ブログネタ：忍者と侍、どっちになりたい？
ミッキー
忍者ってどうやったらなれたんだろうな？
ミニー
ちょっと、私に近寄らないでちょうだい
ミッキー
えっ？何で？会話出来ないじゃないか
ミニー
うるさいわね。一体私に何を期待しているのか分からないけれど、私のなんて自己流だから何も教える事は無いわよ。他を当たってちょうだい
ミッキー
ちょ、ちょっと待った。僕は別に忍者の技術を教えてくれって言ってるわけじゃないぞ！？っていうかお前は忍者なのか！？
ミニー
うるさいわね。忍者志望者がよくそんな大きな声で話せるわね。頭がおかしいんじゃないかしら。ヒソヒソ話すとかえって周囲が気にして聞き耳を立てられてしまうと思っているのかもしれないけれど、現代ではボイスレコーダーがあるからやはり聞かれないように話すのが忍者の基本技術だと思うわ
ミッキー
いや、だから忍者になりたいわけじゃ……じゃなくて、お前が忍者なのかどうか訊いてるんだぞ
ミニー
しつこいわね。忍者だかくノ一だか知らないけれど、もしそうだとしたら本性を明かすはずがないじゃないの。だからこそ忍者を名乗った方が冗談と受け取られやすいと思っているのかもしれないけれど、そもそも忍者という概念が薄れている世の中で忍者の名を出す事が既に怪しい人物だと言っているようなものよ
ミッキー
だから忍者の基本精神みたいな事を知りたいんじゃなくて、お前が何者なのかを訊いてるんだぞ！
ミニー
うるさいわね。強引に口を割らせようとすると舌を噛んで死んでしまうから気をつけてちょうだい。というと忍者だけがとんでもない忠義と覚悟を持っていたのかと思われてしまうけれど、当時君主に仕える身分だった人は誰でも同じような考えを持っていたと思うわ。責任を被ったり、国の名誉のために自害してしまう人が多かったものね。幻滅させてしまって悪かったわね
ミッキー
いや、別に忍者に憧れてるわけじゃないんだけど……うーん、どうすれば質問に答えてくれるんだろう……とにかくお前は侍ではないんだよな？
ミニー
まぁ、戦争の矢面に立って武勲を挙げて目立ったって面白くも何とも無いじゃないの。歴史の教科書に載らない、誰も知らないところで何か重大な事をしているところに風情があるのよ
ミッキー
……なるほど、侍については思い切り否定するんだな……やっぱり忍者なんじゃ……
ミニー
何をごにょごにょ暗号のような言葉を発しているのか分からないけれど、皆がイメージしているような忍者らしい忍者は単なる創作よ。ひと目で忍者と分かってしまう服装なんて全く意味が無いものね。だからスパイ映画のスパイのイメージが正解でしょうね
ミッキー
そっか。一般人に紛れて情報を集めたり、重要な場所に入り込んだりするわけか
ミニー
ええ、そうね。そもそも【忍者】という言葉からして既に創作だもの。当時は主に【乱破（らっぱ）】や【素破（すっぱ）】などと呼ばれていたみたいね。【すっぱ抜く】の語源よ
ミッキー
なるほど。フィクションの物語のために誇張されたイメージがどんどん広まっちゃったわけか。海外の人がこの事実を知ったら結構幻滅したりして……
ミニー
さぁ、どうかしらね。どこの国にも誇張された情報くらいあるでしょうからお互い様じゃないかしら。アメリカ人に根暗な人もいるでしょうし、ロシア人に明るい人もいるでしょうし、イタリア人に女嫌いの人もいるでしょうし、ドイツ人に不真面目な人もいるでしょうし、韓国人に本当の事しか言わない人もいると思うわ。もしかしたら現代の忍者が行動しやすいようにウソの情報を広めたのかもしれないわよ
ミッキー
そうだとしたら面白いな。っていうか、現代に忍者っているのか？
ミニー
あら、忍者は必ずしも徒党を組んでいたわけではないから現代でもたくさんいるんじゃないかしら。自分で忍者だと思えばもう忍者で良いと思うわ。誰だって情報の一つや二つ、集め回ったりするものね
ミッキー
なるほど。情報収集や隠密行動を仕事にしてるかどうかはともかく、忍者らしい行動をしてる人は多そうだな。お前も情報っていうか、色んな知識を持っててくノ一みたいだな
ミニー
あらそう。くノ一の特技と言えば女性である事を最大限に活かした色仕掛けだけれど、私がこうしてあなたと一緒にいるのは情報収集のための色仕掛けだと言いたいのね、失礼な。私に近寄らないでちょうだい
ミッキー
ちょ、ちょっと待った！そういう意味で言ったんじゃないぞ！で、でもそう思われたくなくて怒るなんて、僕の事を真剣に好きでいてくれてるんだな……
ミニー
……と思わせるのが色仕掛けのテクニックじゃないの。残念だったわね
ミッキー
結局どっちなんだ！全く素直じゃない！
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