ブログネタ:ちょっと口寂しいとき、食べるものは?
ミッキー
昨日は夕飯の後に何だか小腹が空いちゃったんだけど、そういう時って何を食べたら良いんだろうな
ミニー
あら、何かしら、突然、気持ち悪いわね。私に訊いたりせずに食べたいものを食べれば良いじゃないの。私がいつでもあなたの食べたいものをピンポイントに察知して準備万端で用意しておくと思ったら大間違いよ
ミッキー
いや、別にそういう意味で訊いたんじゃ……
ミニー
それともひょっとして嫌いな食べ物に挑戦したいのかしら?実際小腹が空いた時に嫌いな食べ物に挑戦するのは悪くないかもしれないわね。とてもお腹が空いていて食べたい欲求に打ち震えている時に嫌いな食べ物を食べるのは何だか勿体無い気がしてしまうけれど、ほんの少しお腹が空いたくらいなら、嫌いな食べ物によって満腹感を味わってしまっても仕方が無いと思えるかもしれないわ
ミッキー
でもそれだと嫌いな食べ物だけしか食べられなくてかなり気分が悪いんじゃないのか?多くの好きな食べ物の中に紛れててくれる方が我慢出来るような気もするぞ
ミニー
まぁ、突然反論するなんてどういう了見なのかしら。まさか嫌いな食べ物になりきって私を苛立たせようとしているんじゃないでしょうね、失礼な。心配しなくてもいつでもあなたに対して苛立っているからこれ以上余計な個性を主張するのは辞めてちょうだい。このままでは常に満腹で全く相手に出来る時間が無くなってしまうわよ
ミッキー
こら!何だか最初から僕の事が嫌いみたいな口ぶりじゃないか!いくらなんでも酷いぞ!
ミニー
うるさいわね。冗談じゃないの。どうして言わなければ分からないのかしら。あなた以外の食べ物なんてこの世に一つも……って、何を言わせるのかしら、みっともない。これ以上あなたを調子に乗らせて私が食あたりをしたらたまらないわ
ミッキー
え、えーと……僕だって好きなのはお前一人だぞ……
ミニー
……何をごにょごにょ誰もがつまらないと言い合っている恋愛ドラマが毎週面白くて楽しみで仕方が無い事をついにカミングアウトしようとしている男のようにつぶやいているのかしら、気持ち悪いわね。とにかく今後は小腹が空いたらしこたま水を飲み続けていれば良いと思うわ
ミッキー
いや、でも飲むだけってのはちょっと口寂しいというか、やっぱりちょっと食べたいって時もあるじゃないか
ミニー
そうかしら。それならちょっとずつ飲んでいれば良いじゃないの。口にコップなりペットボトルなりを接触させ続けていれば口寂しいどころか口鬱陶しいとか口煩わしいという状態になれると思うわ
ミッキー
うーん、まぁそうかもしれないけど……水で空腹は果たして満たされるかな
ミニー
しつこいわね。それなら口にホースを入れてそのまま胃に流し込んでみれば良いじゃないの。そのうち水風船みたいになって破裂して、空腹どころの騒ぎではなくなるわよ
ミッキー
そんなアニメみたいになるわけないだろ!
ミニー
あら、やってみなければ分からないじゃないの。今夜にでも早速試してみましょう。あなたの家に行くからあなたは部屋にホースを準備して待機していてちょうだい。口寂しくさせないわよ
ミッキー
ちょっと待った!家に来るのは良いけど、本気でやるつもりなのか?
ミニー
違うわよ。口寂しくないわよ、って言ってるじゃないの。私と会話している間、少しでも口寂しい想いをしたかしら?
ミッキー
いや、話すのに忙しいから全然感じなかったぞ
ミニー
ええ、そうね。私があなたの部屋に遊びに行くからもう口寂しくないと思うわ
ミッキー
ええっ!?もしかして毎晩?ま、まぁお前とお前の両親が構わないなら別に良いけど……毎晩じゃ結構負担になるんじゃないのか?
ミニー
違うわよ。私寂しくないと思うわ、って言ったの。いつもあなたと一緒にいれば私が寂しい想いをする事も無くなっ……って、何を言わせるのかしら、みっともない。毎晩なんてとても付き合っていられないわよ。一人の時間だって大切だもの
ミッキー
そ、そうだよな。ちょっと期待したんだけど……
ミニー
一人と言ってもあなたの家にいる事に変わりはないけれど
ミッキー
僕を盗撮するその趣味だけはどうにも理解出来ないんだけどな……
公認会話士が出版した小説一覧はこちら
スポンサーリンク