテトが奥歯に挟まったような腹立たしい雰囲気を感じさせる言い方ね。言いたい事ははっきり言った方が良いわよ
ミッキー
え?いや、好きな本が【会話ブログ】って、何か僕達が既に本になってるような口振りだな、と思って……
ミニー
ええ、そうね。何か問題があるかしら?今ある本の中から選ばなければいけないとは言われていないわよ。未来の本の話をしても良いじゃないの。既存の概念に捉われている人は嫌いよ
ミッキー
まぁ別世界の僕達みたいな人達の物語じゃなくて、僕達もいつか書籍化されれば良いな、とは思うけどさ。難しいと思うけど……
ミニー
あら、書籍化に対してずいぶんと消極的なのね。でも実際にそんな話がきたらトントン拍子に進んでしまうものなんじゃないかしら。出版社のようなプロが本気を出したら流れに逆らうのは至難の業だと思うわ。あなたが消極的になる気持ちも分かるけれど。全話カットになってしまうものね
ミッキー
おい!それじゃもし書籍化されても僕が出演してないじゃないか!
ミニー
違うわよ。全裸カットになってしまうものね、って言ったの。今はここに聞きに来てくれている人達が相手だから服を着ているように見せかけているけれど、全国の書店に並ぶ時にヤラセではきっと問題が起こるはずよ。するとあなたのイラストはやはり現実に忠実に確実に全裸になるわ
ミッキー
だったらイラストにする前に服を着せてくれれば良いだろ!っていうか普段からずっと着てるだろうが!

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公認会話士

電子作家の公認会話士です。 2015年4月、アメブロとFC2から引っ越してきました。 気楽に楽しめる作品をビシバシ更新していくつもりなので、気が向いたらいつでもお立ち寄りください。

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  • 会話だけで構成されている 会話ブログ 確かにジャンルで 区分け?するの難しいかも知れませんね(ただ 読んだ本人が ファンタジーと言えばファンタジー ホラーと言えばホラーで、だから区分け?って言うのはもともと曖昧なものかも知れませんね )
    私、公認会話士さんの作風が好きです
    次の新刊も楽しみにしています(いつ頃なんでしょう…)

    • 「あら、そうね。話そうと思えば何でも話せるからジャンル分けは難しいかもしれないわね。【会話ブログ】は【会話ブログ】というカンジかしら。あら、次の作品は一体いつになるのかしらね。まだ完結してない小説もあるものね」

    • 「あらそう。夜な夜なスイーツコーナーをネズミに荒らされるローソンが舞台になるのかしらね。商品を食べるだけでなくメチャクチャな評価をされたりするのかしら。提供はファミリーマート辺りになりそうね」

  • こんばんは。

    愛や恋より、
    フライドポテトの歴史が分かる書籍があれば
    読みたいですね(^_^.)

    • 「あら、そうね。フライドポテトの歴史と本の歴史とどちらが長いのかしらね。そして毎年本とフライドポテトではどちらがたくさん売れるのかしら。って、本とフライドポテトの比較の本になってしまいそうね」

  • 本を読んでいる自分が好きですね。小さい頃は何故か周りが褒めてくれるんです。大人になってみて、漫画だけ読む人とか、逆に大学図書館に入りびたって弁護士になった友人とかいて、この世界はフィクションみたいですね。

    • 「あらそう。何故か漫画が悪しきものとされる風潮は今後も続くのかしらね。そうした決めつけや印象操作が悪しきものと子供に教えるためにわざとやっている可能性もあるのかしら。という話なら4コマくらいでまとめられそうね」

  • 三人形式だと、テンションが高いので、本当に登場人物の生きている感が出ています。
    会話ブログ、ゲームブック化もアリだと思います。

    • 「あら、そんなにテンションが高かったかしら。平均値が上がるから私もテンションが高いように感じられるのかもしれないわね。3人の時はより一層気を引き締める必要があるかしら」

  • 会話ブログ、毎日楽しく読ませてもらってますよ。でも書籍化ということになると、どうでしょうか。もちろん出版されれば買いますけど。あ、個人的なことになりますけど、詩のブログの投稿をまた始めました。ここ半年くらいやめていたんですが。よろしくです~。

    • 「あら、どうもありがとうね。会話の書籍化は以前ちょっと試みたみたいだけれど、自由に会話し過ぎて固有名詞なども頻繁に出てくるから、意外と小説よりもチェックが面倒らしいわね。書籍化よりもライブ感というかリアルタイム感を大切にしたい、というカンジなのかしら。と言いつつ過去の会話も全てここに残ってしまっているけれどね」