ブログネタ:夢に芸能人が出てきて好きになったことある?
ミッキー
どういうわけか夢に普段全然意識してない人が出てきたりするんだけど、どういう事なんだろうな
ミニー
あら、何かしら、突然、気持ち悪いわね。夢にまでしつこく登場して悪かったわね。全く意識していない私とわざわざこうして会話したりするからおかしな夢を観るんじゃないかしら。二度と私に近寄らないでちょうだい
ミッキー
ちょっと待った!お前の事じゃないぞ!お前の事はずっと意識してるんだから夢にも出てきて当然じゃないか!僕が言ってるのはもっと別の人達の事だぞ。特にファンでも何でもない芸能人とかさ
ミニー
あらそう。何か人とは違う一芸に秀でているから芸能人と呼ばれているんじゃないかしら?きっとその人は他人の夢に出るのが上手、という芸を持っているのよ
ミッキー
……ホントにそうなのかな……それって一芸どころじゃない特殊能力って気がするけど……
ミニー
何をごにょごにょ凄く気になる内容の夢を観た気がするものの、起きた瞬間に忘れてしまってモヤモヤしながら数十年過ごした結果、なんと自分の死の直前にようやくその夢を思い出す事に成功して、最期の言葉が【会社の金をギャンブルに使い込んだんだ】になってしまって、永遠に一族の恥として語り継がれる事になった男のようにつぶやいているのかしら、気持ち悪いわね。とにかく夢に出てくるのは脳にその情報が入っているのが原因らしいわよ。だから全く意識していない人というのは出てこないんじゃないかしらね。私は詳しく知らないけれど
ミッキー
うーん、まぁ夢ってのはまだまだ解明されてない事も多いみたいだからな。聞いた話では夢に出た事をきっかけに意識するようになって好きになっちゃう、みたいなケースもあるらしいぞ
ミニー
あらそう。という事は好きな人に夢に観てもらうと自分の事も好きになってもらえるかもしれないのね。そのうち夢見せ屋みたいな商売が出来るんじゃないかしら
ミッキー
なるほど。ターゲットの夢をコントロールするわけか。だったら他人じゃなくて自分の夢をコントロールするのも面白そうだな。それこそ毎日夢のような体験が出来るぞ
ミニー
ええ、そうね。追われたり襲われたり殺されたりするのね。そんな夢が毎日観れたら良いでしょうね
ミッキー
……それじゃ寝るのが怖くなりそうだぞ……まぁ非日常の体験って意味では良いのかもしれないけど、毎日飛び起きて物凄く身体に悪い気がする
ミニー
あら、そうかしら。以前にも話したけれど、夢なんて悪夢であればあるほど良いと思うわ。現実の世界がいかに素晴らしいのかを知る事が出来るものね。世の中には自分の人生を悲観してばかりいる人が多いけれど、きっと悪夢を観たりしないのが原因だと思うわ。それどころか将来の幸せな姿ばかり夢見ているのよ。叶いもしない幸福なんて最大の悪夢じゃないかしら
ミッキー
な、なるほど。今の自分が実は凄く幸せだと思うような出来事があればちょっとは考え方が変わるかもしれないな
ミニー
ええ、そうね。成功者や成金の情報ばかりテレビで見せられて、何が幸せなのかを見失っている人が多いんじゃないかしら。成功者としてテレビに出ている人だってどこまで本当なのか誰にも分からないわよ。人間は見栄っ張りな生き物だから、成功している風に見せているだけかもしれないものね。お金はあっても周囲は敵だらけの生活を送っている可能性もあるわね。それこそ誰かが夢見る成功者の姿を演じただけの映像を見せられているだけなのかもしれないわ
ミッキー
まぁお金があったり目立ったりすると狙う人とかたかる人も出てくるだろうからな。って、何でこんな話になったんだっけ……?
ミニー
さぁ、どうかしらね。夢でも観ているんじゃないかしら。覚ましてあげるから早く頬を出してちょうだい
ミッキー
ちょっと待った!ちゃんと起きてるから大丈夫だぞ!
ミニー
あらそう。叩かれずに目が覚めて良かったわね。これ以上の幸せなんて中々無いんじゃないかしら
ミッキー
……まぁそういう心構えなら小さな幸せにたくさん気付けそうだな。無理やり不幸を発生させなくても良いとは思うけど……
ミニー
うるさいわね。結局それで今日は一体何の話なのかしら?私が全く夢を観ない事が悪夢というか悪魔みたいだと言いたいのかしら、失礼な
ミッキー
誰もそんな事言ってないぞ!まぁでもホントに夢は観ないみたいだけど、じゃぁ何か悪夢みたいな状況を想像する事ってあるのか?
ミニー
ええ、そうね。あなたがこうして隣にいたり、あなたがこうして隣にいる未来だったり、あなたがこうして隣にいるまま死んでしまうような状況かしら。これ以上の不幸なんて無いものね
ミッキー
こら!何か一刻も早く僕と別れて離れた方が良いみたいな言い方じゃないか!いくらなんでも酷いぞ!
ミニー
うるさいわね。これ以上の不幸が無い、と言っているじゃないの。隣にいない未来なんて起こりもしない事を想像するほど暇ではない……って、何を言わせるのかしら、みっともない
ミッキー
ううっ、そっか。僕がいない不幸なんて起こる可能性すら無いって思ってくれてるのか……それは嬉しいけど、でも一緒にいる事を不幸って思うのはどうなんだ?
ミニー
あら、あなたは何も触れずにただ隣にいるだけで満足なのね。目を覚ました方が良いんじゃないかしら
ミッキー
な、なるほど。僕ともっと手を繋いだり腕を組んだり、だ、抱き締めたり、みたいな事が出来ないと不幸って言ってくれてるのか
ミニー
違うわよ。目を覚ますから早く頬を出してちょうだい、と言っているのよ
ミッキー
そんな触れ合いは遠慮したいぞ!
公認会話士が出版した小説一覧はこちら
スポンサーリンク