彼女がスー女（相撲好き女子）かどうかがすぐに分かる会話例

あら、突然どういう風の吹き回しかしら。風を吹き回して相撲界を新たな風で巻き込もうとしているのかもしれないけれど、文字通り私は新相撲しか出来ないわよ

ええ、そうね。女性が土俵に上がれない点については一つの伝統だから否定しないけれど、おかげで女性の相撲を新相撲と名付けなければならなかったのはちょっと先を見通す目が不足していたわね。とはいえ私は何もかも新しい存在だから小さな事は気にしないわ。新しいという言葉を擬人化したような存在というカンジかしら。そんな私が新相撲をすると新新相撲という事になるわね。って、伸身の新月面宙返りみたいに元がどんな技なのかさっぱり分からない名前になってしまっているじゃないの。何を考えているのかしら

うるさいわね。どうして私と一緒に相撲を観たいのかしら？自分の方が詳しいジャンルを見せ付ける事で二人の立場を入れ替えようとしているんじゃないでしょうね。いつも付き人みたいな顔をして、虎視眈々と真っ先にちゃんこを食べる番付になろうとしているのね、失礼な。一度は大関にまで上り詰めた私は例え番付が下がったからって自家用車で国技館に乗り付ける権利を失ったりはしないのよ

うるさいわね。本当に好きなものが何なのかを私に見せ付けて何かを決断させようとしているのね、失礼な。ずっと注目される幕内にいた力士が十両や幕下に陥落したからといって引退しなければいけない決まりなんて無いのよ。いつまでも現役にしがみつく事で過去の栄光に傷が付くとか言う人もいるけれど、一度辞めたらそこで終わりだもの。決める時は自分で決めるべきよ。そう簡単に気力を失って涙の引退会見なんて開かないわよ

さぁ、どうかしらね。目的がまだはっきりしないから何とも言えないわ。目的や目標も無くのし上がっていけるほど甘い世界ではないのよ。海外からくる力士達は皆強くなってお金を稼ぎたいという明確な目的があるし、そうなると何をすべきなのか目標を立てやすくなるわ。あなたも今すぐに結果なんて求めずに、今後の私達にとって最善な事を考えるべきなのよ。三年先の稽古をしろ、と言われているでしょう？目先の結果ばかり求めると基礎や土台が疎かになる恐れがあるわ

あらそう。まだまだ自分の型が決まっていない状態なのね。相手を突き放す事に徹するのか、じっくり組み合うのか、どっちつかずはいつまで経っても中途半端な成績しか残せないわよ。って、突き放すか組み合うかの二種類しかないのが前提では私が自分の信念としてあなたを突き放している事になってしまうじゃないの、失礼な。二度と私に近寄らないでちょうだい

うるさいわね。そもそも私は全然興味も無いし詳しくもないからあまり行く気がしないわ。まさか誘いを断るのは肩透かしだったかしら？それとも土俵際でうっちゃったような状態かもしれないわね

うるさいわね。いつまで長々と決め手に欠ける勝負を続けているのかしら。取り組みの時間が長い人を【相撲が好き】とか言うけれど、結局は相手を倒し切る技が無いのが理由だと思うわ。それと私の【会話が好き】とを一緒にしないでちょうだい、失礼な

あらそう。寄り切りとか押し出しで大金星を上げようとして気合いが入っているのね。そこまで言うなら構わないわよ。今回は力で押し切られてしまったけれど、まだ気力が無くなったわけではないから引退はしないわよ。次の世代を育てるのも会話界を背負って立つものの務めだものね

あらそう。私は相撲は全く知らないから楽しめるかどうか分からないけれど

あら、私が何も知らないフリをして会話を盛り上げていた八百長会話士だと言いたいのかしら、失礼な。まず立ち合いで話題と強く当たって、後は流れで会話しただけよ。それとも本当か嘘か賭けでもしたいのかしら？会話賭博が発覚して解雇処分になっても責任は取れないわよ