ブログネタ:肩こってる?
ミッキー
うーん、何だか今日は肩が凝ってるな
ミニー
あらそう。いつもと同じに見えるけれど、何がどう変わったのかしら
ミッキー
いや、見ただけじゃ分からないんじゃないか?身体の内側の問題だからな
ミニー
あらそう。内側が凝っているのね。それなら外側も凝った方がバランスが良いんじゃないかしら
ミッキー
いや、そんなの狙って出来る事じゃないと思うんだけど……それに外側には筋肉だって無いし、どうやっても凝れないと思うぞ
ミニー
あら、そうかしら。まるで服を着ているように見える凝ったボディペイントでもすれば良いじゃないの
ミッキー
おい、凝るって言葉の意味が違うような気がするぞ。僕が言ってるのは肩凝りの……
ミニー
うるさいわね。分かっているわよそれくらい。いっそ肩を出して皆に見られるような状態にしておけば、自分でも肩を意識して姿勢が良くなると言っているのよ。肩凝りなんてほとんど姿勢の悪さが原因らしいものね
ミッキー
へー、そうなのか。まさかそこまで考えて言ってくれてるとは思わなかったな。確かに僕がパソコンとかゲームとか読書をしてる時って姿勢が悪いような気がする。そこに気をつければ良いわけか
ミニー
ええ、そうね。適当に話していたのにいつの間にか話題自体の姿勢まで良くなってしまったわね。こんなにまとまるとは思わなかったわ
ミッキー
こら!やっぱりさっきはいい加減に話してたのか!?
ミニー
うるさいわね。声の大きさが完全に猫背になっているから気をつけてちょうだい。そのうち声が凝って出なくなるわよ
ミッキー
いや、声の姿勢とか声の凝りとか言われてもよく分からないけど……適当に話すなんて酷いじゃないか
ミニー
しつこいわね。話題をマッサージしてほぐしていただけじゃないの。話題だってずっと同じ姿勢でいるとそのうち凝ってくるに違いないわ。それとも話題もあなたの巻き添えで凝らせたいのかしら?人間は自分が大変な時は他人を巻き添えにしておきながら、他人が大変な時は自分さえ良ければそれで良い、などと言ったりするのよ。優しさや思いやりの精神が完全に凝ってしまっているんじゃないかしら。二度と私に近寄らないでちょうだい
ミッキー
ちょ、ちょっと待った!僕は何があっても離れないぞ!
ミニー
まぁ、突然私の手を握ったりして、何を考えているのかしら。私の手をマッサージしたいのかしら?全く凝ってないけれど、これから凝るような事をさせられるのかしらね
ミッキー
いや、傍にいて欲しいから握っただけなんだけど……そもそも手が凝るような行為って何なん……って、痛ててててて!爪を立てないでくれ!
ミニー
あら、私の手が凝りそうな事をしたつもりだけれど、こうして欲しかったわけではないのかしら?それならこうかしらね
ミッキー
痛ててててて!抓らないでくれ!爪を立てるのも抓るのも違うぞ!力を入れてお前の手が凝るような事は一切しなくて良いぞ
ミニー
うるさいわね。私の行動をスムーズにさせない事で私の想いを凝らせようとしてもそうはいかないわよ。どうしても私は手を凝らせてしまうわ。私に出来るのは行動過多のみよ
ミッキー
いや、そんなやらなくても良い事を余計にしなくても……手が凝るほど抓られたら僕もたまらないぞ
ミニー
違うわよ。私に出来る行動は肩揉みよ、って言ったの。あなたの肩の凝りを私の手に移せば良いんでしょう?早く後ろを向いてちょうだい
ミッキー
ううっ、まさかそういう意味だったとは……じゃ、じゃぁ遠慮なく……でもその気持ちだけで肩の凝りなんて吹き飛んじゃうくらいだな。だから手が疲れるまでやってくれなくても充分だぞ
ミニー
あらそう。手を疲れさせずに肩凝りを解消して欲しいのね。という事は揉むよりもやはりツボ押しかしら。しかもヒジを使うのが望ましいわね
ミッキー
へー、肩凝りに効くツボなんて知ってるのか?って、痛てー!ちょ、ちょっと待った!痛いって!
ミニー
うるさいわね。何を大騒ぎしているのかしら。遠慮なくと言ったじゃないの
ミッキー
いや、そういう意味で遠慮なくって言ったんじゃないんだけど……っていうか今のってホントに肩凝りのツボなのか?
ミニー
知らないわよそんなの。でもとにかく激痛が走るツボという事は知っているわ。身体に害は無いはずだから大丈夫よ
ミッキー
ぐわっ!痛てー!!これって肩凝りに効いてるんじゃなくて、あまりの痛みに他の痛みが気にならなくなるだけなんじゃないのか!?
公認会話士が出版した小説一覧はこちら
スポンサーリンク