ブログネタ:年賀状、はがき派?LINE派?送らない派?
ミッキー
この時期は年賀状の準備で忙しい人も多いのかな
ミニー
あらそう。良かったわね
ミッキー
いや、12月はただでさえ期末試験とかがあって色々忙しいじゃないか。大人も何だか1年の締めくくりで忙しそうだぞ。そこへきて年賀状も書くとなると……
ミニー
あらそう。良かったわね
ミッキー
うーん、僕としてはあんまり忙しいのはどうかと思うけど、お前はどうしてそう思うんだ?
ミニー
あらそう。良かったわね
ミッキー
おい!返事が適当過ぎるぞ!どうして忙しいのが良いのか理由を教えてもらいたいんだけどな
ミニー
うるさいわね。何でもかんでも質問すれば私が答えると思ったら大間違いよ。例えば普段全く言う事を聞かずに、腕時計でもアクセサリーでも年賀状でも食事でも何でも洗ってダメにしてしまうペットのアライグマがいるのよ。ある日一心不乱に何かを洗っているから見てみると、なんと家族の洗濯物を洗っていたわ。感動して褒めたらアライグマは調子に乗ってしまって、服を見るたびに布がぼろぼろになるまで洗うようになってしまったようなものよ
ミッキー
何なんだその例えは!今のは逆に質問してない事まで答えてくれる人の例えじゃないのか?
ミニー
あら、よく聞いていたわね。てっきり途中から何も聞いていないのかと思ったわ。ある女子が何に対しても全く気のある素振りを見せない男子がいる事に気付くのよ。彼女は彼が何に興味を持つのかがどんどん気になってしまって、色々とちょっかいを出している間に少しずつ興味が好意になってしまうのよ。そして彼も徐々に反応を示すようになってきて、彼女はついに彼を深く理解する事に成功して告白をするわ。ところが彼は彼女の一連の行動がとても腹立たしくて、鬱陶しくて反応していただけなのよ。それを聞いた彼女はショックを受けるどころか怒ってしまって、更にちょっかいがエスカレートしてしまうわ。そうしてひょっとしたら付き合う事になっていたかもしれない出会いを果たした二人は永遠のライバルになってしまったようなものね
ミッキー
だからその例えは一体何なんだ……とにかく年賀状で忙しいのがどうして良い事なのか訊きたいんだけど……
ミニー
うるさいわね。例えばとても楽しく学校生活を送っていた人が、ある時席替えをする事になるのよ。担任は大サービスで生徒に席を決めさせてくれるわ。そこでクラスメイト全員と気兼ねなく会話をする事が出来る彼は、全く何の心配も無く、クラスメイト達が必死に仲の良い人と近くの席になろうと声を掛け合っている姿を悠然と眺めるのよ。ところが彼は衝撃の事実に気付いてしまうわ。よくよく考えてみると、彼には誰も声を掛けてこないのよ。彼は全員にとって友人かもしれない反面、全員にとって親友ではなかった、というわけね
ミッキー
何なんだその寂しい話は!さっきから全然年賀状と関係ないじゃないか!適当に小説のアイディアか何かを話してるようにしか思えないぞ!
ミニー
あら、そうかしら。少なくとも今の例えはちゃんと表現していたと思うけれど
ミッキー
え?どうしてお前が年賀状で忙しくて良かったと思うのか、って話をしてるんだぞ?さっきの例え話はたくさん友達がいると思ってたのにホントは誰とも友達じゃ無かった……って、思い出すのも寂しいけど
ミニー
やはり全く同じ意味じゃないの。要するに私は年賀状で忙しい想いをした事なんて一度も無いのよ。それどころか書いた事も一度も無いもの
ミッキー
ああ、なるほど……年賀状で忙しいのはそれだけ知り合いが多いからって事が言いたかったわけか。っていうか、ホントに年賀状を書いた事が無いのか?
ミニー
ええ、そうね。書いた事ももらった事も無いわよ。それがどうかしたのかしら。さっきは【良かったわね】と言ったけれど、実際には特に年賀状の有無については気にしていないわ。憐れむような表情をするのは辞めてちょうだい、失礼な
ミッキー
うっ、ごめん。そういえばお前は気を使うような友達なら最初からいらない、って考えだったな。じゃぁ今年も書かないのか?
ミニー
うるさいわね。勝手に人の未来を予想して私の行動を縛り付けないでちょうだい、失礼な。あなたの死は避けられないわよ
ミッキー
こら!僕の酷い未来を予想しないでくれ!
ミニー
違うわよ。あなたにしか送らないわよ、って言ったの。良かったわね。これが最初で最後じゃないかしら
ミッキー
うぅっ、最初の相手ってのは嬉しいけど、でも今回が最後って事にはならないんじゃないのか?来年以降も送ってくれれば良いじゃないか
ミニー
無理よ。受け取ったあなたの死は避けられないと言ったじゃないの。だから今回が最後よ
ミッキー
超強力な不幸の手紙みたいになってるじゃないか!っていうか僕以外の人にも送るっていう選択肢は無いのか……?
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