【会話ブログ】 ミッキー+ミニー

傘を盗まれないようにする方法とは?

投稿日:

ブログネタ:ビニール傘なくすことに抵抗ある?

ミッキー
先日はコンビニで買い物してる間に傘がなくなっちゃってさ
ミニー
あらそう。良かったわね
ミッキー
いや、良くないぞ。僕の傘を誰かが盗んだわけだからな
ミニー
あらそう。良かったわね
ミッキー
いや、だから全然良くないじゃないか。晴れの日なら店内で持ち歩いてても良いだろうけど、雨の日は外の傘立てに刺しておかないと店内が濡れちゃうしな
ミニー
あらそう。良かったわね
ミッキー
こら!良い事なんて全く無いぞ!どうしてそう思うんだ!?
ミニー
うるさいわね。何を興奮しているのか分からないけれど、声の大きさに驚いて傘が逃げ出してしまいかねないわよ。風の強い日に傘が転がっているのを見掛けるけれど、あれは風に飛ばされているわけではなくて、全力で持ち主から逃げているところだったのかもしれないわね。反省してちょうだい
ミッキー
何を怒られてるのかよく分からないけど……と、とにかくどうして傘が盗られちゃうのが良かったって感想になるのか理解出来ないぞ
ミニー
あらそう。あなたの傘を使って誰かが濡れずに家まで帰ったんでしょう?それで良かったじゃないの。人は誰かの役に立ちたいなどと殊勝な理想論を掲げるけれど、そう簡単にそれが実践出来るような世の中ではないわ。だから死ぬまでに誰かの役に立つ事が出来て良かったじゃないの
ミッキー
うーん、でもそれって泥棒なんだし……世の中に泥棒を生み出すのは良い気分じゃないぞ。ちゃんと手渡しで【使ってください】とか言うなら話は別だけどさ
ミニー
まぁ、あなたは人知れず誰にも知られずに善行をするのは損だと思っているのかしら?善行をするからには大勢に見られて絶賛されたい、と言いたいのね。もしかして私みたいな誰からも嫌われる女と付き合っているのも人助けを周囲にアピールするためだったのかしら、二度と私に近寄らないでちょうだい
ミッキー
ちょ、ちょっと待った!お前の事が大好きだから一緒にいるに決まってるだろ!僕は絶対に離れないぞ!
ミニー
まぁ、突然手を掴んだりして、何を考えているのかしら。もしかして私はあなたの傘と間違われているんじゃないでしょうね。あなたが私を使って雨を防いだとしても、その頃私はビショビショに濡れて生まれ立てのカラスみたいな姿になってしまうんじゃないかしら。そもそも私のスカートが傘に見えるというのはどのような変態性を発揮した結果なのかしらね、いかがわしい
ミッキー
いや、離れて欲しくないから掴んだだけだぞ。女性のスカートが傘に見えたらもう何か人として末期って気がする
ミニー
あらそう。世の中なんて何が起こるか分からないから、傘としても使えるスカートが流行るかもしれないわよ。って、その時下半身はどんな状態になっているのかしら、いかがわしいわね
ミッキー
いや、スカートを傘にするって話はお前が一人で言い出した事なんだけどな……と、とにかく、ビニール傘がいくら安いからって、黙って盗っていくのは問題だと思うぞ
ミニー
しつこいわね。だったら名前を書いておけば良いじゃないの
ミッキー
うーん、まぁそうなのかもしれないけど、そこはまた【ビニール傘にそこまでするのか】みたいな目で見られそうだし……
ミニー
何をごにょごにょ霧雨みたいな声を出しているのか分からないけれど、同じ名前の人に盗まれるならそんなに悔しく感じないんじゃないかしら。鈴木さんや佐藤さんの傘に比べたら盗まれる確率はかなり低いし、かえって盗まれたらちょっと嬉しいかもしれないわよ
ミッキー
名前を書いても結局盗まれるのか!?っていうかホントに同じ名前の人が盗んだかどうか分からないぞ!……全く、でも結局盗まれないためには自分で持ってるしかないのかな……とはいえ雨で濡れた傘を店内に持ち込むわけにもいかないし、どうすれば良いんだろうな
ミニー
さぁ、どうかしらね。店に入る時に傘立てに入れなければならないのが間違いの元なんじゃないかしら。店の中にも雨を降らせておけばずっと傘を差していられるわよ
ミッキー
傘を中心に考えたおかげで、物凄く不便な世の中になりそうだな……店とかはなるべく今のままが良いんだけど……
ミニー
あらそう。だったらビニール傘の概念を変えて、あれは誰でも使って良い傘という事にすれば良いんじゃないかしら。そうそればちゃんと別の傘を買う人と、ビニール傘で構わない人との二極化が進むと思うわ
ミッキー
そっか。ビニール傘はあくまで急場をしのぐための傘になるわけか。でも色んなところで大量にビニール傘を集めてきて激安で販売するようなヤツが現れるかもしれないぞ
ミニー
あら、誰でも好きに使って良いと言っているじゃないの。お金なんて払わないわよ。新品だろうが中古だろうが、全てのビニール傘が無料になるのよ。ビニール傘を作る工場を国有化すればそれでも問題ないんじゃないかしら
ミッキー
うーん、まぁとにかく極論というか、政治家が余程傘に困る事態にならないと新たに法律は作られそうにないな……やっぱり傘は自己責任でなくならないようにするしかないか
ミニー
あらそう。私のはなくならないわよ
ミッキー
え?そうなのか?いつも使ってるのは普通の黒い傘に見えるけど……やっぱりビニール傘と違ってそういう傘は盗られない確率が高いわけか
ミニー
違うわよ。私はいなくならないわよ、って言ったの。あなたのがなくなっても私の傘に一緒に入れば良いじゃないの
ミッキー
うううっ、そ、そうだな。そう言ってくれて凄く嬉しいぞ。でもまぁ地元のコンビニとかで僕が一人でいる時に傘がなくなっちゃった場合はもう仕方ないけど……
ミニー
ええ、だから私はいなくならないわよ、って言ってるじゃないの。何をわけの分からない心配をしているのかしら
ミッキー
お前は一体どこにいるつもりなんだ!?って、痛ててててて!いきなり爪を立てないでくれ!
ミニー
うるさいわね。ここにいるじゃないの。それともどこかへ行って欲しいのかしら?爪が引っかかってしまって離れそうにないわね、残念だったわね
ミッキー
今どこにいるのかじゃなくて、僕が一人でいる時にお前は……痛ててててて!わ、分かった!もう訊かないから爪を立てないでくれ!

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