ブログネタ:常連になりたい?
ミッキー
お店の常連になるとどういう利点があるんだろうな?
ミニー
あら、利点なんてあるはずがないじゃないの。何を考えているのかしら
ミッキー
え?そうか?色々おまけとかサービスとかをしてもらえそうじゃないか
ミニー
あらそう。おまけやサービスをしてもらいたいのね。だったらその分の代金を支払うのが当然じゃないかしら
ミッキー
いや、それは分かるけど、それを無料でしてもらえるのが常連ならではの特権じゃないか
ミニー
あら、でもお店としてはあまりにも物欲しそうな顔をしているから仕方なく恵んでいるだけかもしれないわよ。既にすっかり顔を覚えられているから、その後はそういう印象で記憶されてしまうわね
ミッキー
一体どんな表情で店にいる事になってるんだ……?別に物欲しそうにしてなくても、お店の善意で色々してもらえそうだけどな。それにそもそも何もしてくれないならそれでも構わないわけだし、そんな表情にはならないと思うぞ
ミニー
あらそう。という事はせっかく何度も通っているのに、一見さんと同じ扱いで構わないのね。そんな流れ作業のコンビニやファストフードみたいに顧客を大事にしない店はすぐに潰れてしまうんじゃないかしら
ミッキー
こら!意見が変わってるぞ!常連のサービスをされたいのかされたくないのか、どっちなんだ!?
ミニー
うるさいわね。あなたとこうして毎日会話をして常連になっているからこそ無茶を言っているんじゃないの。でもどうやら一見さんのようにつっけんどんに扱われるだけみたいね。私に近寄らないでちょうだい
ミッキー
ちょ、ちょっと待った!僕達の関係でいきなり常連とか言われても分からないぞ!傍にいて欲しいぞ!
ミニー
うるさいわね。冗談に決まってるじゃないの。ここの常連は冗談も通じないのかしら
ミッキー
いや、だからそういう事を言うと冗談じゃなくなるぞ……
ミニー
何をごにょごにょいつも行く定食屋で他の常連が小鉢や大盛りの無料サービスをされているので、自分はいつされるのかと心待ちにしていたものの、いつまで経っても何もサービスをされないので思い切って直接店員に訊いてみると、【お客さんはまだ初めてだから、頑張って通ってください】などと、今まで何度も来ているのに全く店員の記憶に残っていなかった事が判明した印象の薄い男のようにつぶやいているのか分からないけれど、とにかく常連として顔馴染みになるというのも煩わしいんじゃないかしらね。聞きたくもない店員の身の上話をされたり、景気が悪いとか天気が悪いとか、色々と愚痴を聞かされるようになるわよ
ミッキー
まぁそういうやり取りを嫌がる人には面倒かもしれないけど……でも店員もその辺は雰囲気で察知してくれるんじゃないか?
ミニー
さぁ、どうかしらね。何度か素っ気ない態度をすれば良いのかもしれないけれど、逆に何とか心を開かせようとしてしつこく話し掛けてくる店もあるかもしれないわよ。いつ話し掛けられるかという恐怖とストレスで、お店の中で何をしたのか全く記憶にない状態になってしまうんじゃないかしら
ミッキー
そこまでして店に通い続ける理由が分からないけどな……と、とにかく、店としたら分け隔てなく接するのと、常連に差をつけるのと、どっちが良いんだろうな?
ミニー
あら、それは色々な客がいるから難しいんじゃないかしら。店員だけが使う暗号のような言葉をわざわざ使って我が物顔になっている常連もいるでしょうし、全員が適度に放っておかれるのが快適と思う常連もいるでしょうしね
ミッキー
なるほど。店としては臨機応変に対応するしかないか。ちなみにお前はどうなんだ?常連向けの特別なサービスをされるのはどう思うんだ?
ミニー
あら、それはもちろん放っておかれる方が良いわね。揚げたイモがあるからもう特別扱いは必要ないわよ
ミッキー
なるほど。注文したフライドポテトさえ持ってきてくれれば、他のサービスはいらないわけだな
ミニー
違うわよ。あなたがもういるから、って言ったの。って、何を言わせるのかしら、みっともないわね
ミッキー
うっ、僕達だけがお互いを特別扱いすれば良い、って意味だったのか……そんな一人になれて僕は幸せだな
ミニー
ちょっと、近過ぎるわよ。他の人は全く近付いて欲しくないけれど、あなたは特別に適切な距離を保ってちょうだい
ミッキー
それじゃあんまり特別って気がしないぞ!全く素直じゃない!
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