ブログネタ:もう絶対にやりたくないこと
ミッキー
今回はちょっと興味深い質問なんだけどさ
ミニー
あらそう。何かしら?でも自分が興味があるからといって、他の人も同じように興味を持つわけではないという事実を知っておいた方が良いんじゃないかしら
ミッキー
まぁそうだけどさ。今回は【もう絶対にやりたくない事】だってさ。何かあるか?
ミニー
それがどうして興味深いのか分からないけれど、まずは赤ん坊である事を絶対にやりたくないわね
ミッキー
赤ん坊?どういう事だ?
ミニー
産まれてからの数年間には二度と戻りたくない、という意味じゃないの。今思い返すと、ずいぶんと子供扱いされたものだわ。失礼な
ミッキー
いや、だって実際に子供だからな……
ミニー
車を【ぶーぶー】と言ったり、犬を【わんわん】と言ったり、散々ウソの日本語を教えられてしまったのよ。あのまま私が間違いに気付かずに成長したらと思うとゾッとするわね。そうなった時に当時の大人達はどう責任を取るつもりだったのかしら
ミッキー
日本中どこでも行われている事だし、誰も責任は取ってくれないと思うぞ。他にも何か理由はあるのか?
ミニー
さっきも言った通り、ずいぶんと子供扱いされたわ。ミニーという名前があるのに【赤ちゃん】と呼ばれたりして、私は赤の広場とか、赤とんぼ広場とか、赤レンガ倉庫とか、赤柱とかいう別の本名があるのかと思ったくらいよ
ミッキー
赤ちゃんがそんな観光地にばかり想いを馳せるというのも違和感があるけど……まぁ良いか。他には何か理由はあるか?
ミニー
そうね。よく頭を撫でられたり、抱っこされたり、ずいぶんと馴れ馴れしくされたわ。下手したらセクハラとか婦女暴行になりかねないんじゃないかしら。でも知識がなかったから拒否する事も、拒否する気持ちも無かったのよ。それが最も口惜しい要素ね。子供の頃から当たり前の事として育てられると、自分が洗脳されている事に気付かないという事なのかもしれないわ。もう絶対にやりたくないわね
ミッキー
なるほどな。自分が無知だったり、大人がいないと生きていけない存在だったりする事をもうやりたくない、ってカンジか。最近では何か無いのか?
ミニー
もちろんあるわよ。今まで誰とも仲良くせずに、誰とも群れずに気楽にやってきたのよ。それなのにいつの間にか心を許してしまっているわ。ほとんど口も開かずに毎日過ごしてきたのに、最近はもう口が動かなくなるくらい毎日話してしまっているのよ。一体どうなってしまっているのかしら。もう二度と御免だわ
ミッキー
それって完全に僕の事じゃないか!もしかして今日限りで別れたいとか言うんじゃないだろうな!
ミニー
うるさいわね。もうこれまでで終わりよ
ミッキー
うううっ、軽はずみな質問からまさかこんな展開になるとは……どうすれば考え直してくれるんだ
ミニー
違うわよ。中学までの事よ、って言ったの。もうあんなつまらない生活は絶対にやりたくないわ
ミッキー
ああ、何だ、そっちの事か……驚かせるなよ、全く
ミニー
うるさいわね。何をうろたえてるのかしら。それともう一つ、この質問ももう絶対に答えたくないわ。恥を掻いただけじゃないの
ミッキー
僕は訊いて良かったって思ってるけど……
公認会話士が出版した小説一覧はこちら
スポンサーリンク