ブログネタ:髪さわられるの好き?
ミッキー
女の人で頭を撫でられるのが好き、って人も多いみたいだな
ミニー
あらそう。私に近寄らないでちょうだい
ミッキー
えっ?それじゃ会話出来ないぞ
ミニー
うるさいわね。どうせ【世の女性は頭を撫でられたいというのに僕がお前を撫でたりしないのは、その黒い髪が不気味で、触れたら呪われたり石化したりするに違いないと思っているからだ。でも今日はいっその事全て切り落として丸坊主にしてやる。撫でてやるんだからそれくらい我慢しろ】と言いたいんでしょう?どうして突然前衛的な女性アーティストみたいな外見にされなければならないのかしら。外見に注目されて少し知名度が上がるとすぐに髪を伸ばしたりして、結局は何のポリシーも無かった事を馬鹿にされるだけじゃないの、失礼な
ミッキー
いきなり何を言ってるんだ!そんな綺麗な髪を切ろうとするわけないだろ!
ミニー
うるさいわね。本当にそう思っているなら逆に何とかして切り落として手元に保管しておいたりするものなんじゃないかしら?一体何に使うつもりなのかしら、いかがわしいわね。そう簡単に上手な字なんて書かせたりしないわよ
ミッキー
ちょ、ちょっと待った。お前の髪で筆なんて作らないぞ。何か墨汁を思い切りはじきそうだしな
ミニー
あらそう。黒と黒で化学反応を起こして打ち消しあって、墨汁をつけた途端に筆が消滅してしまうのね。って、結局は黒を拒絶し合っているのに黒魔術みたいな結果じゃないの。謝罪してちょうだい
ミッキー
話がシュールでよく分からないぞ!僕が言ったのは、髪の傷みが全く無いから墨汁をはじきそうだ、って意味じゃないか。とにかく髪や頭を撫でられるのが好きな女性が多いらしいという話を……
ミニー
しつこいわね。それは経験的に優しさや愛情を向けられる時にされる行為だと認識している人が多いからでしょう?子供の頃から頭を撫でられるたびに延々と罵られて過ごしたら誰だって触られたくなくなると思うわ。要するに頭を撫でられる事が好きなわけではなくて、その付加価値の方に価値があるのよ
ミッキー
な、なるほど。好きな人なら良いけど、嫌いな人には撫でられたくない、みたいな事もあるだろうしな。撫でられる感触よりも、誰がどんな風に撫でるかが重要なわけか。もしホントに撫でられるのが好きなら相手は誰だって嬉しいわけだしな
ミニー
ええ、そうね。本当に純粋に誰彼構わずただ撫でられるのが好きな人というのは中々いないでしょうね。見ず知らずの他人に撫でられているうちに突然髪を引っ張られたりしたら大変な事になってしまうもの。引っ張られて喜ぶのは相撲取りくらいじゃないかしら
ミッキー
まぁマゲを引っ張られたら相手の反則負けになるからな……でも取り組み中以外にも引っ張られて喜んだりはしないと思うぞ。っていうか僕はお前がどうなのかを訊きたいんだけど……
ミニー
うるさいわね。要するにとんでもなく親しい相手でもない限り、頭なんて撫でたりしないものなのよ。だから私が好きでも嫌いでもなかった事くらい察しがつくんじゃないかしら?私に触れられるくらい近くに来た人なんて過去に一人もいないわよ。産湯だって自分で浸かって、お母さんや助産師達に触られないようにすぐにベッドに逃げ込んだくらいだもの
ミッキー
野生動物みたいな赤ちゃんだな……生まれてすぐ人間から逃げ回る赤ちゃんがいたとしたら世界中で話題になると思うぞ……ま、まぁそれは冗談だとして、まだ撫でられた経験が一度も無いから好きか嫌いか自分でも分からない、ってわけだな
ミニー
違うわよ。好きでも嫌いでもなかったのは過去の話よ。今は嫌いなんじゃないかしら。あなたくらいしか私の頭を撫でる人なんていないでしょうからね
ミッキー
お、おい、それで嫌いって言われちゃうと、僕にだけは撫でられたくない、って意味になっちゃうじゃないか!聞き捨てならないぞ!
ミニー
うるさいわね。とんでもなく親しい相手にしかしない、と言ったじゃないの。だから嫌いなのよ
ミッキー
いや、だからそれだと僕なんかに撫でられたくない、って意味に……
ミニー
うるさいわね。とんでもなく親しい相手なら撫でるはずなのに、あなたは滅多に撫でないじゃないの
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