ブログネタ:腕時計何個持ってる?
ミッキー
腕時計が好きな人って一人で何個も持ってたりするな
ミニー
あらそう。残念だったわね
ミッキー
いや、残念なのかどうか分からないけど、でも腕時計っていつまで経っても結構価値が落ちない気がするぞ
ミニー
あらそう。残念だったわね
ミッキー
おい、買った時のまま中古になっても値段があまり変わらないなら悪くないじゃないか。限定物なら価値が上がったりもするぞ
ミニー
あらそう。残念だったわね
ミッキー
いや、値が上がるのは残念じゃないぞ。どうして残念だと思うんだ?
ミニー
あらそう。残念だったわね
ミッキー
こら!答えになってないぞ!意味が分からないぞ!
ミニー
うるさいわね。腕時計のように同じリズムで同じ言葉を刻んでいただけじゃないの。何が問題なのかしら
ミッキー
いや、会話でいきなりリズムを刻まれても……しかもそれなら意味の無い擬音とかでやってくれれば良いのに……
ミニー
あらそう。残念だったわね
ミッキー
うっ、と、とにかくどういう意味で残念って言ってたんだ?それともただリズムとして言ってただけなのか?
ミニー
あら、腕時計なんてどれだけ集めても腕が2本しかないじゃないの。だったら1個と言わず何個もすれば良いのかもしれないけれど、もしそうしたら全ての腕時計が物凄く安っぽく見えてしまうでしょうからね
ミッキー
なるほど。両手に1個ずつでも既にダサいカンジがするからな
ミニー
ええ、そうね。スニーカーを山ほど集めている人とか、バッグとか帽子とか指輪とか、そういうのを集めている人と同じようなイメージがあるわね。コレクションを自慢げに見せられても何故か全然羨ましく見えない、という不思議な趣味じゃないかしら
ミッキー
まぁ特に腕時計の場合は服を着たら見えなかったりするからな。そういうところにお金をかける事が重要なのかもしれないけど
ミニー
あらそう。いずれにしてもお気に入りの腕時計にすら出会えてない可哀想な人、という気がしてしまうけれど、集める人の価値観は全く違うんでしょうね
ミッキー
それはそうだろうな。良いのを持っててもまた欲しくなるんだろうからな。ファッションの一部と捉えれば、服に合わせてコーディネートしたくなるだろうし、数もたくさん必要なのかもしれないぞ
ミニー
あらそう。という事はあなたもそういう要素があるのかしら?
ミッキー
うーん、別に時計はたくさんいらないけど、靴とか服は流石に一種類ってのはあり得ないんじゃないか?現にいくつか持ってるしな
ミニー
あらそう。それなら気分によって隣に歩く人も変えなければならないわね。あまり私に近寄らないでちょうだい
ミッキー
ちょっと待った!お前をファッションの一部と考えるわけないだろ!どんな時だってずっと傍にいて欲しいぞ!
ミニー
……うるさいわね。冗談に決まってるじゃないの。そんな言葉を腕に巻き付けて歩くと思ったら大間違いよ
ミッキー
いや、何を言ってるのか分からないけど……とにかくお前は腕時計は一つで良い、ってカンジか。って、ええっ!?いきなり腕を組んだりして、どうしたんだ!?
ミニー
あら、あなたに訊けば流石に時間くらいは正確に教えてくれるでしょうからね。これ1個で充分じゃないかしら
ミッキー
僕は腕時計じゃないぞ!
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