ブログネタ:歌と絵、どっちが上手くなりたい?
ミッキー
もし歌と絵のどっちかが上手になるとした……
ミニー
引っぱたくわよ
ミッキー
何でだよ!まだ言い終えてないぞ!
ミニー
うるさいわね。どうせ【歌が呪いの言葉みたいになったり、絵が呪いのお札みたいになったり、その悪い冗談みたいな実力しかない事を少しは恥じたらどうなんだ。この人間社会では端に存在する恥の塊のような女め】と言おうと思ったんでしょう?あなたの事は何でもお見通しよ
ミッキー
そんな事思うわけないだろ!ただ質問しようと思っただけだぞ!
ミニー
うるさいわね。そもそも冗談みたいな実力だと思うなら好きなだけ笑えば良いじゃないの。私に気を使っているのかもしれないけれど、笑われて怒るような幼稚な価値観ではないわよ。例えば芸人が【僕は笑われるんじゃなくて、笑わせたいんだ。だから面白いと思った時だけ笑ってください】などと宣言してネタを披露したところ、誰一人笑わないどころかほとんど全員飽きて眠った状況でネタが終了してしまって、その後は子守唄ではなく【子守語り】というジャンルを開拓して大人気になったようなものよ
ミッキー
例えの内容が奇抜過ぎてよく分からないな……って、だから別に冗談みたいだとは思ってないぞ。まさかミニーでも上手くいかない事があるんだな、という微笑ましい気持ちというか、とにかく可愛くてたまらないというのが正直な気持ちだぞ
ミニー
引っぱたくわよ
ミッキー
だから何でだよ!笑っても怒らないって言ってたのに、褒めて怒られるなんて酷過ぎるぞ!
ミニー
うるさいわね。何かが上手くいかない事を褒めるのは果たして相手のためになるのかしら。褒めて伸ばすというのは、上手くいった時に褒めるから効果があるのよ。ダメなのに褒めていてはどんどん堕落した向上心の無い人間が出来上がってしまうと思うわ。例えば【笑われるより笑わせたい。面白い時だけ笑って欲しい】と言っている芸人のネタがあまりにもつまらなかったものの、同情して一人で大笑いしてあげたところ、【笑い士】という新たなジャンルとして注目されて引っ張りだこになってしまったようなものよ
ミッキー
さっきの例えにはまだ続きがあったのか……?って、そうじゃなくて、とにかく無理して褒めてるわけじゃないんだぞ
ミニー
しつこいわね。実力の無いものを褒めるのは別の意味での【褒め殺し】にしかならないと言っているじゃないの。私がこれ以上歌と絵の才能を失って、本当に呪いの効果が出てきてしまったらどう責任を取るつもりなのかしら
ミッキー
それはそれでスゴイ実力って気がするんだけど……と、とにかくどっちもある程度練習すれば改善するものだと思うぞ。もしどっちかが上手くなるとしたら、どっちをやってみたいんだ?
ミニー
あら、そんなのは絵画に決まってるじゃないの。何を考えているのかしら
ミッキー
そ、そっか。歌と比べたら絵はまだ楽しめそうだと思うわけか
ミニー
違うわよ。会話に決まってる、って言ったの。これ以上楽しい事なんて何も無いから歌や絵の才能が全て会話に集約されても構わな……って、何を言わせるのかしら、みっともないわね
ミッキー
ううっ、そっか。そんなに会話を楽しんでくれてるなんて感激だ……でも歌や絵の才能がまだ残ってるとも感じてるんだな
ミニー
ええ、そうね。人生を謳歌したり、あなたとの未来を思い描い……って、会話の才能が無いからこんなみっともない事になるのよ、腹立たしいわね。みっともない事を一つも言わないような実力を身につけたいわ
ミッキー
いや、だったら会話の実力はこれ以上伸びないで欲しいな
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