人や動物を育てるのだけが育成ゲームではない？

あらそう。欲しいなら買えば良いじゃないの。それとも私からお金をを巻き上げようという展開が巻き起こるのかしら？新手の恐喝の手口ね。でも面白そうだから試してみても良いわよ。それが面白ければ大道芸にお金を払う感覚であなたにお金を渡してしまう事もあるかもしれないわ

あら、まずは否定から入るパターンね。そこからどのようなインパクトと展開力を持って恐喝へと結び付けるのかしら。時には全く違う話から入ってみるのも意外性があって良いんじゃないかしら。例えば私はケーキが食べたくて食べたくてどうしようも無いのよ。恐らく毎日１００個くらいは食べる事が出来てしまうんじゃないかしら。でもいざそれを実際に行ったとすると、私はあっと言う間に太ってしまって、毎晩あなたの家の屋根の上で巻き起こる盗聴行為が困難になってしまうわ。最終的にはあなたの家の屋根に穴を開けて、あなたの部屋へ巻き落とされてしまうでしょうね。そうなったら困るのは他の誰でもなくあなたよ。もし落ちる場所がちょうどあなたの上だったら命だって保証は出来ないわ。だから私がケーキの事をすっかり忘れるくらい面白いゲームを私に買い与えなければならないのよ

あらそう。そうなると私から何を巻き上げようとしているのかしら。巻くといえば髪の毛かしら？まさか想いとか言うんじゃないでしょうね、いかがわしい。そんなものはもうとっくに全て余す事無く巻き上げられ……って、何を言わせるのかしら、みっともない

ええ、それがどうかしたのかしら。【巻き上げる】を育てて欲しいのね。まずは【吹き飛ばされる】になるかもしれないわね。更に育てると【竜巻落とし】とか【偏西風返し】とか【木枯らし一号】とかいう技になるんじゃないかしら

うるさいわね。どうして言葉を育てただけで突然罵られなければならないのかしら。言葉だって日々進化しているのよ。いつかは言枝になって言木になって言花を咲かせる日を夢見ているはずよ。ずっと言葉のまま成長が止まっているなんて可哀想じゃないの。進化を止めていたらいつかは言紅葉になって、最終的に言落葉になるわね。そうなったら人々は言葉を失って何も言えなくなってしまうわ

ええ、そうね。でも他にも育てたいものはあるわよ。あなたの協力が必要になるから言いたくないわ

……うるさいわね。そう簡単に私が何でも話して聞かせると思ったら大間違いよ。言落葉にさせてもらうわ

うるさいわね。言落葉だと言ってるじゃないの。じゃぁその落葉を集めてヤキイモを食べさせてちょうだい。要するにおイモを育てたいのよ

……違うわよ。恋を育てたいのよ……じゃなくて、子供を育て……って、一体私に何を言わせるつもりなのかしら、みっともない