ブログネタ:人の家にお泊りは好き?
ミッキー
そういえば誰かの家に泊まった事ってあるのか?
ミニー
引っぱたくわよ
ミッキー
何でだよ!怒られるような事は訊いてないぞ!
ミニー
うるさいわね。どうせ【この生まれた瞬間から全ての人に嫌われていたような女はきっと産婦人科のベッドでさえも追い出されてしまったに違いない。こうして僕の温もりに縋るようにして近付いてきているが、そのうち今まで以上に冷酷な別れ方をしてやるから覚悟しておけ。この人間の冷たい部分を全て集めて作った氷像のような女め】と言おうと思ったんでしょう?あなたの事は何もかもお見通しよ
ミッキー
そんな事言うわけないだろ!しかも誰かの家に泊まった事があるかどうかを訊いてるんだぞ!どうして怒られてるのか分からないぞ!
ミニー
うるさいわね。要するに嫌われ者の私は今まで誰の家にも泊まった事が無いと言いたいんでしょう?何を期待しているのか分からないけれど、両親の家くらいなら泊まった事があるわよ、残念だったわね
ミッキー
いや、そんな当たり前の質問をしてるんじゃなくて、友達とか知り合いとか、そういう家の話だぞ
ミニー
あらそう。両親の家に泊まるのは当たり前なのね。果たしてそれを本当に世界の常識と言ってしまっても良いのかしら。無闇に常識とか普通などという言葉を使ってしまうと、それに当てはまらない人はそれだけでトラウマになってしまう恐れがあるわよ
ミッキー
な、なるほど。色んな境遇の人がいるからな……でもどう見ても大多数の人がある程度の年齢までは両親と生活するわけだし、それを常識って言うのは間違いではないんじゃないか?
ミニー
あらそう。少数派の事なんて理解出来ないから冷たく切り捨ててしまおうという考えなのね。そうしてもらった方が反骨心が芽生えてたくましく成長するでしょうし、悪くないんじゃないかしら
ミッキー
結局どっちなんだ……っていうかどうして少数派の立場で話してるのかよく分からないぞ……
ハイジ
むっ、何だか普通じゃない空気を察知したのかも!ぴゅぴゅぴゅっ!どーん!
ミッキー
痛てー!何だ何だいきなり!何が起こったんだ!?
ハイジ
ぴー!普通に走ってただけなのに激突するとはとんでもない非常識な人がいたのかも!わけが分からないんだよ!
ミッキー
僕は立ってただけで全然動いてないぞ!お前がぶつかってきたんじゃないか!ぶつかる直前にどーんって言ってたし!
ハイジ
んー?だからとんでもない非常識だと言ってるんだよ。でも世の中には自分からぶつかっておいて因縁をつけて治療代をふんだくる人がいるのかも。それにくらべたらまだまだ私の行動は常識の範囲内だったのかもしれないんだよ。そうなのかも?違うかも
ミッキー
そんなわけないだろ!逆に何の目的もなくぶつかってくるなんて最も非常識かもしれないぞ!
ミニー
全く騒々しいわね。いつまで騒々しさを激突させ合うつもりなのかしら。私が治療代を請求したらとんでもない事になってしまうわよ
ミッキー
うっ、いきなりぶつかってきたもんだから……って、何の治療代を請求するつもりなんだ?
ハイジ
んー?それはもちろんミッキーとの会話中に私が紛れ込んでしまった事に対する精神的苦痛に対してなんだよ。ミッキーの事は独り占めしないと気が済まない……などと、病院送り確実の軽口の私はこれから莫大な治療費がかかるはずだからちゃんと働いて返してくれたまえかも。ガクガクブルブル
ミッキー
どういうタイミングで気絶するんだ、全く……と、とにかく、どこか自分の家以外に泊まった事があるかどうか訊こうと思ったんだけど……
ミニー
あら、それはハイジがよく知っているんじゃないかしら。たまにはそういう事もあるものね
ミッキー
えっ?ああ、そうだったのか。僕の知らないところでお互いに泊まり合ったりする事もあるんだな。何とも楽しそうだけど、でも男の僕が加わるわけにもいかないか……
ミニー
違うわよ。たまに3人揃う事も……って、何を言わせようとしているのかしら、いかがわしいわね
ミッキー
いや、僕は家に泊まる話をしてるんだぞ?こうして会話する時は3人集まる時もあるけどさ
ハイジ
むにゃむにゃ同じ家に泊まるか同じ部屋に泊まるかでまた話も変わってくるのかむにゃ?
ミッキー
気絶しながら器用に話すな……じゃなくて、今何て言った!?
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