音楽の定額配信でミュージシャンの格差が広がる？

あらそう。良かったわね

ええ、そうね。聴かれた回数に応じてアーティストにギャラも支払われるんでしょうけれど、１回につきいくらくらい払われるものなのかしら

ええ、そうね。中には【私達は参加しません】とか言い出すアーティストはいないのかしらね。固定のファンがＣＤも買ってくれるようなアーティストならお小遣い稼ぎになるかもしれないけれど、売り上げが全て配信サービスになってしまうような新人歌手では、【せっかく歌手としてデビュー出来たのに思ったような売り上げにならない】とすぐに諦めて田舎に帰ってしまうかもしれないわよ

まぁ、そんな甘い考えで参加したならそれこそすぐに現実を突きつけられるわよ。まず皆が聴くのが【自分の好きな曲】で、次に【ＣＤを買うほどでは無かった曲】とか【懐かしい曲】とか【今話題の曲】とか【友達に勧められた曲】などね。元々存在すら知らないアーティストの曲なんて検索される事も無いわよ

あらそう。中々そういうのは日本では流行らないでしょうね。ポップスだの演歌だのアニメソングだのアイドルソングだの、日本ほど曲のジャンルが多岐に渡っている国も無いでしょうから、【聴きたくもないジャンルの曲も流れてくる】などと不満に思う人が多いはずよ

ええ、そうね。配信会社がランダムで皆の端末に勝手に無名アーティストの曲も忍ばせておいてくれるなら良いけれど、配信するたびに使用料を払う立場の配信会社がわざわざそんな事をしてくれるはずがないものね。しかも勝手に配信されたらその無名アーティストの事が逆に大嫌いになってしまうかもしれないし、音楽業界での格差が広がるだけじゃないかしら

あらそう。でも会社によって色々と内容が違うらしいわね

あらそう。海外で上手くいったからってすぐに日本でも同じシステムを導入したりするけれど、果たしてそう上手くいくのかしらね。日本人はどうもまだ有料で何かをダウンロードする行為に対して抵抗感がある気がするわよ。それなのに電子書籍でしか出版しない道を選択してしまって、どう責任を取るつもりなのかしら

ええ、そうね。結局最終的には金額に見合った価値があるかどうかなんでしょうからね。そういう現実逃避の綺麗事を言い出したら最も危険な状態かもしれないけれど

あら、私は利用しないんじゃないかしら。無かったところへ来るのは今更無いものね

違うわよ。あなたの声を聞くのに忙しいものね……って、何を言わせるのかしら、みっともないわね

あら、あなたの声は２４時間ずっと聞こえているじゃないの。何を考えているのかしら