ブログネタ:友達の彼女(彼氏)じゃなかったら、好きになってた!って人いる?
ミッキー
昨日テレビで恋愛相談みたいなのを放送してたんだけど……
ミニー
あらそう。ついにあなたの相談が採用されたと言いたいのね。どうせ【外見も性格も真っ黒な拳銃のような女がいつもつまらなそうに僕の悪口ばかり言うのはどうしたら良いですか】などと質問して、【撃ち殺される前に別れた方が良い】と言われたんでしょう?まさか私が狙いが外れるかもしれない拳銃程度の攻撃力だと思われていたなんて失礼な。1ミリも狂い無く打ち抜くライフルみたいなものよ。って、このご時勢に何を物騒な事を言わせているのかしら、謝罪してちょうだい
ミッキー
いきなり何を言ってるんだ!僕がお前に対して不満なんて持ってるわけないだろ!何一つ欠点なんて無いぞ!
ミニー
あらそう。だったら【彼女に欠点が無いので困ってます】などという相談を番組に送りつけて、【困った振りをして幸せをひけらかすタイプは死んでしまった方が良い】などと言われたのね。幸せなんてどんな形であっても周囲には見せない方が身のためよ。まして幸せではない振りをして遠回しに幸せをアピールするなんて、道を歩いていて石を投げられても文句を言えないカンジじゃないかしら
ミッキー
いや、だから僕は相談なんてしてないってのに。お前と付き合ってて誰かに相談したいような事なんて無いって言ってるじゃないか。僕より幸せな人なんていないと思ってるぞ
ミニー
……うるさいわね。何を訊かれても同じ事しか言わない相談員みたいになっているから気をつけてちょうだい。とにかくあなたには相談なんて無いのに、世の中の悩んでいる人達を見て優越感に浸っているんでしょう?他人を下に見る事でしか幸福を感じられないというのはとても危険だと思うわ。時にはそれは元気を出すきっかけになるでしょうけれど、その方法にばかり頼っていると、自分より幸せになろうとしている人を蹴落とすような人間になってしまうんじゃないかしら。反省してちょうだい
ミッキー
……何も言ってないのに僕の人間性がどんどん酷い事になっていくな……どうしてこんな話になったんだっけ……?
ミニー
何をごにょごにょ道端で食事を恵んでもらおうとしている人がいたので、毎日食べ残しを恵んでいたところ、実はその人は人間が弱者を見た時にどんな顔をするのかを研究するために物乞いの真似をしていただけの世界的に有名な作家で、しっかり嫌な人間のモデルとして作品に使われてしまった男のようにつぶやいているのかしら、気持ち悪いわね。それで結局今日は何の話なのかしら?話題がどこに行ったか分からなくなってしまった、とテレビ番組に相談すれば良いのかしら
ミッキー
いや、だからまぁ昨日テレビで【友達の恋人を好きになってしまった】みたいな相談があってさ。そういうのってどうなんだろうな
ミニー
あらそう。どうもこうもそんなものは一人で決められないじゃないの。付き合いたいなら勝手にすれば良いんじゃないかしら
ミッキー
いや、でも友達の恋人に告白なんてしたら大変な事になるぞ
ミニー
あら、そうかしら。友達の恋人というのは普通の異性と違って大変な事になるのね。それは知らなかったわ。告白された途端にしゃっくりが止まらなくなったり、告白された途端に性転換をして3人で友達になってしまったり、告白された途端に記憶喪失になったりするのかしら?
ミッキー
そういう意味の大変じゃないぞ!人間関係が大変な事になる、って言ってるんじゃないか!
ミニー
うるさいわね。要するに友達が兄弟になってしまったり、友達の恋人が担任になってしまったり、友達と友達の恋人が漫才師になってしまったりするんでしょう?まさかそんな事になるなんて知らなかったわね
ミッキー
いや、だからそういう人間関係に変わるって言ってるんじゃなくて、友達との友情がおかしくなるじゃないか
ミニー
あらそう。何がどのようにおかしくなるのかしら。何が言いたいのかさっぱり分からないわね
ミッキー
お、おい、ホントに分からないのか?友達の恋人を奪おうとするなんて、結果にかかわらずもう友達じゃなくなっちゃうと思うぞ
ミニー
あらそう。それがどうかしたのかしら
ミッキー
いや、だって恋人はいつまで続くか分からないけど、友情は一生続くから大事、みたいな事を言ってる人も多いぞ
ミニー
あらそう。一生友達でい続ける人なんてほとんど誰もいないんじゃないかしらね。卒業したり就職したり転職したり退職したり、結婚したり子供が出来たり引っ越したり病気したり、その都度人間関係が変わっていくのよ。それなのに子供の頃からずっと疎遠にならない人なんて一人もいないんじゃないかしらね。だったら早めに切り捨てるチャンスが巡ってきて良かったじゃないの
ミッキー
うっ、いや、でもそれがチャンスってのはおかしいと思うぞ。出来る限り良好な関係でいたいじゃないか。わざわざ切り捨てるタイミングを見計らってるなんて最初から友達じゃない気がするぞ
ミニー
ええ、そうね。だから友達なんて一人もいないんだから仕方が無いじゃないの。実は誰にも一人も友達なんていないのよ。近くにいる関係者というカンジじゃないかしら
ミッキー
そんな事を聞いたらハイジがショックで大騒ぎしそうな気がするぞ……ハイジは友達じゃないのか?
ミニー
あら、どうかしらね。そんな事を話しているんじゃなかったような気がするけれど、それとも今はこの話題が私達の友達なのかしら?
ミッキー
いや、まぁ友達の恋人を好きになったらどうする人が多いんだろうな、って思っただけなんだけど……でもお前の意見は既に聞けたカンジだし、ここはハイジのためにも真実を聞いておきたいぞ
ミニー
あらそう。ハイジは友達というよりもハイジというカンジじゃないかしら。他に言いようが無いわね
ミッキー
……うーん、友達なんて一人もいないのが当たり前、みたいな言い方だったし、あえて友達という括りにされない方がハイジにとっては良いんだろうか。ちゃんと一人の個性ある人間として認められてるみたいだしな……ちなみに僕は恋人って事で良いんだよな?
ミニー
あら、あなたは恋人ではないわよ。最も他人じゃないかしら
ミッキー
こら!それじゃ最悪じゃないか!いくらなんでも酷いぞ!
ミニー
違うわよ。あなたは夫のダーリンじゃないかしら……って、何を言わせるのかしら、みっともないわね
ミッキー
うううっ、そっか。恋人どころじゃない相手って思ってくれてたわけか……感激だ
ミニー
違うわよ。あなたはノットダーリン、って言ったの。英語だからちゃんと聞いてちょうだい
ミッキー
だったら【あなたは】の部分も英語になるはずじゃないか!全く素直じゃない!
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