ブログネタ：夢の内容、覚えてる？
ミッキー
うーん、何だったかなぁ……
ミニー
………………
ミッキー
何をしたんだったっけ……
ミニー
………………
ミッキー
考えても思い出せそうにないな……
ミニー
………………
ミッキー
なぁ、ちょっと
ミニー
引っぱたくわよ
ミッキー
何でだよ！まだ何も言ってないぞ！
ミニー
うるさいわね。【しっかり浮気をしたものの、何だか記憶が曖昧だから何もなかったという事にしてもらえないだろうか。もちろん本当は何もかも記憶しているが、脳内の事は自分にしか分からないからこのまま誤魔化してしまおう】という作戦を練っていたじゃないの。だから私は記憶が戻るまで引っぱたき続けてあげようとしているのよ。早く頬を出してちょうだい
ミッキー
ちょっと待った！しっかり覚えてるのに記憶が戻るまで叩かれるってのも何だか矛盾してるぞ！
ミニー
あらそう。しっかり覚えている事をついに認めてしまったのね。だったら全て忘れるまで引っぱたき続けてあげるのが私の見せられる唯一の優しさという事になるんじゃないかしら。もちろん他の記憶が無くなってしまうかもしれないけれど、その時はきっと叩かれていた記憶も無くなってしまうでしょうから心配いらないと思うわ。さぁ、早く屈んでちょうだい
ミッキー
ちょっと待ってくれ！浮気なんてするわけないだろ！お前以外の女性には一切興味が無いぞ！
ミニー
あらそう。という事は私を傷付ける事だけが浮気の目的という意味なのかしら。どうしてそこまでされなければならないのか分からないけれど、私は傷付かずに傷付けるだけよ。というわけで早く頬を出してちょうだい
ミッキー
だからお前が思うような事は全く考えてないって言ってるだろ！昨日観た夢の内容を思い出そうとしてただけだぞ！
ミニー
あらそう。昨日がまさにその夢のような時間だったのね。私がフライドポテトを食べている間にふらりとデートをしていたのかしら？って、何をくだらない事を言わせているのかしら、頬を叩く音でくだらない言葉を打ち消すしかないわね
ミッキー
と、とにかく落ち着いてくれ！完全に誤解してるぞ！
ミニー
まぁ、突然両手を掴んだりして、何を考えているのかしら。あなたの行き着く先は私を縛り付けて殺害するという結末だったのね。肉体は死ぬかもしれないけれど、果たして怨念まで殺す事が出来るかしら。生きている人間に恨まれるよりも、幽霊に恨まれるほうが遥かに恐ろしい目に遭うかもしれないわよ。残念だったわね
ミッキー
いや、叩かないように掴んだだけで殺すつもりなんて一切無いんだけど……精神的にも肉体的にも、お前を傷付けるような事は一切したくないって僕は思ってるんだぞ。信じてくれ
ミニー
……うるさいわね。冗談みたいな話に対してそんな真剣な顔をしていると冗談が冗談ではなくなってしまうわよ。それともいよいよあなたは叩かれる結末の方を望み出してしまったんじゃないでしょうね。叩かれたがっている人を叩くほど私は変態ではないわよ。残念だったわね
ミッキー
いや、冗談だったならそれで良いんだけど……でも僕のお前に対する想いは本気だからな。僕が好きなのはいつまでもお前だけだぞ
ミニー
……という夢を観たんでしょう？わざわざ私まで巻き込んで再現するなんてずいぶん面倒な事をするわね
ミッキー
おい、別に夢を再現してるわけじゃないぞ。っていうかいくらお前でも僕の夢の内容までは流石に分からないじゃないか
ミニー
あら、そうかしら。昨日寝言で言っていた台詞は順番に再現されていたわよ
ミッキー
ええっ！？そんな事をしてたのか！？って、そんな事出来るわけないだろ！僕の寝言なんて聞けないじゃないか！
ミニー
うるさいわね。だったら先程までの話は全て夢ではなくて現実だと言いたいのかしら？
ミッキー
うん、さっきそう言ったじゃないか。お前に対する想いは全部現実のホントの話だぞ
ミニー
あらそう。でも私にとっては夢みたいな話だったかもしれないわね
公認会話士が出版した小説一覧はこちら
スポンサーリンク