参議院選挙に投票に行く前に心掛けておきたい身近な人達に関する事

ちょっと、辞めてちょうだい。それならまずは参議院というものについて議論しましょう

昔は参議院は無かったらしいわね。例えば明治時代は衆議院と貴族院の二院制だったらしいわ。要するに衆議院だけが一般の国民によって選挙される民選議員で構成されていたわけね。戦後に公布された日本国憲法から、衆議院と参議院の二院制に定められたそうよ

ちょっと、静かにしてちょうだい。ＧＨＱが示した憲法改正案は衆議院のみの一院制にする予定になっていたのよ。それに日本は反発して、二院制になったのよ。衆議院の権限に比べると参議院の権限は少なくて、参議院は必要無いという人も多いわね。国会議員を増やすだけで、払う給与が勿体無いという意見も多いわ。でも法律案や憲法改正案の議決に関してだけは衆議院との優劣は無いから、そう考えると、内閣にとっては参議院の議席数は意外と無視出来ないのよ

ちょっと、うるさいわね。何なのかしらさっきから。私はそんな話は一切しないわよ。それとも将来立候補でもしたいのかしら？それなら少しは考えてあげても良いけれど

あら、必要の無い事ばかりよく覚えているわね。確かに少しは話すけれど、でも政党がどうこう、どの議員がどうこう、って話はしてないわよ。言ったのはせいぜい【税金の無駄遣いが多くて困ってしまうわね】とか【政治のプロに政治家になって欲しいわね】とか、粉骨砕身しながら細心の注意を払って最新の政治トークを繰り広げてきたわよ。私が何でもかんでも思いつくままに話しているとでも思っているのかしら。失礼な

それだけ人の心が大きく支配されるテーマだからよ。昔読んだ【赤毛のアン】にもそのような記述があったわ。【支持政党と宗教の話は友人とすべきではない】って。結構これは的を射ているんじゃないかしら。とっても仲が良いのに、そのどちらかの相違だけで憎しみ合ったりしてしまう事があるのよ。それに、例え自分がこのテーマについて深く考えていなくても、相手にとってはとても重要かもしれないじゃないの。だから私は残念ながらこのテーマだけは大した事は言わないわよ

あら、中々面白い事を言うわね。まるで今の私が人に嫌われるのを恐れてビクビクしている小型犬みたいじゃないの、失礼な。あなただけは政党の支持はしないわよ

違うわよ。あなたとだけは政党の話はしないわよ、って言ったの。仕方が無いから赤毛のアンに記載されている文章を細かく言ってあげるわ。【親しければ親しい友人ほどすべきではない】って記載されているのよ